【coiffeurアカペラ自由研究】審査員視点から感じたポイント 第5回(動画審査篇)

2016年10月23日、立教大学アカペラサークルえどむらさきのサークルライブ審査員を担当した際に感じた点などをまとめてみました。今回は一次オーディションの動画審査ということで、初めて動画審査というものをしてみた感想なども含めて。
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coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

こんばんは。今日はLeadのたっきーが立教大学えどむらさきの冬ライブ一次オーディションの審査員としてお邪魔してきました!動画形式の審査は初だったんですが、今回もせっかくなので気になった点や感じたことなどを何点か挙げていこうと思います。 いやーそれにしてもお洒落なキャンパスだ。笑 pic.twitter.com/HWlTrDlM8D

2016-10-23 21:01:04
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⓪最初と最後をしっかりと 今回もまずは恒例の。実地形式とは違い撮影環境がバンド毎に異なるため審査員の耳が曲に慣れるまでに若干時間がかかるのですが、概ねイントロ終わり(サビ始まりの曲は冒頭サビ終わり)くらいまでの演奏でバンドの印象が大方決まるなという感じでした。あとラストも大事に。

2016-10-23 21:02:59
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①最大と最小の差をしっかりつける 盛り上がる曲なのにサビがいまいち盛り上がりきらなかったり、静かに歌うべき部分が小さくできていないために曲全体の印象が薄くなっていることがよくあります。音量や表現の強弱の差をしっかりつけて曲の展開をより明瞭にする意識を心がけましょう(自戒を込めて)

2016-10-23 21:05:29
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→①の続き 練習をする際に、ある部分を取り出してでもいいので一度(怒鳴らない程度に)歌として出せる最大の音量で歌う練習や、逆に音楽として成立する最小の音量でハモってみる練習をしてみると、自分たちがいかに普段強弱の差をつけていなかったかが実感できるのでぜひ一度試してみてください。

2016-10-23 21:06:23
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②音楽をひとつにする意識 個々のポテンシャルは高いはずなのにハーモニーがまとまらない時は目指す音楽の像が共有できていないことが原因だったりします。どの部分をどう表現して何を伝えたいかをバンド内で共有したり、リードやコーラス同士お互いの歌い方を観察して意思疎通を図ってみましょう。

2016-10-23 21:08:20
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→②の続き そんな時にぜひお薦めしたいのが『全員でリードを歌ってみる練習』。リードを歌いながらどこにどんな感情を乗せてどういう表現をつけたいかを感じ、メンバーと同時に歌うことでそれらを共有し、各々のパートに立ち返った時にもそれを実践するとだいぶ音楽のベクトルが揃ってくるはずです。

2016-10-23 21:09:46
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③フレーズ感の意識 全音符や2分音符のロングトーン主体になる時などコーラスがのっぺりとしてしまう(俗に?云う“MIDIっぽい”というやつ)ケースがよくあります。鍵盤よりはむしろ弦楽器を弾いているようなイメージでフレーズごとにしっかりなめらかな抑揚をつけるように意識してみましょう。

2016-10-23 21:11:25
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④幸せはまず形から〜口角を上げよう〜 よく口角を上げろ、と言いますが、これは単にニコッとしているほうが見ていて気分がいいから…というだけの話ではなく、口角を上げることで声の響きがより明るく、豊かになります。幸薄そうな歌い方のメンバーがいたらぜひ笑顔を投げかけてあげてみてください!

2016-10-23 21:12:21
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⑤モテるリードを目指そう 自分の魅力が分かっていて自信やオーラのある人はモテる、なんて話がよくありますが、リードに関してもこれは同じ(勿論必ずしもリードに限らずですが)。自分がいかに魅力的で、それをどう観客にアピールするかを考え、自信を持って堂々とパフォーマンスしてみましょう!

