スイート★ノベル『カリスマ社長に監禁されたら溺愛ですか?』お試し読みまとめ

スイートノベル公式さんがお試し読みツイートしたやつ。 TLスイートノベル『カリスマ社長に監禁されたら溺愛ですか?』(著者:春河ミライ イラスト:ワカツキ) https://bookwalker.jp/de8e58f9e9-5b33-4773-af53-c48c07d4e634/ 続きを読む
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スイートノベル @SweetNovel

こんばんは。「スイートノベル」お試し読みのお時間です。 本日から配信中新作TL作品『カリスマ社長に監禁されたら溺愛ですか?』(著者/春河ミライ イラスト/ワカツキ)お試し読みツイートを始めさせていただきます。 pic.twitter.com/kFCh4t6Oes

2016-11-24 22:01:39
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スイートノベル @SweetNovel

★配信URL★ガラケー版>goo.gl/Lj6rdI スマホ版>goo.gl/hgKnXN しばらく連続ツイートとなりますのでご容赦ください。TLお借りいたします。

2016-11-24 22:05:18
スイートノベル @SweetNovel

眩しいなぁ、と思っていたら光が遮られて、ほっとする。 目をつぶっていてなお、人工的な光は瞼を透かして目に刺さる。 (……何が光を遮ったんだろ) ゆっくりと手を庇にしてガードし、うっすら目を開くと柔らかく微笑む佐倉井の姿があった。 #SweetNovel

2016-11-24 22:10:20
スイートノベル @SweetNovel

寝顔を覗き込まれていたらしい。ちょうど頭が光を遮ったので、眩しさが軽減されたのだろう。 「宏子ちゃん疲れすぎ。気持ちよさそうに寝てたね」 くすくすと笑っているのは、宏子の寝ぼけ顔がよほどお気に召したのかもしれない。 #SweetNovel

2016-11-24 22:15:24
スイートノベル @SweetNovel

寝にくさはないあたり、いつもひっつめのアップにまとめている髪は勝手に解かれている。かけられているタオルケットの肌触りが気持ちいい。 #SweetNovel

2016-11-24 22:20:19
スイートノベル @SweetNovel

「けど眠り自体は浅いよね。昨日だって、そんなに長い時間は寝てなかったし。ひょっとして普段からあまり寝れてないんじゃないの?」 佐倉井の指が目の下の皮膚の薄い部分をそっとなぞる。 #SweetNovel

2016-11-24 22:25:13
スイートノベル @SweetNovel

やめて欲しい。そんな風に触られると優しくされているみたいに勘違いしてしまう。 「すみません、お話してる最中に寝落ちするなんて……え?」 起き上がろうとして、宏子は目を剥いた。 #SweetNovel

2016-11-24 22:30:53
スイートノベル @SweetNovel

かけられたタオルケットの下はシャツ一枚というあられもない姿で、左足に何やら金属の輪がつけられており、そこから鎖が伸びて宏子が寝ていたベッドの下へと姿を消している。 #SweetNovel

2016-11-24 22:35:14
スイートノベル @SweetNovel

おそらくベッドの足にでも繋がっているのだろう。 「え、なんで寝室? っていうか、なんで拘束されて……? えっ? え? え?」 焦ってせわしなく周囲を見渡したが、ホテルに比べると個人の趣味嗜好が感じられるあたり、話をしていた部屋の別室にいるのだろう。 #SweetNovel

2016-11-24 22:40:33
スイートノベル @SweetNovel

「あのさぁ、いつも睡眠不足だから、判断力が鈍って変な男に絡まれたり、こんな風に付け込まれたりするんでしょ。少なくとも俺だったら俺みたいな男、絶対信用しないよ?」 すでに前科があるんだからさ、と他人事のように佐倉井は言った。 #SweetNovel

2016-11-24 22:45:30
スイートノベル @SweetNovel

余裕たっぷりにベッドの端に腰掛け、長い宏子の髪を掬い上げる。 (髪、痛んでそうだしあんまりマジマジ見ないで欲しいな……) ぼんやりとそんなことを考えてしまうのは、多分まだ覚醒しきっていないからだ。 #SweetNovel

2016-11-25 22:10:21
スイートノベル @SweetNovel

「宏子ちゃんがあまりに寝てるから、俺久々のオフなのに、丸一日無駄になっちゃったよ。せっかく遊ぼうと思ってたのにな」 屈託のない佐倉井の笑い方は、まるで悪いことをしている自覚なんて欠片もなくて、宏子の方が起きなくて悪かったなと思わされた。 #SweetNovel

