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「1920年代から始まるポピュラー音楽史」をくつがえす19世紀末と21世紀のヘッドフォン音楽

ゲスト:八木皓平 ・ヘッドフォンをして、歌手を聴かず曲を聴いた19世紀末/ヘッドフォンをして、歌手ではなくボーカロイドを聴く21世紀 ・フォクシジェン「アメリカ」 イントロのニュースは、欅坂46というアイドルグループによるナチス・イメージのコスチュームが、海外メディアにまで批判的に取り上げられたという話。
音楽 楽器 ルーファス・ウェインライト スフィアン・スティーヴンス エンリコ・カルーソ フォクシジェン ヴィクター・ハーバート ランディ・ニューマン
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ツイートまとめ 高橋健太郎さんによる『音響メディア史』批評。 批判論点:中村とうよう、油井正一クラスの人だって聴けてなかったものが、今は何千曲と聴ける。サウンドに触れない、マシーンにも触れない、過去の研究書などを引いて、そのパッチワークで歴史を俯瞰する音響メディア史論 目次: 1.『音響メディア史』批判(1)(Page-1) 2.『音響メディア史』批判(2)(Page-1) 3.とうようずチルドレンとして・エンジニアとして(Page-1) .. 19604 pv 212 38 users 138
リンク ハフィントンポスト 欅坂46の衣装が「ナチスそっくり」 Twitter炎上、英紙も報道 人気アイドルグループの「欅坂46」がライブで着た黒い衣装がナチス・ドイツの制服に酷似しているとTwitter上で批判を受け、海外メディアも報じる事態になっている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ヒットラーのプロパガンダの重要な武器だったノイマンCMV-3とAEG K45。確かにめちゃくちゃカッコイイ。 pic.twitter.com/pzSP52VNLM
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kentarotakahashi @kentarotakahash
カッコイイだけではなくて、後の音響メディア史、そしてポピュラー音楽史を大きく動かしたマシーンでもある。
kentarotakahashi @kentarotakahash
僕は制服の少女集団には興味持たないけれど、CMV3やAEG K4には強く惹かれるし、それを題材に物を書いたりもする。
kentarotakahashi @kentarotakahash
音響技術はしばしば軍事技術の副産物として発展してきている。現代のポップ・ミュージックはナチスのプロパガンダ手法と繋がっている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
そこを意識しつつ、表現しているかどうか、が問題のように思う。僕の書いていることが、そこを考えてもらうための一助になればいいなと思う。
kentarotakahashi @kentarotakahash
プラス、ボーカロイドやオートチューンによるロボ声もヘッドフォン聴取と相性が良いというのが僕の説です。 twitter.com/kabutoyama_tar…
kentarotakahashi @kentarotakahash
いや、生身の人間(他人)の声帯を震わせた声ではないものが、脳内定位して響く点で。 RT @kabutoyama_taro: @kentarotakahash 「ひとつの音」に含まれる倍音(高調波)成分を位相ズレなく耳に届けやすいとかでしょうかね。
kentarotakahashi @kentarotakahash
この歌は私の思ってることそのままだ、と思っても、誰かが歌った歌である限り、その歌手の人生が入りこんでしまう。寝たり起きたり食べたりウンコしたりしている他人がそこにいる。そうではなくて、歌なのにテクノ・インストのように聴ける。誰のものでもない声で、脳内に響く「歌」を聴ける。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ボーカロイドやオートチューンによるロボ声の歌をヘッドフォンで聴く体験には、そういう感覚があると僕は思っているんだけれど。
kentarotakahashi @kentarotakahash
でも、その姿って、最初期のレコード聴取の姿に近いんですよ。初期の蝋管式の蓄音機は音量が小さく、チューブ式のヘッドフォンを使った聴取が主流だった。街角のフォノグラフ・パーラーでみんなヘッドフォンをして聴いたのです。
kentarotakahashi @kentarotakahash
そして、最初期のレコード歌手は楽譜で出版された曲のサウンドへの翻訳者であり、声や歌唱法に個性は必要とされなかった。同じ曲が三つのレコード会社から三人の歌手でレコード化されているのを聴いても、みんな同じように譜面に忠実に歌っている。ある意味、ロボット的。
kentarotakahashi @kentarotakahash
だから、人々はヘッドフォンをして、歌手を聴かずに、曲を聴いたんだよね。19世紀の終わり頃。
kentarotakahashi @kentarotakahash
それが世紀の変わり目くらいになると、ポピュラー音楽の世界でも主張を持った声が増えてくる。これは蓄音機の性能がよくなり、音量も大きくなったことと関係しているはず。エンリコ・カルーソは、その「主張する声」の象徴的存在だったと言えるかも。
kentarotakahashi @kentarotakahash
当たり前のことだけれど、1890年代の音楽と1900年代の音楽は違うんだよ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
にもかかわらず、1920年代以後しか「年代」で考えない。それ以前の時代のダイナミズムを無視してきたのが、過去のポピュラー音楽研究の欠点だった(この10年で急速に変わりつつあるが)。
kentarotakahashi @kentarotakahash
なんか、このボーカロイドと最初期のレコードについては面白いこと書けそうに思えてきたな。次の単行本の最後に入れたい。
kentarotakahashi @kentarotakahash
でも、僕もどちらかというと心理的な問題と考えていたんですが、ヘッドフォン聴取の脳内一点定位問題と考え合わせて、もう一歩進んだ感じです。 twitter.com/kabutoyama_tar…
kentarotakahashi @kentarotakahash
ヘッドフォン以前には、人は外界の空気を震わせていない声を頭の中に聴くことはなかった訳だ(幻聴あるいは自身の内なる声以外には)。
kentarotakahashi @kentarotakahash
1890年頃にフォノグラフをヘッドフォンで聴く体験が始まった時、小さな声で歌う歌手の方がレコード歌手として成功したというのは、この聴取体験の在り方とも結びついていたのではないだろうか(スタジオで針を飛ばさない職能的な側面とは別に)。
kentarotakahashi @kentarotakahash
エンリコ・カルーソのステージから大観衆を圧倒するような歌唱は、初期のレコード聴取には向かなかった。1900年代になって、ビクター/グラモフォンのトーキング・マシーン(円盤レコード・プレイヤー)が他を圧倒する状況になった時、そこから聴こえる驚異的な声として、人々を熱狂させたのだ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
この新製品を聴くには、このソフトを買わなきゃ、という状況。これは現代でもあったりする。 pic.twitter.com/KQIlSgzwWI
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kentarotakahashi @kentarotakahash
一方、最初期のレコード歌手はむしろ小声だった。ダン・W・クィンよりも一年早く、1901年からレコード歌手になったジョージ・G・ガスキンは"with his tiny voice"と形容されていた。アコースティック録音でも小さな声でレコーディングできたことは彼の存在が証明している。
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コメント

もうれつ先生 @discusao 2016年11月2日
ゲストが増え、まとめを更新しました。「毛利眞人さんの反応」を追加。
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