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歌舞伎町千歳お兄

突然行われた新川さん(@Nikkawa_Nipa)による歌舞伎町千歳お兄SS。千歳お兄概念については関連するまとめが出来る予定(未定)です。
ゲーム 艦これss 艦これ
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新川 @Nikkawa_Nipa
千歳お兄界隈が地獄の7丁目の廃倉庫くらいの様相を呈している 1丁目2丁目3丁目とかそういう騒ぎじゃない
新川 @Nikkawa_Nipa
千歳お兄現実にいたら僕だって「性の喜びを知りやがって、お前許さんぞ!グギィィィ!ウィークエンドラバーのくせに!」とか確かに言いだしかねないけど「よく分かってるじゃないですか♪そうです、この週末だけ付き合ってあげます。後腐れなく気持ちよくなりましょう?」って言われたら即尻出すよね
新川 @Nikkawa_Nipa
あの日、歌舞伎町でたまたまぶつかったことから勢いで抱いてもらった「千歳」と名乗る男性のことを僕は何も知らない。連絡先も、仕事も、年齢も。東京にいる1300万分の1どうしが、また出会えるチャンスなどあるのだろうか。けれど、彼の手慣れた行為は忘れられない。もう一度会いたい。
新川 @Nikkawa_Nipa
探偵を雇った。詳しくは話さなかったが、借金があるから探してくれと嘘をついた。とはいえ僕の持つ情報は端正な顔と長身のスーツ姿、「千歳」の名、そしてセックスの際も崩さない狐みたいな笑顔と色白の裸体だけだったから到底見つかるなんて思っていなかった。しかし、そこからの展開は早かった。
新川 @Nikkawa_Nipa
「あー、同業者間では結構有名な奴ですよ『千歳』。顔と身体がよくて床上手、だけど性格はクズ。3ヶ月で同棲相手とっかえひっかえして、しこたま貢がせてあとはヤることヤってポイ。悪質なヒモなんですけど犯罪行為ではないですからね、どうしようもない奴ですわ」と前歯の欠けた探偵は煙草をふかす。
新川 @Nikkawa_Nipa
「あんた、借金の話、本当ですか?」 探偵には看破されていたらしい。やむなく、彼と一夜だけ身体の関係を持ったこと、彼を忘れられずにいることを明かした。 「かっはっは、やられちまいましたか」 こっちは笑い事ではない、夜も眠れず悶々としている。 「いや、いくらなんでも相手が悪い」
新川 @Nikkawa_Nipa
「話は一通り聞いたでしょう、あいつは魔性の男です。色欲で金を絞る悪魔です。あんたの性癖にまで口出す権利は俺にはないですけど、彼だけはやめときなさい。不幸にしかなりませんよ」 それでもいい、彼にもう一度会いたいと熱っぽく懇願すると、探偵はいよいよ折れた。 「ま、お客様ですからね」
新川 @Nikkawa_Nipa
「金を出すなら動かない訳にもいきませんから、かははっ。ま、悪いことは言いません。今の居場所は特定しますが会ったらすぐ帰る。間違ってももう一度抱かれようなんて思わないこと」 探偵の仕事は早かった。1週間ほどで国立のマンションの一室に彼が住んでいることを割り出した。
新川 @Nikkawa_Nipa
彼に会えるなら何でもいい。あのがっしりした胸に、細く締まった筋肉質の腕に、熱く大きな手に抱いてもらいたい。あとは死んでもいい。仕事すらも休んだ僕は中央線に飛び乗り、探偵から受け取った地図をぐしゃぐしゃになるほど握りしめ穴が空くほど見つめて国立で降り、そして走った。
新川 @Nikkawa_Nipa
いつしか雨が降り出した。マンションはオートロックで、簡単に入れそうにはない。濡れ鼠になりながら、彼が帰宅するか、外出するのを待つ。 あらかじめ探偵にさらに金を積み帰宅時間も割り出そうとしたが「ヒモ生活で仕事も不定期だから行動は予測できない」と断られた。
新川 @Nikkawa_Nipa
「千歳さん!千歳さん!」 耐えきれずに僕は叫んでいた。彼の部屋は3階。しかしひどい雨音に遮られ、僕の声は届かない。届く位置にいるのに、気づいてもらえない。こんなにもどかしいことはない。 一夜限り、と言っていたしきっと応えることはないだろう、と僕はダメ元でインターホンを押す。
新川 @Nikkawa_Nipa
意外にも、千歳さんはあっさりとインターホンに応じた。 『○○さんじゃないですか、どうしましたそんなずぶ濡れで』 「いや、あの……」 『上がっていきますか?』 「……いいんですか?」 『僕を鬼か何かと勘違いしてますね?寒いでしょう、とりあえず中へ』 ガシャッ、とロックが解除される。