2016-11-25 22:15:27
スイートノベル @SweetNovel

「それは……ごめん?」 だからって、こうしてベッドに拘束されるいわれはどこにもないが、忙しい人間のオフ日は貴重だ。 #SweetNovel

2016-11-25 22:20:19
スイートノベル @SweetNovel

それを無為に過ごさせたなんて、確かに申し訳ないことをした気がする。 佐倉井は宏子の謝罪に、ふっと驚いた顔を見せて、それから悪魔みたいに悪い顔で目を細めた。 #SweetNovel

2016-11-25 22:25:14
スイートノベル @SweetNovel

「まずいよ、睡眠導入剤ないとちゃんと寝れないとか、いざ寝たらいちいち起きれないとか、相当身体弱ってるって。そんないけない宏子ちゃんには、これから罰として貫通式が待ってまーす」 #SweetNovel

2016-11-25 22:30:50
スイートノベル @SweetNovel

「睡眠導入剤……?」 「うん。宏子ちゃんてばひどい寝不足みたいだから、休ませてあげようかと思ってお茶に仕込んでた」 「……は?」 何を言われているのかが、全く、欠片も理解できない。 #SweetNovel

2016-11-25 22:35:13
スイートノベル @SweetNovel

ベッドの上に組み敷かれたのは全く昨日の再現で、慌てて突き飛ばそうとしたのにどけられないのも昨日の通りだった。 #SweetNovel

2016-11-26 22:10:31
スイートノベル @SweetNovel

「な……一体またなんなんですか。やめ……っていうか、やめろ!」 暴れる宏子の手をやすやすと掴んで、佐倉井はまるで楽しくてたまらない遊びをしているみたいに機嫌がいい。 #SweetNovel

2016-11-26 22:15:18
スイートノベル @SweetNovel

「俺、ずっと自分だけの宝物って奴が欲しくてさ。そこにきて宏子ちゃんみたいな子がのこのこ現れたんだもん。そりゃ、欲しくもなるよね」 佐倉井は嘯きつつ、袖口のボタンが外れあらわになっている前腕や二の腕にちゅっちゅっと唇を押し付ける。 #SweetNovel

2016-11-26 22:20:17
スイートノベル @SweetNovel

楽しそうなまま、男の骨ばった指が宏子のシャツのボタンを外していく。関節の張った長い指はやけに男らしかった。 この指が昨日……想像してしまってかっと頬が熱くなる。 佐倉井の手は、すっと胸の膨らみを撫で下ろすように動き、一度鎖骨の下あたりで止まった。 #SweetNovel

2016-11-26 22:25:11
スイートノベル @SweetNovel

皮膚に覚える柔らかい感触はくすぐったかったし、自分の皮膚と佐倉井の唇が奏でてしまう軽快な音は、触れた場所からやけに大きく耳に響いて恥ずかしい。 「い、意味がわからない……」 「その辺はフィーリング? 感じながら感じ取ってちょうだいよ」 #SweetNovel

2016-11-26 22:25:11
スイートノベル @SweetNovel

「宏子ちゃんさー、そんなに肩ひじ張って生きてると肩こりすごいでしょう?」 乳房というには高い位置のあたりにクイクイと指が沈められる。ほんの少し痛いような変な感じがした。 #SweetNovel

2016-11-26 22:30:38
スイートノベル @SweetNovel

「うっへ、ここの筋肉もガッチガチだもん。ダメだよ、自分の身体は労わってあげないと」 正面からほぐすように指を立てて首を揉み、肩を揉まれる。 じんわりと伝わる熱は、こんな状況なのに、また宏子を眠りの波へと浚いそうになる。 #SweetNovel

2016-11-26 22:35:10
スイートノベル @SweetNovel

「俺さ、本気で宏子ちゃんのこと欲しくなっちゃったんだよね」 シーツから掬い上げるように腕を差し込まれた。ぎゅっと抱きしめられると、鼓動が少しだけ速くなる。 ブラジャーが外された。 あ、と思ったが、触れた場所から伝わる佐倉井の鼓動も速い気がして何も言えない。 #SweetNovel

2016-11-27 22:10:13
スイートノベル @SweetNovel

「この家はさー、普段から住んでるわけじゃないんだ。俺だけのものを見つけたら、大事にしまっておこうと思って用意してた夢の箱庭なワケ」 うっとりと熱っぽく佐倉井は語る。 #SweetNovel

2016-11-27 22:15:18