ヨハン・ネポムク・フンメルの話

そして次の時代が始まるのです
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漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

はい!どうもお待たせしました音楽の話をします! 今回は隠れた天才作曲家、『フンメル』について。本名は『ヨハン・ネポムク・フンメル』。これは全然どうでもいい。 時代的には古典派末期から、新ロマン派に活躍した作曲家。実はフンメルがいなければロマン派はなかったと言われる解くのすごい人。

2016-10-08 14:32:08
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

今の時代、フンメルなんて聞いても皆さん全く知らないと思う。詳しい人でもトランペット協奏曲かロンドだけ。 じゃあ当時のヨーロッパにタイムスリップして同じ質問をしたら、多分全員知ってると思う。というか知らない人は恥。 では次にフンメルはどういう人だったかを紹介しよう。

2016-10-08 14:37:21
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

このフンメルさん、経歴がメチャクチャすごい。子どもの頃はモーツァルトとハイドンにピアノや音楽理論を学んだ神童で、それからメキメキと頭角を表したまさに天才。さらにベートーベンとも親交が深かった人格者で、当時のヨーロッパではベートーベン派とフンメル派に分かれる巨匠だったんだ。

2016-10-08 14:51:17
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

フンメルはトランペット協奏曲やロンドしか知られてないけど、得意としたのはピアノ曲。最近になって研究が進んで、膨大なピアノ曲を書いていたことが知られるようになったんだ。古典派のようにカッチリした曲風ながら、ロマン派のような遊び心がある自由主義の作曲家だったんだ。

2016-10-08 14:59:31
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

そしてフンメルの何がすごいかというと、弟子がすごい。リスト、ショパン、チェルニーの3人は、フンメルがピアノを教えたんだ。リストやショパンはロマン派を代表する作曲家。だからフンメルがいなかったらロマン派はここまで愛されることはなかったんだよ。

2016-10-08 15:06:04
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

当時弟子のチェルニーは、フンメルのことを「ブサイクだけど、ひとたびステージに上がると喝采を送る以外ない」と評したらしい。先生のことを評価するチェルニーは生意気だけど、天才が天才を認める男だったと証明出来るね。

2016-10-08 15:16:42
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

さて、ベートーベンとも肩を並べ、世界を二分した巨匠のフンメルが、何故今現在ここまで有名にならなかったのか? 功績で言えば音楽の教科書に載ってもおかしくない。 それにはちゃんと理由があるのです。次からはフンメルが有名にならなかった理由についてあげていくよ!

2016-10-08 15:22:53
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

理由その1、“人生にドラマ性がない” 歴史に残る人って、カリスマ性と悲しい運命や若すぎる死など、人生がドラマチックな人が多い。モーツァルトは没落して若くして死んだし、ベートーベンも耳が聞こえなくなる。ショパンだって結核と戦いながら早すぎる死を迎えた悲しい人生だよね。

2016-10-08 15:32:28
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

これは現代にも言えることで、ビートルズはジョンレノンの死。ニルヴァーナもカートコバーンんの死。いずれも若きカリスマの死は、後世に残るものなんだ。 それに比べてフンメルはわりと順風満帆に生涯を終えた。早く死ねば超有名人だったのに、長生きしたもんだから知名度微妙。これ、現実なのよね。

2016-10-08 15:41:30
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

理由その2、“交響曲を書かなかった” そもそも交響曲って、その作曲家の集大成みたいなもの。例えばベートーベンは、耳が聞こえなくなってから作曲活動に没頭して交響曲を書きまくった。モーツァルトもそう。交響曲は言わば作曲家の花形なんだ。

2016-10-08 15:54:03
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

同じく地味なメンデルスゾーンも、交響曲を作ったからここまで有名なわけ。 それに比べてフンメルは交響曲を書かなかった。これは当時としては稀で、フンメルは生涯ピアニストとして生きてたんだ。作曲家ではなく、演奏家の道を選んだことによって歴史に埋もれた存在になってしまったんだ。

2016-10-08 16:01:39
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

理由その3、“ブサイクだった” これは悲しい現実。モーツァルトもベートーベンも当時はイケメン。シューベルトはデブだけど、痩せればイケメン。リストに至ってはもはやアイドル。それに比べてフンメルは「醜悪な顔面」と評されるほどブサイク。これ、ガチ事実ですから。可哀想なフンメル…。

2016-10-08 16:16:40
漢字読めない/紺野 哲生 @kanjiyomenai8

これからの時代、もっとフンメルの研究が進んで有名になると思う。 良きライバルで作曲家としてのベートーベンと、あくまで一演奏家としての道を選んだフンメル。世界を二分した2人の対比はもっと知られるべきだと僕は思うね。 以上、隠れた天才、フンメルについてでした。

2016-10-08 16:34:22