酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』ココがたまらん!フレーズまとめ

酒見賢一著『泣き虫弱虫諸葛孔明』の中からココがたまらん!という一節を、酒見ファンの皆さんから推薦してもらってツイートしている酒見孔明たまらんフレーズのまとめです。 ここを読まれた方も皆さんそれぞれのココがたまらん!を教えてもらえたら嬉しいです。あなたの好きな『泣き虫弱虫諸葛孔明』フレーズを@sakemi_fan宛にリプライしてください。 引用文の後には<酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文春文庫)より>と書くので、引用に使える文字数は110字ぐらいになります。しかしどうにも削るのは「忍びぬぅ!」という場合はその限りではありません。でも少なくとも<酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』>は入れます。 続きを読む
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「読者だって司馬仲達の大軍が火を噴く怪獣兵器部隊にやられて地雷爆破を喰らって逃げまどうところを見たかったはずなのだ。そしたら勝てたのに、残念なことだ、と思うのはわたしだけか。」酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』(文春文庫)より

2011-02-17 21:50:45
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《ニヒルなアイパッチがよく似合う、海賊船長のような夏侯惇は、曹操の従弟である。曹操を、──アマン! と呼んで甘えても叱られない仲良しであった。アマンとは漢字にすると阿瞞(嘘つきクソガキちゃん)であり、曹操の幼い頃の名称であって、ラマンとは違う。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より

2011-02-17 23:28:31
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《しかしこういう時こそ映えるのが、劉備のかっこいいけれんトークであって、仁義の言葉を叫べるチャンスを逃す男ではない。既に目からはらはらと涙がこぼれ落ちている。「忍びぬぅ!」 なにが?》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』(文春文庫)より

2011-02-18 21:09:34
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《「いえ、権柄ずくで美食狂いの父親が、めしがまずいというだけで母を責め殺したため(誤解)、許せず家出したしたわたしは母方の姓を名乗っていたのです」とかなんとか嘘の答弁をしても、この時代では誰も元ネタを知らず、通用しないだろう。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文春文庫)より

2011-02-18 21:11:04
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《老母はいきなり四ポイントの徐庶の顔面を蹴り上げた。「辱子!」 さらにストンピングを浴びせながら「この不孝者めが! わたしゃ、お前をそんな人間の屑に育てたおぼえはないぞよ。このろくでなし」》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』(文春文庫)より

2011-02-19 23:40:48
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《木人が湯の沸騰する釜に束ねた麺を入れ、手でかきまわし、頃合いを見て引き上げることを繰り返していた。「こ、孔明、これはなんだ」「見ての通りだ。黄氏が発明した機械である」カクカク動く木人が、ゆであげられた麺をどんぶりに入れて運んできた。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』より

2011-02-19 23:49:58
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《「誰か一人が勝って天下を手中に収めることが最良であるなどとはとんでもない間違いなのだぞ。宇宙において勢力が美しく均等することこそ至善であって、皆がきれいに引き分けたときこそ真に平和と呼べる状態が訪れる」》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』(文春文庫)より

2011-02-21 00:17:39
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《さて、孔明が博望坡を、ただたんに燃やしてみたいから?という許し難い理由で焼き尽くした件について、新野の人々の間では、「ひでえことをしやがる……くそ外道が」と、吐き気を催されていた。わたしの期待通りの反応が湧き上がっている。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文春文庫)より

2011-02-21 21:21:52
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《臥竜在宅、の事実を知ってなんだかむずがりだした劉備、「いや本日は日がよくない。やはり帰ろう」…(略)…「兄上、いまさら何を言っておるのです」「備、ぽんぽんが痛いの」「ならば孔明の家で借りればよろしかろう」「あ、阿斗の泣き声が聞こえる。…(略)》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より

2011-02-22 21:52:35
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《プラン・オブ・スリー・キングダムズ(天下三分の計)でまやかし、マジックやオカルティック・アートを駆使してドミネーション・オブ・ザ・ワールド(天下制覇)のために邁進していくレジェンド・ストーリー、それが『三国志』なのだっ。持ってけ、ファンタジー!》 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』

2011-02-22 21:59:54
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《孔明は『三國志』に、「宇宙よりも大きな志を持っていた」と書かれているが、だいたい宇宙ですらよく分からないのに、それよりも大きな志を持っていたと言われても、凄そうな雰囲気は伝わるが、困ってしまうというものだ。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』(文春文庫)より

2011-02-23 20:45:04
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《宿敵(孔明の一方的思いこみ)の曹操は詩賦を好み、軍旅の中でさえ発想して詠みかつ歌う男であったが、孔明は詩賦をつくったことがあったかどうか。孔明ほどの知識人なら詩を残していても(たとえへたくそであっても)おかしくはない。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』(文春文庫)より

2011-02-23 20:45:52
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《「なんと仰せられる。兄者が苦心して先生を招いたるはぐんしーして貰うためである」 言うまでもなく「ぐんしーする」とは、張飛の若者言葉の如き、酔いの舌もつれ言である。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』(文春文庫)より

2011-02-24 21:37:09
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《諸葛均はだだっ子のように(略)じたばたしながら泣き喚いた。「兄上のいけず!変態!ぼけなす!いちびり!負け犬!妙ちくりん!電波!厨房!腐れ仙人!牛太郎!色魔!忘八蛮!不是東西!にゃんがつおぴい!」と知っている限りのダーティワードを投げつける。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より

2011-02-24 21:37:37
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《突如、一人の若僧が大声で喚き散らしながらドスを抜き放ち、暴れ始めた。シャブ切れか。若僧は泣き喚きながら甘寧に飛びかかりドスを突き出した。甘寧は咄嗟に盃を投げつけ、椅子を持ち上げて刃を受けた。「このガキゃっ、なんの真似じゃあ!」》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』(文春文庫)より

2011-02-27 00:33:22
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《ついに劉備玄徳が臥竜岡を訪れる秋がきた。ただその心中は、(あまり気乗りがせぬな)と、暗雲たれ込めた寒空のようであった。そんな劉備の本心は完全に無視でよい(いちおう主役のはずなのに)。オペレーション・キャッチ・ザ・スリーピング・ドラゴン。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』

2011-03-02 21:12:41
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《劉備はまた深く息を吸い、ぐっと右拳を握って肘を曲げ、気合一閃、叫びながら天に向かって突き上げた。「お前らみんな江陵に行きたいかーッ」民衆は一瞬何のことかとぽかんとした。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』(文春文庫)より

2011-03-02 21:15:14
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《たとえばこのとき孔明が、劉琦のせっぱ詰まった身の上相談に対して、「残酷な天使のように神話になればいいではありませんか」と爽やかな表情で答えたと書かれていても、誠実な研究者であればあるほど否定も肯定もすることが出来ないのである。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』文春文庫より

2011-03-04 22:12:31
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《「わたしは継母に呪われて、命旦夕に迫っております。どうすればよいのでしょう」と劉琦が泣きすがって問うたのに、「人は愛を紡ぎながら歴史を作るのです。…(略)… この宇宙を抱いて輝く、誰よりも光を放つ神話になればよろしいのです」》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』文春文庫より

2011-03-04 22:14:55
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《蜀漢の慢性的人材不足の中、裏切り(予定)者の名を受けてすべてを捨てて戦い続けていた魏延のどこがそんなにいけないのか、謎と言えば謎というしかない異常な仕打ちといえる(そのせいか痴情のもつれ説あり)。》酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』(文春文庫)より

2011-03-04 22:26:39