新川 @Nikkawa_Nipa
千歳さんの部屋には驚くほど生活感がない。「引っ越したばかりで」と言うが、探偵の言うとおりヒモ生活を繰り返し足がつかないよう住まいを転々としているようだ。 「コーヒーでよければ、淹れますよ」 僕は拒まなかった。千歳さんは、僕を受け入れて、部屋に入れてくれた。それだけで、幸せだった。
新川 @Nikkawa_Nipa
「どうやってここを知ったんですか」 以前歌舞伎町で出会った時は適当なラブホテルでしたので、もちろんこのマンションのことも聞かされてない。まさか正直に探偵に頼んだ、とは言えず咄嗟に「知り合いの佐藤から聞いた」と適当なことを言った。千歳さんはしばらく考えて「ああ、あの娘か。
新川 @Nikkawa_Nipa
あの娘はねー、一発抱いてやったらころっとね。でもいきなり婚姻届はさすがに勘違いしすぎでしょ。連絡先教えなくてよかったよ本当」などとけろっと言ってのける。やはり尋常ではない数の女を抱いている。この狐みたいな笑顔に籠絡された人間の数は一体どれほどなのだろう。
新川 @Nikkawa_Nipa
「で、○○さんは何しに来たの?」 コーヒーを飲み干すタイミングを見計らって、千歳さんは切り出した。もちろん、僕は思いの丈をぶつける。しかし。 「……あっはははは!それ本気? 僕はね、女の子抱くのに飽きたからたまに男も抱いてるの。分かる?ホモじゃないんだよ?どう、ガッカリした?」
新川 @Nikkawa_Nipa
それでもいい、本命でなくていい。ただ、千歳さんに犯してほしい。そのために来た。そう告げると。 「……んー、でも○○さんのお尻は悪くなかったかなー。……10万で、もう一発してあげようか。考えてあげる」 僕は迷わず、財布を開く。86,521円。何度数えても、10万には届かない。
新川 @Nikkawa_Nipa
「すみません、10万はないんですがこれで……」と僕は有り金すべてを己の前に差し出し土下座する。しかし千歳さんはきちんと並べた紙幣を、小銭を蹴り飛ばす。部屋のあちこちに小銭が散らばる音がし、しわを増やした紙幣がその場にひらひら舞う。 「考えてあげる、しか言ってないよ僕。
新川 @Nikkawa_Nipa
だいたいさ、一回だけって約束だしね。仮に今ここで10万積んだって、前回で君とは終わり。君はオナホなんだよ。金出さなきゃセックスもできない君とは違って、僕には抱きたい女の子がいーっぱいいるんだ。それもすべて手に入る。だからね、尻穴だけが取り柄の男キープする必要ないじゃん?」
新川 @Nikkawa_Nipa
「ほらほら、帰ってよ。コーヒーはサービスしとくね。用がないなら帰って」 何度土下座しても、千歳さんは目を合わせてすらくれなかった。ただ僕の尻を蹴飛ばして、部屋から叩き出した。 「あ、忘れてたよ。お金」 またずぶ濡れで部屋から追い出された僕に、千歳さんはドアロックを外さないまま
新川 @Nikkawa_Nipa
部屋に散乱していた僕の財布の中身を引っ掴んでは投げた。必死で投げられた金を拾う僕を見て、千歳さんは嗤う。 「あはは!鬼はー外!鬼はー外!」 小銭を豆のように投げて、千歳さんは高笑いしながら部屋の奥へと引っ込む。後に残された僕は、惨めに湿気った紙幣を財布に戻して、泣いた。
新川 @Nikkawa_Nipa
あれだけ優しく抱いてくれたのに、人扱いされなかった。オナホ扱いされた。 いくら探偵にろくでなしだと聞かされていても、自分は違うとどこかで信じたかった。それが今、見事に打ち砕かれた。不思議と、怒りでも屈辱でもなく、純粋な失恋の悲哀だけが涙と嗚咽に変換されていた。
新川 @Nikkawa_Nipa
やがてたっぷり30分は泣いた僕だったが、なんとか立ち上がれた。マンションの廊下で、途中ほとんど衣服とは思えないほど露出過多の女性とすれ違った。彼女が千歳さんの部屋に入っていったのを僕は見ていたが、彼の部屋のドアが閉まるより先にエレベーターがやってきた。きっと彼女も今から、と思うと
新川 @Nikkawa_Nipa
なんだか嫉妬心すら沸いた。 どうせ彼女も千歳さんは捨てるんだろうに。そう理解していても、千歳さんに捨てられた今の僕は今だけでも千歳さんに愛されている彼女を妬んだ。 マンションを出ると雨は弱くなっていたが、空はまだ暗かった。千歳さんの部屋からはクラシックが流れ出す。
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コメント

らっきょ @ctrlaltp 2016年10月11日
MV消しました。@Nikkawa_Nipa さん失礼しました