「キャラにオリジナリティがない」とはどういうことか

榊一郎先生( @ichiro_sakaki )による、「キャラにオリジナリティがないとはどういうことか?」から始まる、「キャラのオリジナリティ」考察。 ---- 個人的には「キャラクターの特徴なんて"アキネイター"だよね」と思っているので、「特徴」ではなく「動かし方」に焦点を当てている一連のツイートは非常に参考になりました。 備忘録も兼ね、まとめておきます。
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榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

たまに見る「キャラが何処かで見たようなものばっかり」という批判つーか問題つーかについて。えらくピンポイントの話でごめん。 #sousaku

2011-02-21 21:43:25
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

前から何度か言ってますが、「今まで見た事も無いような物語を考えるのは多分、無理、物語のパターンは聖書等で出尽くしていて、後はそのバリエばかりになっている」という話があります。概ね私もこれに賛成ですが、これ、キャラにもある程度、当てはまります。 #sousaku

2011-02-21 21:44:32
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

つまり、「今までまるで類例の無いキャラ」ってのはまず居ません。もし居たとしたら、下手すりゃ「人間と認識出来ない」です(苦笑)。どれだけエポックメイキングに見えるキャラでも、大抵は、「付加要素」が特徴的というだけで、根本的なレベルでのオリジナリティ出すのは #sousaku

2011-02-21 21:46:34
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

多分、不可能に近い。とにかく大抵のキャラは一定のパターンにカテゴライズできます。主人公級のキャラなら尚更ですな(普通の読者が共感し、好意を持つキャラの類型は既に出尽くしている)。ではどうして、新人賞応募作品が落選したりする際に、 #sousaku

2011-02-21 21:48:13
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

「キャラにオリジナリティが無い」などと言われるのか。 #sousaku

2011-02-21 21:48:36
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

逆に考えましょう。貴方が読み手なら、「何処かで見たようなキャラだと」どういう時に思うのか、です。これは盗作や手抜きの話の時にもちとやりましたが、結局それは、「作者の作り込みが甘い」時に出てくる認識なのではないかと。 #sousaku

2011-02-21 21:50:32
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

人気作のキャラについて、何でもいいです、考えて見て下さい。ほぼ絶対と言って良い位に、主人公やそれに類する重要キャラは、ある種の法則性を持っています。つか人間心理として「好かれやすい人」「嫌われ易い人」が居るのは当たり前ですわな。 #sousaku

2011-02-21 21:52:28
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

ではどうして、その作品のそのキャラは、「何処かで見たようなキャラだ」と非難されないのか。あくまで私の個人的意見ですが、周囲に「彼が今の彼である必然がきちんとそこに在るから」だと思います。 #sousaku

2011-02-21 21:53:31
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

つまり、いかにも「借り物」っぽいキャラというのは、本当に、そのキャラだけを引っ張ってきて、自分の考えた枠の中に放り込んでいるだけで。周囲との「ならし」が無いというか、噛み合ってない。 #sousaku

2011-02-21 21:55:28
けやき あきひと(としあき @zelkovatreefolk

@ichiro_sakaki 浮いてしまってるから余計に目立つということですか? #sousaku

2011-02-21 21:56:10
けやき あきひと(としあき @zelkovatreefolk

@ichiro_sakaki 豪華な雰囲気がほしいと言って畳の部屋にシャンデリアを飾るようなものか… #sousaku

2011-02-21 22:03:32
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

@ZelkovaTreefolk というより、「これはいいものなんだよ!」とシャンデリアを和室に飾る、の方が近いかと。 #sousaku

2011-02-21 22:12:50
けやき あきひと(としあき @zelkovatreefolk

「王道」という完成されたカクテルを「こうしたほうが美味いだろう」という独りよがりな思い込みで弄るから、バランスが崩れて味が浮き足立って粗が目立ってしまうみたいな感じかな。録画してたバーテンダーを見ながら、ふと思った #sousaku

2011-02-21 22:31:05
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

例えば、クールキャラならクールキャラでよろしいが、クールなキャラを持ち込んできた時に、どうしても有名キャラ(まあアヤナミとか長門とか)に被っちゃいかねないし、クールさの演出には、どうしても幾つかのパターンが生じるので、当然、色々被るんですわな。 #sousaku

2011-02-21 21:57:53
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

で、じゃあ「これって長門じゃん」とか「これってアヤナミじゃん」と、まあ、読者に言われちゃうのはさておき。編集者や審査員がそう言ってくる(それを問題にして作品を減点する)場合には、「被っている事」そのものではなく、「お手軽に引っ張ってきて据えただけ」感が #sousaku

2011-02-21 22:00:05
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

しちゃうから、と考えるべきでしょう。少なくとも私の経験上はそうでした。例えば私もクールキャラさんざん書いてますが(というか好きなんだわ)、これが編集者に問題視されないのは、「その作品世界で、どうして、そのキャラがそういう性格になったのか」 #sousaku

2011-02-21 22:01:50
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

「どういう基準で物事を考え、どういう生活をしているのか」といった「世界観とキャラを馴染ませる為の関係性」について、一応、全て予め設定してあるからです。 #sousaku

2011-02-21 22:02:38
ぢべた @jibetaP

@ichiro_sakaki これは仮になんですが、好きなゲームのキャラクターを少しいじって、その関係性をある程度維持したまま全く違う世界の中に放り込んだら、違和感のない話を作れるのでしょうか。

2011-02-21 22:03:15
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

@jibeta それは可能でしょうね。勿論、世界観との整合性をとるために弄らないといけませんが。ある意味、特撮の戦隊ものとかなんて、それでしょう。戦隊のキャラの性格と関係性は、ある程度狭められてる。でも「このレッドはあのレッドのパクリ」とは思わない訳で。 #sousaku

2011-02-21 22:11:41
榊一郎@「けいたん。」発売中です! @ichiro_sakaki

その設定が、実際の文章に書かれているかどうかはさておき、作者がそれを頭の片隅において書いている場合には、作劇上「こう動いて欲しい」と思っても動いてくれない場合も出てきます。「こいつは、もしこんな場面にいたらこう考えるよなあ」と。 #sousaku

2011-02-21 22:04:36
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コメント

ちゅん(生活と猫) @2co_chun 2011年2月22日
私もオリジナルでよくキャラを作っていますが、外見にはそんなにどぎつい特徴を作れないのですが、「このキャラはこういう道を歩いて来たからこういう出来事に対してこう反応する」「このキャラはこういう考え方をするからこういう言葉を選ぶ」など、一度通った芯を最後まで貫き通す(成長によって徐々に変化する事も含め)事で、キャラの独自性を目指しています。 キャラの言動に芯を通すというのはストーリーにもオリジナリティを作るのに重要な事だと思いますが、キャラクターデザインだけとか一枚絵だけだと使えない手だから難しいなあ。
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らはると教皇 @lahalt 2011年2月22日
昔から漫画指南の本には設定を作りこめ!だとか、キャラに思い入れを!とか書かれていますが、なるほどフィクションでのリアリティのためにそうするんですね。作画とは違って直接は眼に見えないものだから見落としがちかもしれません。重要なのは愛…ってことですね。
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あかさたな @emesh 2011年11月26日
榊先生と同じ事を大塚英志も言っていますね。「キャラクター小説の作り方」という本では「キャラにオリジナリティが無いのは、キャラの設定から物語や行動原理が論理的に導き出してないからだ」と看破しております。
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