艦これ劇場版考察:アニメ提督とはゲームで言及されている「前任の提督」その人ではないか(ネタばれあり)
- ryu_halfspin
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艦これ劇場版が公開され、以前から主張していた吹雪轟沈済説がどうやら正しかったことが判明した。ただし吹雪だけでなく、アニメに登場した艦娘はほぼ全員が轟沈→深海棲艦化→艦娘復帰を経験しているらしい。#艦これ #吹雪轟沈済説
2016-11-28 20:24:33艦娘は轟沈すると深海棲艦化すると共に記憶を失っていく。如月は完全に深海棲艦化する前にドロップされたので記憶が残っていたが、最終的には深海棲艦となり艦娘時代の記憶を失うはずだったのだろう。
2016-11-28 20:24:45また、深海棲艦となった後に倒され艦娘に復帰すると、加賀のような例外もいるようだが、深海棲艦だったときの記憶も失うようだ。長門たちはこのことを知っていたが、睦月のように全く知らなかった艦娘もいる。
2016-11-28 20:24:57ただ劇場版の世界観によると、あの世界は一種のループ構造で、「運命のくびき」にしたがった深海棲艦との闘いが繰り返し行われているようだ。長門たちは現在の闘いの実情は把握していても、さすがに以前のループのことは知らないのではないか。
2016-11-28 20:25:11ではこのループの全容を把握しているものは誰かというと、恐らく提督だけということになるだろう。アニメ提督は劇中でただ一人、深海棲艦との闘いがどうなるのかを最初から最後まで知っていた人物と思われる。
2016-11-28 20:25:22なお、あの世界では鎮守府や泊地は複数存在するが、提督は一人しかいないような印象を受けた。劇場版では提督は北方の鎮守府を指揮するため留守にしていた。他に提督がいたらその必要はあるまい。
2016-11-28 20:25:34つまり艦これアニメの世界の提督は必要に応じて各地を巡回し、提督不在の間は長門のように指揮を委任される艦娘がいるようだ。この世界での「提督」は海軍全体の最高指揮官なのだろう。
2016-11-28 20:25:47「運命のくびき」に従った場合、深海棲艦との戦争の最後はどうなるのだろうか。もちろんMIでは敗北する。その後の戦闘も敗北する。史実では日本は無条件降伏したが、深海棲艦に降伏が通用するとは思えない。
2016-11-28 20:25:59したがってあの世界は史実以上の悲惨な状態に突入する。各地の鎮守府は壊滅し、艦娘は次々に沈み、拡大した変色海域は全ての生態系を破壊するだろう。
2016-11-28 20:26:19ただ、深海棲艦が完全に世界を崩壊させることは無いと思われる。深海棲艦は水上に存在するものへの憎しみから攻撃してくるのだが、生態系の滅亡、提督と艦娘の消滅は、彼女たちのもう一つの思い、「還りたい」という願いが決してかなわなくなることを意味するからだ。
2016-11-28 20:26:36恐らく、深海棲艦の侵攻はどこかで停止する。例えば、提督に残された鎮守府が唯一つ、残された艦娘が駆逐艦1隻となったときなどに。そして、この段階に達したとき、提督には1つの選択肢が与えられるのではないか。
2016-11-28 20:26:48それは、もう一度艦隊を再建して深海棲艦に戦いを挑むか、それとも指揮権を手放し、後任の提督に道を譲るか、である。
2016-11-28 20:26:58アニメ提督はこの段階で、もう一度戦うことを選び続けた人ではないだろうか。この選択があの世界のループの正体だ。彼はかつて吹雪とケッコンカッコガチをし、その吹雪を「運命のくびき」により何度も失い、戦争にも何度も負け続けた。
2016-11-28 20:27:14そのたびに彼は諦めず、何度でも繰り返すことを選び続けた。「海色」の歌詞に「So repeatedly,we won't regret to them」とあるように、何度繰り返しても後悔しないと。
2016-11-28 20:27:32「So foolish, don't repeat the tragedy」悲劇をまた繰り返すなという言葉に耳を貸さずに、提督は戦い続けることを選んだ。
2016-11-28 20:28:15しかし艦隊を再建しても、ある程度戦いが進むと「運命のくびき」が発動する。何か手段を講じなければまた行き詰まることは、提督も良く分かっていたはずだ。
2016-11-28 20:28:26そのうち彼は、吹雪の持つ特殊能力、艤装が変色海域の影響を受けないことに気づいたのだろう。彼女こそがこの戦争を打開する鍵になると判断した提督は、かつての錬度を取り戻させ、可能なら如月を初めとする艦娘の轟沈を阻止するため、早くから吹雪を前線に送り込む。
2016-11-28 20:28:40低錬度の吹雪を危険にさらす理由は、ループを知らない艦娘には理解できないだろうから、長門たちにも詳細を明かさなかった。吹雪になぜ私なんですかと聞かれたときは、君は私の嫁だったなどとは言わずに、夢で見たとだけ答えた。
2016-11-28 20:28:52彼は自分の吹雪への想いよりも、提督としての職責を優先したのだ。結果として如月の轟沈は阻止できなかったが、吹雪は大筋で提督の期待に応えた。かつての経験を反映するかのように急激な成長を見せ、改にもなった。
2016-11-28 20:29:04ただし吹雪は改になっても艤装はあまり変わらなかった。吹雪は多少がっかりしていたようだが、この艤装が吹雪の特殊能力の原点なので、提督としては予定通りだ。
2016-11-28 20:29:24その後あのMI作戦で勝利を収め、この戦いを終結させるための大きな一歩を踏み出すことができた。ここでも吹雪はかつての記憶の一部を思い出すことで勝利に貢献した。ただしここから先は以前とは異なるルートであり、提督も予想できない展開となる。
2016-11-28 20:29:37劇場版のアイアンボトムサウンドでの作戦は提督不在の間に状況が急変したので提督の予想を超えた事態だったのだろう。しかしここでも吹雪の艤装が鍵となり、勝利のうちに事態を収束させることができた。
2016-11-28 20:29:47結果として提督の目論見はまたも功を奏し、今後の展望が大きく開けたのが、劇場版のラストということになるだろう。これが、提督が諦めなかった世界線である。
2016-11-28 20:30:00一方、提督が諦めてしまった世界線はどうなるだろうか?そのとき、アニメ提督は艦隊指揮から離れ、「前任の提督」となる。そう、ゲームで初期所持の普通の壁紙で言及されている、「前任の提督」だ。
2016-11-28 20:30:17その提督の後を継ぐのが、「後任の提督」であり、つまりは艦これゲームプレイヤーである我々自身だ。初期艦とは、「前任の提督」に残された最後の駆逐艦だ。鎮守府周辺海域とは、深海棲艦の侵攻が停止することにより残された最後の海域だ。
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