【視覚過敏対応版】感情コントロールの本質はネガテイブな感情とともに生きる方法の模索(O9Cさんの連ツイシリーズ2)
前回、ツイートをした時に私は「感情コントロールって、感情を否定したり、押し込めたりするものじゃないんだよ」という話をさらっと書きました。今読み直してみて、このところをもう少し整理してみたいなあと思って連ツイする次第です。
2016-11-13 20:12:35感情をコントロールするというと、なんとなく「ネガテイブな感情を抱かなくする訓練」のように聞こえるかもしれません。しかし、感情コントロールの本質はネガテイブな感情とともに生きて行く方法を模索することにあるかと思っています。 みなさんは「インサイド・ヘッド」という作品をご存知ですか?
2016-11-13 20:18:27「インサイド・ヘッド」はディズニーピクサーが作成したアニメ映画です。 正直な話、これ観てくれたら私のツイートなんて読まなくていいよってくらいに感情コントロールの本質をついた作品になっています。作中では感情が擬人化され、それぞれに役割が与えられています。
2016-11-13 20:25:22「ヨロコビ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」そして「カナシミ」の5つの感情たちは、感情の持ち主を幸せにするために奮闘します。この5つの感情がピックアップされているのを見て、私は初めとても驚きました。 「ヨロコビ」しかポジティブな感情がいないじゃん!!と思ったんですね。
2016-11-13 20:28:48これについては、作成されたアメリカの文化が大きく関係しているということもあります。アメリカは様々な民族が一緒に暮らしています。文化が違う人たちと暮らす時に、自分の感情を表すことって、大切になるんですね。「私は怒ってます」という表明が大切なコミュニケーションの初歩になる。
2016-11-13 20:33:45だから、日本では悪のように思われている怒りや苛立ちもまず最初から肯定されている。この感覚、実はとても大切なんだと思います。 感情を消すことはできません。 悲しいことや怒りを感じたことをなかったように振る舞うことは、感情をコントロールしているわけでないと思います。
2016-11-13 20:39:55例えば、怒りの感情がなかったら人はどうなるでしょうか。幸せに、ニコニコとだけして暮らせるでしょうか。 もし、人から堪え難い仕打ちを受けたら?そんな時、怒りがなければ私たちは生きることができないのではないかと思います。怒りの気持ちが起きることで、理不尽な仕打ちに対抗することができる
2016-11-13 20:46:32そういう大切な役目があるのではないでしょうか。 苛立ちだって、葛藤している時には必要です。葛藤を越えた達成感は、葛藤の苛立ち無くしてはあり得ません。悲しい気持ちがあるから、私たちは映画や本で泣くことができます。ビビる、臆病な気持ちがあるから、危険に手を出さないでいられる。
2016-11-13 20:49:01感情は、生きていくために必要なものです。まずは、そのところを伝えたいなと思いました。最近は、みんなハッピーでいようよー!というメッセージが溢れていますが、ネガティヴ上等なんです。ハッピーばかりだと、それはそれで危険です。
2016-11-13 20:52:14なんで私がこの話をしようと思ったかというと、電通の過労死事件がきっかけでした。考えられないほどの残業時間、家にもまともに帰れない中で、辛くなかったか、怒りを感じなかったか、そんなはずはなかったと思います。ただ、それを感じなくする魔力のようなものがブラック企業にはあります。
2016-11-13 20:56:47「あーしんどい」と言えば「しんどいのはお前だけではない」と怒られ、「苦しい」と言えば「もっと身綺麗にしろ」と責められる。感情の否定です。これが続くと、人は身を守るために感情を持たないような錯覚をしだします。何をしても否定されるのだから、ある意味当然です。
2016-11-13 20:59:47しかし、感情が動かないように錯覚しているだけなので、苦しさは積もっていきます。どこにも出せなくなった感情は違った形で吹き出します。 それが過労自殺のひとつの原因でもあると思います。もちろん、自殺までいかなくとも、家から出られなくなったり、眠れなくなったり、暴れたくなったり。
2016-11-13 21:02:03では、どうしたらいいのでしょう。 前のツイートでも書きましたが、自分が感じている感情を言葉にすること。そして、できたら誰かに話すこと。 身近な人でもいいし、カウンセラーを利用してもいいです。 カウンセラーはそのための勉強と研鑽を積んでますので、是非利用してください。
2016-11-13 21:05:31怒りを怒りのまま表現すること、苛立ちを苛立ちのまま表現すること、悲しみを悲しみのままに表現すること、それは疲れている時には必要なことです。誰かを傷つけてしまうかも、迷惑をかけてしまうかも、そう思ったら、カウンセラーへ。もっと疲れ切ってしまっていたらまずは休息です。
2016-11-13 21:10:37ブラック企業の多くが、感情を否定します。あなたの感情はあなたのものです。否定される筋合いはありません。怒る権利も、悲しむ権利も、しんどいと思う権利もあなたは持っています。他の人の物差しでは計れません。これは、大人も子どもも一緒です。 この前提こそが、感情コントロールに不可欠です。
2016-11-13 21:15:29はい。今日はここまで。 お前のツイートが長くて私は苛立っているというご意見お待ちしてます。 明日(11月14日)また、続きをやりたいと思います。次回は「感情にラベルをつける」ことをちょっと詳しくやります。
2016-11-13 21:19:40私が細々とやってる教室には、3つルールがあるんだけど、その中の一つが「他の人の気持ちを否定しない」ですね。あらためて教えてもらわないとわからない人もいるよね。「男は泣くな」とかが美学の地域で育つ子もいるしね。
2016-11-13 21:49:00女は辛くてもニコニコしていろ、男は泣くな、とか辛い時に辛いって言わないと死ぬこともあるし、泣きたい時に泣かないともっとひどいことになるぞ!と気づいて欲しいですね。
2016-11-13 21:50:19教室内で泣きわめいたり暴れ散らかしたりする子がいたら、「周囲が見守って理解しましょう」以上に、「本人の改善ポイントへのアプローチ」は絶対必要だと思うんだけど。それには「親の壁」があってさ。 いじめられるよりはマシって発想だったら、支援が必要な子供ってならないよね。そこだよなぁ。
2016-11-13 21:53:42泣きわめいたり暴れまわることは周りに迷惑かけない限りおやりなさいと思うけど、その子がそれを経て折り合いをつけたタイミングに介入しないと意味ないよなあと思いますね
2016-11-13 21:55:31