第二回 エゴお題交換会
- hikarinodaiti
- 492
- 0
- 0
- 0
野分は料理が上手い。対して俺はといえばーーー 「美味しいです」 「焼いただけだぞ」 「ヒロさんの愛がプラスされてますから」 「焦げてるし」 「愛の熱さのせいですね」 焼き魚ですらこの始末。それでも美味しそうに食べてくれる野分の為にもう少し上手くなろうと誓った。 #エゴお題交換会
2016-10-16 20:25:13「額へのキスは祝福なんですって」 飲み会帰りの野分がへらへらとしながら言う。言いながら俺を引き寄せて額にキスをする。そのまま髪に頬に唇にキスを降らせてくるから、頬を両手で挟んで止める。 オアズケをくらって不満げな顔は無視して、俺も祝福してやった。 #エゴお題交換会
2016-10-16 21:31:45「最近は親子で予防接種を受けにきますよ」久し振りに帰ってきた野分がそう言ったから。もうそんな時期かと気付かされる。俺も受けないとな。なんて返したらどうせお前は。ヒロさんの予防接種は俺がしたいです、とか言うんだろう?子供が居ればな、なんて思う位には 俺はお前を。 #エゴお題交換会
2016-10-16 22:04:41「歩けますか?」珍しく酔っ払って帰ってきたヒロさんは足元がおぼつかない。寝室に連れて行き、では、おやすみなさい、と離そうとするときゅっと指を絡ませて「行くな…」と呟き、その手を引き寄せて「もうちょっとだけ…いいか?」って潤んだ目でこちらを見てくる、そんな金曜の夜。#エゴお題交換会
2016-10-16 22:41:19「見るんじゃねぇ!」 飛んできたガラスの靴を受けとめる 「やっと見つけました」 「人違いだ」 「間違うわけありません」 魔法が解けてしまっていても ドレスを着ていなくても その声もその瞳も何もかも 初めての恋は光り輝いている 俺は俺だけのお姫様に手を伸ばした #エゴお題交換会
2016-10-17 16:20:57「衣替え」ヒロさんが持ってきてくれた着替えに少し厚手の服が入っていました。連勤で帰れない俺の為にヒロさんが衣替えをしてくれたようです。もし、俺が今の職業を選ばなければと考える必要はもうないけど、ステキ同棲ラブ生活満喫もやっぱり捨てきれないそんなティラミス #エゴお題交換会 pic.twitter.com/IJgxAJC0hl
2016-10-17 20:23:061/3 連勤中の野分に着替えを頼まれて届けに行った。廊下を歩いていたら「トリック・オア・トリート?」という声とともに後ろから腕が巻きついてきた。 「津森さん…、ハロウィンは月末でしょうが」 腕を剥がすと、「ハロウィン月間なんで」とマスクを外した顔がニヤリと笑う。 #エゴお題交換会
2016-10-17 20:53:172/3 「上條さん、声だけで俺ってわかったんだ。嬉しーなー」 「だ…っ、こんなふざけたことする奴あんたしか」 タイミングがいいのか悪いのか、廊下の向こうから野分がやってきた。 「ヒロさん!…先輩、何やってるんです?」 「じゃ、俺はこれで」 津森が逃げ出した。 #エゴお題交換会
2016-10-17 20:53:383/3 「また先輩に失礼なこと言われませんでしたか?」 心配そうに尋ねられて肩をすくめる。 「別に。抱きつき魔みたいなのって、どこの職場でもいるもんだな」 「え。どういう意味ですか!?」 「何でもねーよ。これ着替えな」 余計なことを言った口を閉じて俺も逃げた。 #エゴお題交換会
2016-10-17 20:54:08@harukaminazuki 「野分?」 読みかけの本を拾い上げる 「風邪引くぞ」 背中に掛けた毛布に頬を寄せてみる 「あったかい」 その体温をもらって目を閉じる お前の夢の中には誰がいるんだろうか 「おやすみ」 うなじにキスを1つ落として、俺は俺の夢の中へと向かっていった
2016-10-18 01:13:42