Age of Wonders III -Chronicle of Urgrim Baneforger-

PCゲームソフト、『Age of Wonders III』のプレイ記録その2です。 主人公たる君主はドワーフのドレッドノート、"破滅をもたらす者"ウルグリム。 記録その1:ヴァルムスン戦記はこちら↓ http://togetter.com/t/aow3cov 続きを読む
ログ aow3 aow3cou
0
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
全て物事には光があれば、陰がある。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ウユルタの地にて、ルーンの加護を受けた嗣子が大業を成し遂げ、栄華を築いたその時とは、また別の時、別の場所。 はるか遠く離れたここ、ガズマという名の地にて、地の底深くうごめくものがあった。 悪意。 それはそう呼ばれるものの、具現だった。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ウルグリム。"破滅をもたらす者" ウルグリム。 それが後世の歴史家にただひたすらに畏怖を以って呼ばれる… 否、名を呼ぶことすら憚られることとなる、その者の名前である。 -Chronicle of Urgrim Baneforger- #AoW3CoU pic.twitter.com/6tj9Jg2TBv
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ガズマ地方の地下世界アンダーダーク。そのほぼ中央、本拠地ヘルムダルの玉座にて、ウルグリムは不機嫌そうに足を組み、玉座に腰掛けている。 謁見の間には、ドラコニアンが一人。ウルグリムと向き合って立っていた。 #AoW3CoU pic.twitter.com/4hojDqmJ6J
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「…それで?」 不機嫌そうなドワーフに促されても、ドラコニアンは怯まない。 「はっ。この"城壁穿ち"のアギルト。ウルグリム卿のお力になりたく、馳せ参じた次第です。 どうか何卒、旗下に加えて頂きたく…」 #AoW3CoU pic.twitter.com/hAEUQ8vJVk
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
自分の言葉を無視するかのようにウルグリムが横を向いていたため、アギルトの言葉は尻切れに消えていった。 「わしの部下になりたいと?」 アギルトから顔を背けたまま、ウルグリムは唐突に言った。 「は、はっ。左様であります。」 #AoW3CoU pic.twitter.com/hgkGP93wUl
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「ほう…」 話しながらドワーフは何かをカチャカチャと手元でいじっている。 マスケット銃だ。 「何故そう望む?」 アギルトはごくり、と唾を飲んだ。 目の前のドワーフは、身の丈こそ自分の半分ほどしかないが、彼は圧倒的な威圧感を覚えていた。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
しかし『それでこそ…』である。 「ガズマの地はいま戦乱の嵐が吹き荒れています。これを収むるには強者が必要。私はウルグリム卿こそ、このガズマを平定し、世に平安をもたらし得る器ではないかと考えたのです。」 アギルトは決断的に言った。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「どうか不才ながら、このアギルトの力、お役立てていただきたく存じます。」 「ふむ。」 玉座のドワーフは鼻を鳴らした。 「左様か。」 視線は相変わらず手元のマスケット銃である。 「うむ。」 なにやら一人頷く。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
アギルトは、目の前の相手の意図を測りかねていた。 確かに英雄たる器であることは間違いない。しかしこれは果たして… と、彼の思索を遮るようにウルグリムは片手で手招きをした。 「…?」 首を傾げるアギルトに、ドワーフは再度手招きをする。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
おずおずとアギルトは玉座へと足を踏み出す。一歩。二歩。 それから改めて顔を上げ、ウルグリムを見た。 ドワーフはなおも手招きをしている。もっと近くに寄れということか。 さらに一歩、二歩、三歩… #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ずどん! マスケット銃の乾いた発砲音が玉座の間に響いた。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
玉座のウルグリムの手には硝煙を上げる銃。 そして目の前には頭を吹き飛ばされ、首からぴゅうぴゅうと血を流すドラコニアンが立っていた。 「ふん。」 ゆっくりと、その体は後ろへと倒れて床に横たわる。 「片付けろ。」 ドワーフは冷ややかに、近衛兵に命じた。 #AoW3CoU pic.twitter.com/VaarADFiOC
