ドラハー＠パラレルワールドまとめ

セム @kishka26

@sq_tale ドラハー初対面＠お見合い 「サルビアさん、お仕事はなにを……？」 「ハーバリストよぉ。大変な仕事だけど、やりがいがあるわ。花言葉に詳しくなれるし楽しいわよ」 「……ほう。ではそこに活けてあるキンギンカズラとサクラランの花言葉もご存知で？」

セム @kishka26

@sq_tale 「ええ。『運命の糸』と『人生の出発』よ。それと、あなたがフラワーホールにつけてるタックブローチはニゲラかしら。『本当の私を抱きしめて』なんて意外と可愛いのね」 「……サルビアさん！？なにを」 「抱きしめたくなっただけよ、気にしないで」 「……そう言われても」

セム @kishka26

@sq_tale 「うふふふ……これからよろしくね、旦那様」 「…………すみません、私は料理がまるでダメで……その、あなたに負担をかけてしまいますが、それでも……」 「誰にでも得手不得手はあるでしょう？気にしないの」 「……すみません、ありがとうございます。他の事はキチンと」

セム @kishka26

@sq_tale 「はいストップ。謝りすぎよぉ？」 「すみませ…………はい、仰る通りです……」 「うふふ、育てがいがあるわぁ」 「……楽しそうですね」 「とても。ねぇ、これから買い物に行かない？私たちの新しい門出だし、色々新調したいわ」 「では行きましょうか、サルビア……さん」

セム @kishka26

@sq_tale 「手は繋いでくれないの？」 「えっ！？…………エスコート、なら」 「夫婦になるんだし、普通に繋ぎたいわ」 「そそそそその、婚姻届を提出するまでは夫婦ではないのですし、あの、心の準備というものがですね！？さぁほら行きましょう！人生は有限ですよ！」 「はいはい」

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@sq_tale いい夫婦の日＠パラレルワールド：完

セム @kishka26

@sq_tale ドラハー＠お見合い成立 「エスクードは一人暮らしなのよね？」 「はい。先日、身体ひとつで転がりこんだので、殆ど家具が揃ってなくて……」 「へぇ……？」 「…………恥ずかしい話しですが父親と不仲でして。家を飛び出したんですよ。すみません、その……騙すような形で」

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@sq_tale 「うふふ、ちょうどいいじゃない。……そういえば、あなた料理が苦手なのよね？ご飯どうしてたの？」 「店屋物とかカップ麺で済ませてましたね」 「…………調理器具とかは」 「……雪平鍋とヤカンなら」 「台所周りはアタシが揃えたほうがいいみたいねぇ」 「すみません」

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@sq_tale 「口癖はおいおい修正するとして……必要な物から揃えましょうか」 「そうですね」 「ベッド派？布団派？」 「君に合わせます」 「カーテンはどれがいい？」 「君の好きな物を」 「このお皿はどう？」 「素敵ですね」 「このマグカップお洒落ねぇ。あなたはどれにする？」

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@sq_tale 「君と同じも」 「はいストップ。あなたさっきからアタシに合せてばかりじゃない」 「……その……一緒に暮らすので、あなたに合わせた方が……無難かな、と」 「アタシはあなたのことが知りたいの。夫婦ってね、そうやって我慢するものじゃないのよ？」 「…………ですが」

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@sq_tale 「……ねぇ、そうやってアタシのことも我慢してたりする？アタシが無理矢理迫ったから、こんな傷だらけの女と仕方なく一緒になってくれるの……？」 「そんなことは！確かに初めて写真を拝見したときは、確かに驚きましたが…………今はその傷すら愛おしいです」 「本当に？」

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@sq_tale 「サルビアさん、手を」 「……手？」 「…………わかります？僕の心臓、さっきから早鐘を打ちっぱなしなんですよ。あなたに嫌われるくらいなら我慢します。……僕の趣味を知っても……好きでいてくれますか？」 「……言ったでしょ。あなたのことを知りたいの。教えて？」

