「心理学の研究と変数」

本項は「心理学検定基本キーワード 改訂版」1.2「心理学の研究と変数」を詳しく分かりやすい形にまとめたものです。
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古明地なお @nao_komeiji

本ツイートは、「心理学検定基本キーワード 改訂版」1.02「心理学の研究と変数」を詳しく分かりやすい形にまとめたものです。

2016-11-03 15:25:35
古明地なお @nao_komeiji

心理学における研究は、まずデータを得るところから始まる データ収集の方法には、実験法・調査法・観察法・検査法・面接法の5つがある。 (この他に文献収集法やシミュレーション法を加えることができる) これらの5つの方法は、実験的研究相関的研究とに大別することができる。

2016-11-03 15:26:34
古明地なお @nao_komeiji

実験的研究相関的研究 それぞれに用いられる分析モデルの違いから、前者を因果モデル、後者を共分散構造モデルと呼ぶこともある。 なお、研究計画によっては、実験的研究となる観察法なども可能であり、実験的研究か相関的研究かという区別はあくまでも操作の有無による。

2016-11-03 15:27:10
古明地なお @nao_komeiji

1.実験的研究 因果関係をはっきりさせるために変数の操作を行うという特徴がある。 実験法はこれに含まれる。 2.相関的研究 数多くの変数が含まれているが、基本的にそれらを操作する事はない。 調査法・観察法・検査法・面接法はこれに含まれる(一部例外あり)

2016-11-03 15:27:52
古明地なお @nao_komeiji

心理学の研究では、得られたデータに基づいて、仮説を作り上げたり検証したりする 仮説を作り上げるためには、実験的研究であれ相関的研究であれ、現象をよく観察し、記述することから始まる。

2016-11-03 15:28:48
古明地なお @nao_komeiji

その際に、データを数量化して用いるか、あるいは言語的な記述のまま用いるのかによって、研究法を「量的研究」「質的研究」に分類することができる。

2016-11-03 15:29:11
古明地なお @nao_komeiji

量的研究 「定量的研究(quantitative research)」ともいわれる。 複数のサンプルからデータを収集し、事象を数量化し、統計的に分析する研究法のこと。

2016-11-03 15:30:19
古明地なお @nao_komeiji

質的研究 「定性的研究(qualitative research)」ともいわれる。 被験者が表現した内容に関して、その主観的な意味内容に焦点を当てて、状況や場面、被験者自身を含めた文脈の全体性について、解釈的理解を行う研究法のこと。

2016-11-03 15:30:51
古明地なお @nao_komeiji

仮説の検証の型は、実験的研究と相関的研究の間で違いがある 実験的研究では、原因に当たると思われる変数を、実験者が操作することによって、もう一方の変数の変化を測定し、その2つの変数間に本当に因果関係があるといえるかどうかを検証する。

2016-11-03 15:31:49
古明地なお @nao_komeiji

例)「記憶用の単語リストに含まれる単語数が多くなると、単語リストを完全に習得するまでにかかる試行数も増える」という仮説を検証するには、原因に当たると思う「単語数」の多い群少ない群を用意して、「習得するまでにかかった試行数」を2つの群で用意すればよい。

2016-11-03 15:32:25
古明地なお @nao_komeiji

1.独立変数(independent variable) 実験要因として実験者が操作する変数のこと。 (この例では「単語数」) 2.従属変数(dependent variable) 操作の結果として変動し、測定される変数のこと。 (この例では「習得に要した試行数」)

2016-11-03 15:33:03
古明地なお @nao_komeiji

3.媒介変数(intervening variable) 独立変数と従属変数を媒介し、その値によって独立変数と従属変数の関係が変化するような変数のこと。 (この例では、単語の増加によって生じる「心的疲労」などが当たる)

2016-11-03 15:33:59
古明地なお @nao_komeiji

媒介変数は「仲介変数」ともいい、この例に見られる「疲労」や「動機づけ」のように一種の仮説的構成概念である。 媒介変数の値が変化すると独立変数と従属変数の関係自体が変化するので、因果関係の分析に支障が出ないように、媒介関数の数を増やさないように実験計画を組み立てることが求められる。

2016-11-03 15:35:41
古明地なお @nao_komeiji

4.剰余変数(extraneous variable) 独立変数と無関係に従属変数に影響を与えると考えられる変数のこと。 研究者の関心からは外れるものの、この剰余変数の影響で研究結果の解釈が変わってくることが多いので、統制しておくことが望ましい。

2016-11-03 15:36:29
古明地なお @nao_komeiji

(この例では「記憶の再生に影響を与えると考えられる年齢」など) 剰余変数は「交絡変数」「干渉変数」などとも呼ばれる。

2016-11-03 15:36:54
古明地なお @nao_komeiji

相関的研究では、2つの変数の相関関係を検証する。

2016-11-03 15:37:50
古明地なお @nao_komeiji

例)「パーソナリティ検査のQ尺度の得点の高さがうつ病になりやすいことと関連がある」という仮説を検証するために、パーソナリティ検査を実施して得られたQ尺度の得点を一つの変数うつ病になりやすいかどうかを判断するうつ病検査R尺度の得点をもう一つの変数として、2つの相関関係を検証する。

2016-11-03 15:38:45
古明地なお @nao_komeiji

この場合、どちらの変数も研究者は測定するだけであって、操作することはない。こうした相関関係においてもいずれかの変数を基準にして、もう一方の変数の変化を予測することができる。どちらも数量的な変数である場合の例は「回帰分析」である。

2016-11-03 15:39:40
古明地なお @nao_komeiji

相関的研究においては、2つの変数(この例では「Q尺度の得点」と「うつ病検査R尺度の得点」)の関係は一般的に相関関係レベルであって、必ずしも因果関係ではないことに留意したい。

2016-11-03 15:40:07
古明地なお @nao_komeiji

回帰分析(regression analysis) ある変数が他の変数とどのような相関関係にあるのかを推定する統計学的手法の一。

2016-11-03 15:40:51
古明地なお @nao_komeiji

原因となる変数x(説明変数)と、結果となる変数y(目的変数または被説明変数)の間に、回帰式y=ax+bと表される関係があるとすると、x、yの観測値から最小二乗法を用いてa、bが求められる。

2016-11-03 15:41:14
古明地なお @nao_komeiji

2つ以上の予測変数から説明変数を予測する場合を「重回帰分析(multiple regression analysis)」と呼ぶ。 例)入試の「国語」と「英語」の得点から、入学後の「心理学概論」の試験の点数を予測する場合がこれに当たる。

2016-11-03 15:41:44
古明地なお @nao_komeiji

予測変数(目的変数) 重回帰分析のような因果関係の分析において、結果的として予測される変数のこと。説明変数 予測変数に因果的な影響を与えると思われる変数群のこと。

2016-11-03 15:42:20
古明地なお @nao_komeiji

心理学の測定に用いられる変数について 「単語数」あるいは「反応時間」のように具体的な数値として表され、誰でも用いられるものばかりではない。 先の例では「うつ病のなりやすさ」といったものは、直接観察できるものではないため、「仮説的構成概念」と呼ばれる。

2016-11-03 15:43:17
古明地なお @nao_komeiji

欲求・動因・習慣などは心理学で広く用いられる「仮説的構成概念」の例である。

2016-11-03 15:44:53
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コメント

トゥギャッター編集部 @tg_editor 2016年11月4日
心理学でのデータの取り方がよくわかりました!
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