2016-10-23 21:13:48
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→⑤の続き いわゆるスターと呼ばれる人たちの動きや歌やダンスのプロのパフォーマンスはもちろん、たとえばファッションショーのモデルの歩き方ひとつを見ていても変な遠慮をせずに自信を持って堂々と振る舞うことがいかに大事かが分かると思います。ぜひ自分に合った研究材料を見つけてください。

2016-10-23 21:15:19
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⑥リードソロは間の取り方が命 曲をぐっと引き締める曲冒頭や途中のリードソロ。その時にぜひ心がけたいのが“間”の取り方。特にバラードなどは本人のテンポで伸びやかに歌うだけでなく、無音の休符やブレスなどの間を効果的に使うことで場に緊張感を持たせ、観客の関心を惹きつけることができます。

2016-10-23 21:17:22
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⑦衣装の方向性 地味に難しいアカペラの衣装選び。配色や素材、テイストなど6人全体(5人などの場合も同様)を見た時にバランスが取れているか。そして初めてそのバンドを見た時の視覚的な印象と演奏する音楽の間に意図せぬギャップが無いかどうか、他人の意見も参考にしながら考えてみましょう。

2016-10-23 21:18:26
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⑧アレンジが演奏の上限を決める …というのはさすがに言い過ぎかもしれませんが、上手いバンドになればなるほど最終的な聴き映えがアレンジに左右されます。折角実力があってもアレンジがダメだと本当に勿体無いことになるので、自前のアレンジをする場合はそれを常に頭の片隅に置いておきましょう。

2016-10-23 21:19:35
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→⑧の続き 例えばコード進行が間違っていないか、コーラスの積みは変でないか、ベースやパーカスのリズムが曲に合っているか。原曲に準拠する場合はよく聴き込んで取り間違いのないよう、意図的に改変する場合は違和感の無いように。経験者やバンドメンバーに感想やアドバイスを求めるのも有効です。

2016-10-23 21:21:12
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《おまけ》 ちなみに今回初めて動画審査をしていて思ったのは、これは審査員の間で見解が一致したんですが『思っていた以上に映像よりも音声に重心が寄る』ということでした。実地審査のビデオ版、というよりは音源審査にバンドの雰囲気が分かる映像がついた、というほうが感覚的には近いでしょうか。

2016-10-23 21:22:12
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

→おまけ続き もちろん審査環境や採点項目、バンドの方向性によっても変わってくるので一概には言えませんが、何かのイベントやサークルライブの審査に動画で応募するけど動きの良かったテイクと歌のよかったテイクどちらを選ぶか迷う…という時には個人的には後者がおすすめかな、と思いました!

2016-10-23 21:23:02
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

というわけで今回も個人的な感想をいろいろ書いてみましたが、あくまでひとつの主観的な意見としてよかったら参考にしてみてください。 ちなみに今日審査を担当したえどむらさきの冬ライブの本番は12/11(日)とのことなので、ご興味のある方はぜひどうぞ!

2016-10-23 21:26:00

ちなみに(中の人のぼやき)

Shichiro @pakuriman

自分が何か講評とか書く時は基本自分のことは思いっきり棚に上げてるのでじゃあお前言ってること全部出来てるのかよ!?と言われるといや全然出来てないです(大抵うわーこれめっちゃ気になるけど自分でも全然出来てないわーちょっと今度実践しよう、と思いながらコメント書いてる)

2016-10-23 21:38:05

ついでに今回もライブ宣伝入れときますね

coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

さて、10/30のライブまであと2週間となりました!今日はサークルの全体会でも宣伝させていただきましたが、チケットが予約フォームだけでなくバンド経由でも取り置きできるようになりましたので、まだ予約されていない方で見に行きたい!という方は直接リプやDMでも受け付けております! pic.twitter.com/uTCmoUdz6p

2016-10-17 21:39:24
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coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

ちなみに当日はライブ終演後に演者とお客さん入り交じっての打ち上げも開催されますのでこちらも併せてどうぞ! twitter.com/its_dbplaza/st…

2016-10-17 21:41:09