セム @kishka26

@sq_tale 「じつはですね……」 「ドクロ。へぇ……そういうのが好きなのね」 「ええ。……あなたの選ぶ物とは合わないでしょう？その、モチーフがモチーフですし」 「いいんじゃない？片や花、片やドクロのマグカップだなんて、素敵な組み合わせだと思うわぁ。アタシは好きよ」

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@sq_tale 「よかった。…………まだ、色々あなたには隠し事が、あるのですが……それもその、決心がついたら、ちゃんと打ち明けますから……」 「……アタシにとって悪い報せなのかしらぁ？」 「…………現時点で、わっ！？」 「ようエスクード！新しい彼女か？」 「げっ！！」

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@sq_tale 「…………新しい？」 「いえサルビアさん、これはですねっ」 「水臭いな。人肌恋しいなら俺には言ってくれりゃいいのに」 「人肌？……ええと、あなたとエスクードはどういう関係なのかしら」 「セフレだよ」 「ばっ！？お前なぁ！そういうことを！見合い相手に！言うな！」

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@sq_tale 「ははぁ、お見合いの帰りか。今度はうまく行くといいな！お幸せに〜〜」 「うるせぇ！さっさと帰ればーーか！」 「…………エスクードさん？」 「あのサルビアさん背後に黒い炎のオーラが」 「あなたって素晴らしい友好関係を築いてるのねぇ……？」 「…………ええと……」

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@sq_tale 「新居に帰ったら色々聞かせて欲しいわぁ。……言いたいこともあるしぃ？」 「…………覚悟しておきます……」 「うふふ、青ざめた顔も可愛い。これでも楽しんでるのよ？思いがけずあなたのことを知れたしね」 「それはよかった。……買い物の続き、しましょうか」 「そうね」

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@sq_tale いい夫妻の日：完

セム @kishka26

@sq_tale ドラハー（数年後）＠パラレルワールド 「おじいちゃんの言うことをよく聞くのよ？」 「おとうさん、おみやげ買ってきてね！」 「おかあさん、いってらっしゃい！」 「ではお願いしますね、お義父さん」 「ああ。久々のデートだ、楽しんでおいで」 「はい。行こうサルビア」

セム @kishka26

@sq_tale 「美味しかったですね！さすが高級レストランだけあります。メインディッシュも溶けるような食感で――」 「ねぇ、本当に美味しかった？」 「…………本当ですよ？さっきから元気ないですね。どこか具合でも悪いんですか？」 「いえ……あなたの病気を治せればいいなって……」

セム @kishka26

@sq_tale 「…………以前話したでしょう？嗅覚と味覚の機能不全は原因不明なんです。治しようがないんですよ」 「でも」 「サルビア。僕は味も香りもわかりませんが、あなたたちと……特にあなたと食事するのは好きですよ。一人のときと比べると噛みごたえとか、のどごしが違うんです」

セム @kishka26

@sq_tale 「……うふふ、新しい口説き文句かしら？」 「デートですから。――あ、ちょっと僕、お手洗いに……。少し待っててください」 「わかったわ」 「……遅いわねぇ」 「サルビア。お待たせしました」 「お帰りなさ…………薔薇の花束？」 「デートといえばコレでしょう」

セム @kishka26

@sq_tale 「本数は１１本…………あなたってそういうとこ口下手よねぇ」 「……受け取ってくれますか？」 「喜んで。じゃあ、フラワーホールに一輪お返しするわぁ」 「ありがとう」 「ねぇ、これから予定は特に立ててないけど、どうするの？」

セム @kishka26

@sq_tale 「……イリスとリリーがきょうだい……欲しがってましたね」 「…………ホテル、行く？」 「是非。エスコートしましょう」 「うふふ、じゃあお願いしようかしら」 「イリスへのおみやげは、まだ先になりそうですね」 「ふふっ。頑張ってね、パパ？」 「はい、頑張ります」