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「痴れ者奴(め)。」 我が器を測ろうとは、分に過ぎた振る舞いよ。 ましてガズマを平定し、世に平安を? 「はは、は、は、は、は、は、は!!」 哄笑が玉座の間に響き渡った。 「言われずとも、平らにしてやろう。すべてをな。 すべてこのわしが喰らい尽くしてくれるわ…!#AoW3CoU pic.twitter.com/C249zVbG1G
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
衛兵が運び出した死体の跡に、ドラコニアンの荷袋が残されていた。中にはマスケット銃がひとつ。 「ふふん。」 これは代わりに使ってやろう。 あのドラコニアンの顔はもともと気に喰わなかったが、銃は別だ。 #AoW3CoU pic.twitter.com/zMlcKxyWV4
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「今こそ時は来た。 侵略を始めるぞ! 全てを我が手に!!」 皺枯れた声が玉座の間に反響し、近衛兵たちが矛槍の柄を床に打ち付ける規則正しい号令の音がそれに続いた。 かくしてウルグリムの戦いが幕を開けたのである。 #AoW3CoU pic.twitter.com/nv0l5LpoKK
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ヘルムダルの周辺制圧は何の問題もなく進んだ。 手始めは北西のハーフリングの流れ者キャンプ。 ウルグリム軍の手勢は少数ながらも、完璧の統率の取れた精鋭である。 #AoW3CoU pic.twitter.com/Ur1r0GpTMx
拡大
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ハーフリングたちは大半が殺され、生き残った者たちは奴隷として売り払われた。 「穀潰しどもにも多少は存在する意味があったではないか。は、は、は、は、は!!」 血に染まったキャンプと捕虜たちの怨嗟の泣き声を背景に、皺枯れた邪悪な笑い声が地底に木霊した。 #AoW3CoU pic.twitter.com/JiyfmQa2eF
拡大
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
さらに北東の溶岩の河の先の凍人の見張り塔、 北の泥壁の先のドワーフの鉱山、 そして北の岬のゴブリンの鉱山。 行く先々で、ことごとく屍の山が築かれていった。 #AoW3CoU pic.twitter.com/JYlIPzPO0h
拡大
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ひ、ひいいい! あいつ、おそろしい!!」「おれたちころされる!」「みんなにげる! はやく!!」 ゴブリンたちなどは、恐れをなして逃げ出そうとする有様である。 「は、は、は、は!! 一匹も逃すな!」 ウルグリムの軍勢は容赦なくそれらを追いたて、襲い掛かった。 #AoW3CoU pic.twitter.com/QyeC1huXGh
拡大
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「くずども奴が、生意気にも貯め込んでおったわ。」 鉱山に備蓄されていた金貨を数えさせながら、ウルグリムは近くに転がるゴブリンの死体のひとつを冷酷に踏みつける。 と、何やら向こうが騒がしい。 「何事か。」 すぐに報告にウルグリムの元へとやって来た。 #AoW3CoU pic.twitter.com/BZGEHbcSfL
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「はっ、生き残りのゴブリンを一匹捕らえたようです。いかが致しましょうか。」 ほう…と、ウルグリムは酷薄な笑みを浮かべる。 「連れてまいれ。」 主君の命令に頷くと、報告の兵は戻って行き、すぐに首を縄で括られた一匹のゴブリンが眼前に引っ立てられて来た。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
「おまえ、クウェパのなかま、みなごろしにした…なぜだ。」 "クウェパ"と名乗るその毛深いゴブリンは、両脇の兵に跪かされながら、憎悪に満ちた目でウルグリムを見上げる。 「虫けらを踏み潰すのに、理由などいるまい。」 ウルグリムは酷薄に答えた。 #AoW3CoU pic.twitter.com/ENJcnzIwVw
拡大
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
その言葉に、ゴブリンは一層歯噛みをする。 「クウェパ、くやしい… クウェパにちからがあれば、おまえ、すぐにでもころしてやるのに!」 「憎いか? このわしが?」 ウルグリムは冷たい微笑を浮かべながら、煽るように拘束されたゴブリンに顔を近づけてみせる。 #AoW3CoU
Manbo_AoW3 @manbo_aow3
ドワーフが両脇の兵士たちに合図をすると、彼らは徐にクウェパの戒めを解いた。 突然のことに虚を突かれるその眼前に、さらに一振りの剣が投げられる。 「いいぞ、そら。やってみろ。」 憎き仇は目の前にいる。クウェパが手を伸ばして剣を取り、切りかかれば届く位置だ。 #AoW3CoU
残りを読む(4)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする