『今日のへそプロ』　2016年11月分

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ 小鳥「今日の夕飯のお総菜は、こんなものかな。そうだ、インスタントのココアも買っとこ」 小鳥「あとは……んー、お菓子……」 小鳥「いえいえ、ダメよ小鳥。今年の秋こそお腹を引っ込めないと」 小鳥「……？　あのワゴン、何かしら。特価品みたいだけど」

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#今日のへそプロ 小鳥「……どれもハロウィン関係の小物やお菓子ね。あ、そっか。つまり」 小鳥「…………」 小鳥「……買っちゃった」 小鳥「ま、いいのよ。あなた達にはきちんと"貰い手"がいるのだから。うん。……うん」 小鳥「…………冷えてきた、早く帰らないと」

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#今日のへそプロ 春菜「律子さん今すぐタイムマシン出してください今すぐッ！」ﾊﾞﾀﾝ 律子「うゎおビビった……。なに、タイムマシン？　確かにあるけど、何で？」 春菜「ズバリ！　眼鏡です！　1999年と2000年の！！」 律子「眼鏡」 春菜「眼鏡！」 律子「……ごめん、説明お願い」

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#今日のへそプロ 律子「……"1999"の真ん中の99の輪がレンズになった眼鏡がある、と。で、似たようなものの"2000"版もある」 春菜「そうなんです！　1999年から2000年に変わる頃、つまり20世紀に別れを告げて21世紀に突入する頃に発売されていたという眼鏡グッズです！」

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#今日のへそプロ 春菜「へそプロのプロデューサーさんが『へその人』なら、さしずめ私は『眼鏡の人』！　世紀を跨いだ歴史的眼鏡の存在を知ってしまった以上、手に入れずにはいられないんです！　というわけで協力を！　是非！！」 律子「あー……んー……。えっとね、春菜。落ち着いて聞いて？」

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#今日のへそプロ 律子「多分そういうの、今からでも普通に手に入ると思うわよ。骨董屋とか、ヤフオクとかで」 春菜「…………あ」 律子「それなり以上の数は出回ったはずだし、プレミアついてるなんてことも、多分ない。だから時間遡行なんてリスク負わなくても、何とかなる……んじゃない？」

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#今日のへそプロ 春菜「……」 律子「……」 春菜「で、出直してきます」 律子「はい、お疲れ様ー」ﾊﾟﾀﾝ 律子「……ふふっ」 律子「耳まで真っ赤になった春菜なんて、初めて見たわ」

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#今日のへそプロ 　――日に日に寒くなる今日この頃。アイドル諸君、体調管理は万全かな？　上着ＯＫ？　喉のケアＯＫ？　食事も栄養もＯＫ？ 　……んー、ＧＯＯＤ！　やはり皆さんプロフェッショナル、風邪引くなんて以ての外！　とはいえそれでも止まらないものがありますよね。 　そう、鼻水。

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ 　いくら気をつけてもクシャミはする。クシャミをしたらどうしても出ちゃう……人によってはしなくても。ポケットティッシュが手放せない、人前で鼻をかむなんてはしたない、だけど洟を垂らした顔は見せられない……嗚呼、悩ましい季節！ 　けど諸君。ここで考え方を変えてみよう。

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#今日のへそプロ 　洟をただ捨てるのではなく、付加価値のあるグッズとして売り出す！　もちろんありのままに書くと流石に不衛生なので「○○汁」と銘打ち、飲食物ではないと明記すれば完璧！　少なくとも嘘は言っていない！　これで寒い季節もアイドル活動問題なーーーーし！！

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#今日のへそプロ 泉「……っていうメールが、自宅療養中の亜子から来てて」 Ｐ「『寝てろ病人』って送り返してやれ」

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#今日のへそプロ フレデリカ「プロデューサー、ここのキッチン借りていい？　コラボお菓子のレシピ、もうちょっと触りたいんだ」 Ｐ「構わんぞ。後で味見な」 ジュリア「なぁ、スタジオ空いてる？　チビっ子達の練習に付き合いたくてさ」 Ｐ「そういや明日はロクロリの合わせか。悪いな、頼む」

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#今日のへそプロ 真「プロデューサー、資料室の鍵お願いします。前のライブでの振り付けを改めて見直したいんで」 Ｐ「ほいよー。後始末はしっかりな」 あずさ『あ～、プロデューサーさぁん？　おはようございまぁ～す～』 Ｐ「酔っ払ってますね、あずささん……。仮眠室は開けときましたんで」

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#今日のへそプロ 比奈「……つくづく、この事務所っていろいろ揃ってるッスよねぇ。芸能活動で必要そうなものは大抵あるような」 Ｐ「あれもこれもと欲張っていたらこの様だ。あちこちの事務所の連中が屯するもんだから、要望も多種多様でよ」 比奈「応えるプロデューサーもプロデューサーッス」

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ Ｐ「また城ヶ崎姉から『妹に手を出すな』の釘刺しの電話か。ちと過保護だな」 比奈「そりゃ、妹さんがこんな事務所に出入りしてるわけでスし」 Ｐ「こんな事務所とは失礼な」 比奈「へそを狙う謎生物だらけ。唯一の人間職員も重度のへそフェチ。どう見えもマトモじゃないッスよ」

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ Ｐ「まぁどの道、城ヶ崎妹のへそはどう足掻いても触れないしな」 比奈「へそクリーチャーの大群を嗾けでもしない限り？」 Ｐ「それでも無理無理。百や二百では到底足りん」 比奈「いやいや、いくら莉嘉ちゃんでも、この物量には抗えないッスよ」 Ｐ「そうでもないんだ、これが」

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ 　――『何なら自分の目で確認してみるか？』と、プロデューサーに言われるがまま、アタシはへそクリーチャーの群れと共に莉嘉ちゃんを待ち受けることに。 （……本当に百匹以上用意されたッス） 　予定襲撃地点の周囲に分散して隠れている。後は莉嘉ちゃん本人を待つだけ。

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ （今更ッスけど、いいんスかねこれ） 　顔も名前もお互い知っている子が謎生物に集られるのを、隠れて見る。流石に悪趣味すぎないかと不安にもなった。 　けれど。 『安心しろ、城ヶ崎妹は絶対に無事で済む』 　というプロデューサーの言葉の真意も知りたい。

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ 　……などと考えている内に、莉嘉ちゃんが姿を現した。スマホで誰かと話をしながら歩いている。器用なことに、通行人はごく自然な動きで避けていた。 （けど、へそクリーチャーの不意打ちはどうか） 　そう思った矢先に、最初の一匹が物陰から飛び出した。そして一直線に走り――

津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog

#今日のへそプロ 　その、直後。 　『横合いから振り抜かれた拳』によって、木っ端微塵となった。相当速い、注視していなければ見逃していたに違いない。 （！？） 　莉嘉ちゃんの腕、ではない。あの子は『あんなに筋肉がついていない』し、『サイケデリックなピンク色の肌』もしていない。