戸塚宏、戸塚ヨットスクールとナチス、「権威主義的パーソナリティー」。
戸塚ヨットスクールが幼児教育を始めていてヤバイ。3歳児にビンタ、4歳児を海に放り投げる | netgeek netgeek.biz/archives/85455 吐きそう。
2016-10-17 12:41:22内田良「教育という病」では、「教育」が「魔法の言葉」であることを指摘している。包丁を振り回す男が校内に侵入しても、だれもそれを「教育」とは呼ばないから、不審者は厳しく監視され、取り締まられる。
2016-10-17 19:40:50しかし一方で、危険な組体操や過酷な部活動は、「教育的に好ましい」という思い込みのもと、けが人を出しても擁護される。「教育」ならばけがをして、心理的にも傷を負うリスクが甘受されてしまう。
2016-10-17 19:41:11戸塚ヨットスクールの「教育」は、その極端な例であろう。道端で見知らぬ男が子供殴ったら、傷害事件だが、戸塚宏が殴るのは、「教育」として通用させているものは何か。
2016-10-17 19:41:50“「幼児期の教育をきちんとやると将来の問題児をなくすことができるんよ」。” 幼児の頃から洗脳すれば、文化大革命の紅衛兵や、ポル・ポトの手先になった子供たちのように、洗脳して社会に従順な兵士を作り出すことができる。
2016-10-17 19:43:04戸塚宏の暴力が、成人してすでに自我の固まった若者に効果がないのは当たり前だ。鶴見俊輔氏の戦時中の経験によると、年長の兵士ほど掃除当番などで「手の抜き方」を知っていた。それは人間として必要な柔軟性なんだ。
2016-10-17 19:43:43ナチ親衛隊の隊長で、ユダヤ人絶滅政策を直接指揮したハインリヒ・ヒムラーは、家庭内では優しい父親だったという(石田勇治「ヒトラーとナチ・ドイツ」298ページ)。
2016-10-17 19:47:59戸塚ヨットスクールから、どのような人間が育つだろうか。それは平時には穏やかな市民かもしれない。しかし内心では、特定の人間を「殺していい虫けら」と思っていて、アウシュヴィッツに喝さいを送るような人間だろう。
2016-10-17 19:50:01私は最近、社会学の名著、見田宗介「現代社会の理論」を読み直している。1996年の本で、ちょうど20年も前になるから、環境問題についてのデータは古くなってしまったが、分析の鋭さと視野の広さはいまでも通用する。
2016-10-17 19:59:301958年にアイゼンハワー大統領は、大規模な減税政策を実施した。これにアメリカの有名週刊誌「タイム」は、「国庫から割り戻された90億ドルを手にした消費者たちは、200万の小売店へ豊かさを求めて殺到した。扇風機をエアコンに取り換えることによって、
2016-10-17 20:05:56当時1929年の大恐慌再来か? と不安視された不景気は、「消費者が物を買う」行動を通じて経済が活性化され、あっという間に脱出した。
2016-10-17 20:07:12いかにもアメリカらしいオプティミズム(楽観主義)の現れた文章だが、消費の減退したデフレ不況に長年悩まされている日本人が、アメリカに最も学ぶべきはこのオプティミズムではないか?
2016-10-17 20:07:23人間が暴力的「教育」でどうこうなるんだったら、今でもソ連は繁栄を続けていただろう。北朝鮮も地上の楽園でしかない。けどそうならない。それは人間には、殴っても蹴っても変わらない「人間性」というものがあるからだ。
2016-10-17 20:10:11余談だが、日本人は北朝鮮のような個人崇拝は直感的に「気持ち悪い」と思うようだが、「個人崇拝なき権威主義体制」には免疫が弱いようだ。韓国の朴正煕体制はそういうもので、今でも韓国の保守派には、
2016-10-17 20:17:57「質素で清廉に暮らした朴正煕は偉大な指導者」という評価が根強い。そもそも日本の右翼は、反共の一致点で「親韓」だったわけだし、右翼にとっての「地上の楽園」は、軍国主義時代の韓国にありましたとさ…。
2016-10-17 20:18:24ユダヤ系ドイツ人で、戦前はナチの迫害を逃れて亡命していた哲学者アドルノは、自己の良心に照らしたり、自分でよく考えて倫理的判断をせず、ヒトラーのような権威に盲従したドイツ人を、「権威主義的パーソナリティー」として研究した。
2016-10-17 21:08:17ドイツでは近年まで徴兵制が続いていたが、それはリベラル派が、「自分の良心で判断する一般市民が、軍隊に必要だ」という考えで徴兵制を支持していたからだ。
2016-10-17 21:08:45一部の右翼や企業人が、「たるんだ若者を鍛えなおす」という目的で徴兵制復活を唱えたり、自衛隊の体験入隊をやらせたりする日本と大違いだ。
2016-10-17 21:09:03丸山真男などが早くから指摘したアイロニーだが、「上官の命令に絶対服従」ということは、すべては「上官の命令のせいだ」という壮大な「無責任」が生まれる。(兵士の上官は、また上官の責任にして、頂点には「神聖にして侵すべからず」天皇が位置する。)
2016-10-17 21:18:40