「戦記」と「反戦」の間~各種の名作を読み直す 野火、与太郎戦記、西部戦線異状なし、黒パン俘虜記…(速水螺旋人氏など)
- gryphonjapan
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@hms_ulysses @RASENJIN 強いて例えると、アメリカン・スナイパーは戦場に行ったじいちゃん、この世界の片隅には内地にいたばあちゃんや子供だった親に聞いた話になります。ただの八百屋や自転車屋が戦場で人を撃ったことがどんな気持ちだったかは孫には語ってもらえんでした。
2016-11-23 20:23:08@videobird @ShinyaMatsuura このシーンで行進している兵士たちの多くは後に南方で戦死したそうです。
2016-11-23 20:25:04@RASENJIN むしろ見る側にも作品をどう切り取るか受け手の妙かと。 初代ランボーをアクション映画とみるか、ベトナム帰還兵の悲劇とみるか、朝鮮戦争帰還兵とベトナム帰還兵の世代対立とみるかは受け手次第でもありますし。
2016-11-23 20:26:29バーホーヴェン監督の「スターシップ・トルーパー」は原作者ハインラインのタカ派的な思想がによる筋をほとんどそのままなぞってるけど、それにより強烈な毒気にあふれた反戦映画になっていた。
2016-11-23 20:30:56@hms_ulysses @RASENJIN 思うに、戦場の兵士の精神的外傷について言及されだしたのは、米のベトナムかソ連のアフガンか定かではないのですが、その前の戦争だって、特に志願兵ではなく徴兵だった国では大多数の成年男子が戦場にさらされたわけで。日本のどこに残っていたのか。
2016-11-23 20:33:11@oldfishingcat 『普通の人びと ホロコーストと第101警察予備大隊』を読んでからとても気になってきたところです。いつか描きたいお題でもありますね。
2016-11-23 20:35:27僕が大岡昇平の戦記好きすぎなところもあるんですが、35歳で所帯持ちのサラリーマンが軍に引っ張られ、ゲリラが出没するフィリピンの僻地の小部隊に飛ばされ、そこへ米軍が上陸してきて右往左往したあげくマラリアでひっくり返っていたところを捕虜になるあの体験は是非映画にしてほしいのです。
2016-11-23 20:41:11@RASENJIN この辺の生の声を聞いてると、その後の戦後世代の頭で考えた戦争論に妙な匂いを感じてしまうのですよね。リアルは白黒ではなくグラデーションなはずなのになあって。少し離れた世代のオタクの方がバランス感があるとおもいます。
2016-11-23 20:41:48@RASENJIN ヨーロッパは戦争後遺症の先進国だから、第1次大戦の後ぐらいから、作品化されてはいますよね。米、露、日本もその辺は後発ですか。
2016-11-23 20:44:26大岡昇平はお世辞にも勤務態度良好な兵士ではないし弱兵だし、でも暗号手としては真面目に勉強していたり、その辺のちぐはぐさが中年ぽくもあり人間だよなという感もあり、おおいに魅力的です。
2016-11-23 20:45:14春風亭柳昇はどこが与太郎やねんという、実に士気が高く真面目な兵隊ぶりを発揮しているので、どうも気後れするところがあります。
2016-11-23 20:46:53大岡と同じ中隊に、ムーランルージュ新宿座の山口正太郎という俳優がいたり(東京に兵籍があるオッサンを召集した結果として、そういうことにもなる)。 twitter.com/RASENJIN/statu…
2016-11-23 20:48:17@RASENJIN 日本は徴兵制だったので、あらゆる男性はそれぞれに兵士になり、日本人の素質らしく真面目に、でも生活感溢れたグダグダ込みで戦争してたんですよね。
2016-11-23 20:50:29同じく青年軍医だった我が祖父は叙情性のカケラもありません。twitter.com/RASENJIN/statu…
2016-11-23 20:51:46前も書きましたが、祖父は軍医だったということもあり「軍刀はいらんじゃろ」と鞘に脇差を突っ込んでいったそうです。あるとき宴会でしたたかに酔っ払った祖父は階段で足を踏み外し転落。階段の節穴に鞘がすっぽり刺さってしまい、でも中身は半分空っぽなのでおっぺしょれてしまったというエピソードが
2015-07-09 17:16:23@oldfishingcat どこの国もそうなんでしょうけど、世間ずれしてしまった中年はおおむねグダグダになる傾向にあるんでしょうね。
2016-11-23 20:53:07柳昇師匠の著書「与太郎戦記」を読むと、とても与太郎ではできない活躍をしてますね。 twitter.com/RASENJIN/statu…
2016-11-23 20:54:08@RASENJIN フォロー外から失礼します。確かに『与太郎戦記』の柳昇は、自身のこと故露骨にそうとは書いていませんが、それでも内務班でも群を抜いて優秀な兵隊として扱われていることを覗わせる記述がそこかしこにありますね。実際の戦闘でも、敢闘精神と創意工夫で九死に一生を得ていますし
2016-11-23 21:13:42