二期会オペラ公演「ナクソス島のアリアドネ」 初日のレポートです。 nikikai21.net/blog/2016/11/2…
2016-11-25 12:12:29二期会オペラ「ナクソス島のアリアドネ」 無事初日を開け、ゲネプロと比べ大きく前進した感じがしました。「こういう風な感動をするとは思わなかった」という感じのフィードバックを多く頂き、良い舞台だったと…人ごとみたいですが…手応えがありました。お運び下さった皆様ありがとうございました!
2016-11-23 23:45:03ナクソス島のアリアドネ、初日を終え、今日の朝は二期会オペラ研修所の授業。実は昨日の公演の演出家カロリーネ・グルーバーが今日の授業見学したいと言っていたんですが実現せず。モーツアルテウム教授でもある彼女は日本のオペラ歌手の教育にも真摯な興味を持っていて、稽古の間にずいぶん話しました
2016-11-24 22:01:08・・・と大げさに騒ぐのはかっこわるいと思いつつ、やっぱり終わってしまったのはかなり残念。もっともっと公演したかった。
2016-11-30 08:41:52舞台は祭り、ハレであるのは、もう疑いようのない事実。ただ、そこに日常性を持ち込み、日常性と共に舞台を行うことにかなりの意義を長い期間にわたって感じているので、騒がず淡々と次の仕事に向かいたいという気持も持つ。
2016-11-30 08:43:06と、言いながら、この「ナクソス島のアリアドネ」の舞台が日常的にレパートリーシステムの中で上演されたらどんなに素敵だろう、と真剣に思います。 今回のグルーバー演出、否定的な意見がないわけではないようだけど、僕の予想を遙かに超えてポジティブに受け取られた。僕としても嬉しい限り。
2016-11-30 08:44:36舞台の上であまりに多くの「事件」が同時進行し、一度見ただけではわからないかも知れない、と、板に乗っていた僕でさえ思う。 だからこそ、普通は言えないが、今は二期会が近年始めた学生席制限なし提供サービス(?)を利用して、魅力を感じた学生には「同じ舞台をもう一度見てごらん」と促した
2016-11-30 08:47:10これが…ドイツの様に、というのは行かないのは承知だが…公共の資金援助を得て入場料が圧縮され、同じものを何度か見てみよう、という文化に育ったら。どんなに素敵だろう。 鯱ばらず、着飾る必要もなく(もちろんしても良いと思う)映画並みの料金で劇場に、オペラに足を運べたら。
2016-11-30 08:49:20思えば、「映画並みの料金で本物のオペラを」というモットーこそが、学生の時に仲間と運営したオペラ団体「カンタンティ・コミチ」のモットーの一つだった。ダ・ポンテの三部作を上演して活動休止せざるを得なかったが。他に「演劇性の再認識」「日本語上演」を柱にしていた。
2016-11-30 08:51:00今回のグルーバー演出は特に、何度か見てもらえたらずっとずっと楽しめるのです。一度見て「わからなかった」と思われた皆さんに、もう一度見て欲しい。でもその機会がない。痛恨。
2016-11-30 08:52:45今回はエッセイを久しぶりに書こうかと思っていたのだが、なかなか時間がとれないし、ロスとか言いながら次の仕事に邁進させていただける(せざるを得ない)状況。どうしてか、というと、このアリアドネの舞台裏での作曲家の咆吼は我々オペラ人全員の叫びでもあるのです。
2016-11-30 08:54:23アリアドネがeine unter Millionenで、die Frau, die nicht vergisstである事。ここに作曲家は命をかける。このたった6小節のB-durを聞くとき、僕の心はいつも涙を流す。これが我々オペラ人の姿勢なんだと思う。
2016-11-30 08:57:18すぐあとにツェルビネッタが「子供ね」と言ってさっさとD-durに戻ってしまうのだが。先のTextはアリアドネが数百万の女性の中でたった一人「忘れない女性」であると作曲家が活き活きと述べるところ。そのアリアドネの精神性(古い言葉だが)の追求と昇華に作曲家は命をかける。
2016-11-30 08:59:27執事長は札束で我々音楽家の頬を叩くような態度。・・・実際にその札束をウハウハ言いながら受け取る音楽教師を自分で演じておいて、こう言うことを言うのってちょっと心理的抵抗がありますが。しかも服は乱れてほっぺにキスマーク。 でも彼でさえ、いかなるカットがこの作品を活かすか必死に考えた。
2016-11-30 09:01:50つまり現実路線を行かなければ行けないのですね。人間は。高邁な理想ばかりを追い求めていては現実と乖離して、結局は成果を残せない。 でも理想を追い求める「芸術バカ」的な存在も絶対必要で、作曲家はそれを体現している。つまり、このオペラには我々の生活全てがあるのです。
2016-11-30 09:03:46ドイツの劇場での文化予算削減へのプロテスト、現場ではハンパない切り詰め、それでも芸術的良心を失わない態度。それを日常の中で行う同僚から僕は本当に芸術家のなんたるかを学んだと思う。ゲラの劇場の最終公演挨拶で話した事の一部はこの事で。bit.ly/2fOqXFS
2016-11-30 09:07:44こう言うことが、アリアドネの舞台にいると、いっつもいっつも頭をよぎるのです。 そして、我々が「したい」事は全て作曲家が代弁している。白𡈽さんの作曲家を久しぶりに聴いて音楽稽古で涙が止まらなくなったのは(良く泣くよなぁ)白𡈽さんがマジでこの内容を歌っているからだったんです。
2016-11-30 09:09:40ここまで書いたら少しスッキリした。でもやっぱりこれはまとめた文章にするべきだろうか・・・と考えながら、今日の仕事に向かいます。 皆さん、良い一日を。
2016-11-30 09:10:18ホームページから、色々な情報を発信している不定期の「『テューリンゲンの森から』ニュースレター」。最新の出演情報や、プロダクションによっては優待チケットの案内などもさせて頂いています。 teru.de/h/web/newslett…
2016-11-28 20:17:27東京音楽大学付属高校のユニセフ・チャリティーコンサートに出演します。オペレッタ「メリーウィドウ」からダニロの登場の歌などを歌います。 bit.ly/2cxqfIA
2016-11-27 08:17:19門下生発表会での演奏、もう一つ。R.シュトラウスの歌曲「Himmelsboten(天の使い)」真面目そうな名前の割に内容がえらく不真面目(?)で、たまらなく楽しい曲です。bit.ly/2ca09MA pic.twitter.com/Odyjuk12q2
2016-11-25 20:17:032007年に行われた、ドイツ連邦庭園博覧会(Bundesgartenschau)の際に、大規模にリニューアルされた、ドイツのゲラ市立歌劇場。そのドイツ連邦庭園博覧会の公式DVDでが受けたインタビューと公演の様子です。 bit.ly/2cxoXgH
2016-11-27 20:17:21