大地丙太郎監督はいかにしてアニメ放送が間に合わない時の「総集編」にひと工夫して、少しでも面白いものにしたか
- gryphonjapan
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とある参考資料(こち亀より) たしかに子供の時、どういう意味か分からなかったな。 今はありそうな話、と分かってしまう(笑) pic.twitter.com/ygehX19CRQ
2016-11-06 08:48:29アニメ演出業。作詞業。 作詞は『風まかせ月影蘭』主題歌「風まかせ」『僕等がいた』挿入歌「好きだから」『おじゃる丸』エンディング「電ボのブンブン節」「見果てぬ夢」「この道 明日へ」『レジェンズ 蘇る龍王伝説』主題歌「風のレジェンズ」『赤ずきんチャチャ』挿入歌「特訓の歌」他多数。演出、作詞のお仕事依頼お待ちしてます。
放送ずっこけ問題のよもやま話。 俺がこの業界に入った時から「間に合わねえ〜」はバックヤードの合言葉だったよ。 納品も常にギリで。 アレはなんの作品だったかなあ〜、高橋良輔さんが毎週名古屋のテレビ局まで直接納品に行ってたってのは。いいなあ〜俺も名古屋行きたい〜なんて割と呑気だった。
2016-11-05 19:06:09演出先輩の秦さんは、ある宇宙を戦艦が飛んでしまう当時の人気アニメの演出助手をやってる時、テレビフューチャー(スペシャル版)の撮出しをして連日徹夜。ある朝を迎えた時にテレビから♪ちゃーちゃちゃちゃーちゃー今晩7時放送!なんて番宣が流れた。だが目の前には山の様な未撮カット(^^;;
2016-11-05 19:11:01「いや、今晩放送って言ったって…」とつぶやきながら淡々と撮出ししてたって(^.^) ちなみに俺がいた会社もその番組の撮影のお手伝いをしていた。 当時からこんな話たくさんあったねー。 当時はだいたい間に合わなくなると「総集編」を流すというのが常套手段だった。
2016-11-05 19:14:47「りりか」でも25話だったかに総集編やってる。 現場のためにということで泣く泣くそうなるのだが、監督としてはとても悔しい思いでね。 総集編ていうのは新しい情報がないわけで、毎週楽しみにしてくれる人に失礼だと思った。そこで少しでもいいから新作を入れたいと制作に言ったのだが却下され
2016-11-05 19:17:41そりゃそうなんだよ。特に作画が追っつかないわけだから。作画を一週休ませたいわけだから。 1カットもダメだよって言われて、考えたのはOPで使ったカットをつなぎ合わせて本編にしてしまうの術。これは上手く行っただけでなく、見ている人はあのOPってこの話数で使う予定だったのだとまるで…
2016-11-05 19:20:45最初から計算していたかの様に思わせられたこと。 さらに、この話数でしか得られないお得なコトをやりたいと、挿入歌を考えた。 どの道音響作業は通常に近い様にあるのだから作画に負担をかけないで出来るサービスだ。 省エネのダメだよ作詞も俺がやる。 それで作ったのが「ここにいて」だった。
2016-11-05 19:24:41※誤字あり、下ツイート参照↓
麻生かほ里の歌は抜群に説得力があるので、レコーディングで音響監督の田中さんさんが泣いてしまうほどの傑作曲に仕上がって、評判も良かった。 それまでの他作品の総集編ではやらなかったことをやれてちょっと満足度、達成感のある回になったと思ってるよ。
2016-11-05 19:27:20