出会い？　別れ？　「軍人と幼女」の一枚絵を解釈してもらった結果……

一衛人 @hitoebito

#絵を描いたら物書きさんがその絵から想像した一節書いてくれる 軍人と幼女 pic.twitter.com/XARhjRUOEV

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一衛人 @hitoebito

軍人と幼女に寄せられる文章、どれも着眼点や場面の解釈がちがっていて素晴らしいです。これ……小説書く人は興味深いだろうし、読む側の人も色んなパターンを読み比べられて楽しいと思う。つくづくいいタグだ。

道草家守 @mitikusatanoi

自分を前にすると人族の子は泣く。 獣族である自分には当然のことだった。 ましてや戦場、畏れぬ方がおかしい。 だがその幼子は、逆だった。 俺を見て、泣いていたのに泣き止んだ。 濡れた黒い目に獣面の惚けた己の顔が映り、毛深い手に小さな手が重なった。 それで、魔が差した。のだと思う。 twitter.com/hitoebito/stat…

厳@年末進行の季節ですね @iwao0606

@hitoebito 字数オーバーしてしまいました。 pic.twitter.com/JKY4N07Znj

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アイリーン @elefteriaspyro

[どうしたんだい?] そう、親とはぐれた幼い私に声をかけたのは、 優しい目をした狼の軍人さんでした。 私は、後に怪物と呼ばれることとなるこの人の優しさに触れたこの日を、絶対に忘れないでしょう。 twitter.com/hitoebito/stat…

二宮酒匂 @jinnistan

｢猿神らは小官らが一掃した。安堵せよ｣ 呆然としている人の子に声をかける。 山深い集落とはいえ未だ人身御供の因習があるとは驚きであった。 命を拾った童女が、傷ついた手でおずおず触れてくる。 ｢わんこの兵隊さんだ｣ ｢小官は狼である｣ twitter.com/hitoebito/stat…

みお @miobott

「敵兵とは獣である」盲目の少女はそう聞かされていた。戦はもう随分長い。少女は戦勝の生け贄として育った。祭壇に供えられるはずの夜、大人達は悲鳴を上げて消え代わりに少女は優しい手に触れた。「大丈夫か。お前は自由だ」獣であるはずのその手は、驚くほど暖かく、少女は初めて声を上げて泣いた。 twitter.com/hitoebito/stat…

零夜 @yukikaze_reiya

「おじちゃんのお手て、暖かい」 少女が涙をこぼしながらくれた言葉に胸がつまる。 傷つける武器を振るう大きな手が、人に恐れられる爪をもった手が、 ……あたたかいと少女はいう。 手の甲に伝わる温もりをしっかりと刻み付ける。 傷つけるのではない、守るのだ。 少女涙に密かに誓う twitter.com/hitoebito/stat…

くらげ（るるか）＠ゆずもち @Kuroera_Sfill

あなたもひとりなの？ あちらとこちらの境目に現れた幼子は、どうやら光を失ってしまったらしく、我らの姿が見えないと見受けられる。 ならば。 「人の子よ、この手に掴まるがよい。さすれば親御にも逢えよう」 この我の言の葉に安堵したのか、幼子は微かに笑みを浮かべ、手を乗せた。 twitter.com/hitoebito/stat…

昼寝する亡霊＠姫騎士2巻無人島4巻発売中 @satancalm

@hitoebito 「戦争被災した人族の子供か」 「やめとけ、どうせ恨まれるだけだ」 同僚にそんな事を言われたが俺は気にせず人族の少女に近づいた 「どうしたんだい？」 俺はなるべく優しく話しかけた 「おっかあが」 視線の先には無残な死体があり、俺は早くこの戦いが終わる事を祈った

RAIN@猫クマ @KiriuRain

その狼はかつて最も多くの敵を葬ってきた...。 だが今の彼は、敵味方を問わず多くの者を救っていくことになるだろう...。 twitter.com/hitoebito/stat…

修羅豹 @yokkitokki0327

@hitoebito 『悲しいの…？』問い掛けられて言葉に詰まる。そんなに悲しそうな表情をしてたのだろうか？『それとも 何処か痛い？』痛いのは何処だろう…痛い処が多すぎて返答に困る。膝を折り少女と視線を合わす。少女の手が私の甲に触れた…『お前こそ何を泣いている？』とは問えなかった

真楠ヨウ @yomakusu

「行かないで」子供は言った 男は困った顔を浮かべる。とはいえ、獣の顔を持つ男の表情など傍目に分かる筈もないが ならばせめてもと、その巨体を可能な限りに屈めこみ告げた 「大丈夫。必ず帰ってきますから。私を信じて下さい」 牙を剥き出しにしてそっと笑う 「貴方を守らせて下さい」 twitter.com/hitoebito/stat…

石宮鏡太郎@かがみ @isimiya9

@hitoebito 「行かないで」その言葉は胸に刺さった。鋭い爪の生えた指を地に向け、毛むくじゃらいの手をそっと差し出す。「帰らないかもしれない。そのときは君は１人でも立派に生きるんだ」幼女は自らのあまりにも小さな手を狼の手に重ね、なにかを言おうとしたが、出るのはもう涙ばかりだ

るりのん@あくせらたんおるた @rurino_akira

@hitoebito 「行きなさい」目線を合わせてとはゆかずともその場にしゃがみ込み童女の顔の近くで言う。「貴方は」幼い瞳が顔を射る。「どうするのです」「私は市民を護るのが仕事です」小さい口許が少し膨らみ、閉じた。「ご武運を」不安なのだろう。だがここを離れるわけには行かなかった。

月夜野出雲【不沈艦の狂艦長】💉💉 @Tukiyono_Izumo

@hitoebito 「お願い、独りにしないで」 助けた少女は、震える声で俺を見上げてくる 困った もうすぐ召集がかかるだろう 俺が行くのは前線 連れて行くわけにはいかない 俺はこの娘の願いを、断らなければならない 国を護るため、見捨てねばならない なんて皮肉だ

結城なつめ👘ﾁｮﾒ隊10 @yn79726

「な……なして、あんたがいくと？」 さわり心地のよさそうな、滑らかな頬につたう一滴。 「宿命だ。この肉体を持ってしまったが故の、な」 美しい毛並みを震わせる男は、言い聞かせるように言葉を吐く。 少女に向けてのものか、それとも……。 twitter.com/hitoebito/stat…

あじーん @adinlizea

「我のせいだ。我が至らぬばかりに」 はらはらと零す涙を、俺は拭う手を持たない。俺の手は爪をしまえない。娘を抱き上げることもできない。 「我はお前まで喪うのか」 舞う楓のごとくふわりと重ねられた手を、握り返せもしない。 「約せぬことはせぬと言ったな」 ならばせめてと、夢を見る。 twitter.com/hitoebito/stat…

彩 蝶衣🐙小説・声楽・写真 @A_seaforest

「そなたもこなたも『人』にはなれぬ。出来損ないじゃ、化け物じゃと追い出された身ぞ。なのにじゃ、どうして『人』を助ける」「俺は人など助けぬさ。ただ、お前を、守るだけだ」「ならばこなたと逃げればよかろう？　嫌じゃ、離れるのは嫌じゃ……」 twitter.com/hitoebito/stat…

東雲佑＠ゴブリン紳士とじゃじゃ馬エルフ完結 @tasukushinonome

「行くの？」 「ああ、行く」 「どうしても行くの？」 「どうしても行かねばならん」 「帰ってくる？」 「……きっと帰ってくる」 「……そか」 「……」 「……行ってらっしゃい」 twitter.com/hitoebito/stat…