野生の思考から古事記へ

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GMBO2008 @GMBO2008

(野生の思考が) 斉合性を備えているということだけではなく、それが一般的に、不連続的複雑性を基本構造とする対象を処理するとき必ずとらなければならぬ方法なのだということが認められるに至ったのである。 「野生の思考」レヴィ=ストロース なんでもサッカーに置き換えてみよう

2015-03-04 23:39:48
未発育都市 @mihatsuikutoshi

昨日買ってきたNHKテキストの中沢新一著『レヴィ゠ストロース『野生の思考』』 の「第1回「構造主義」の誕生」を読んだ。この本は良い。大事なことなのでもう一回言います。この本は良い。(何

2016-12-02 23:51:50
未発育都市 @mihatsuikutoshi

レヴィ=ストロースに詳しい人にはあまりにも教科書的(初級編)なのだろうけど、だがそこが良い。本も非常に薄い。良い。

2016-12-02 23:53:09
未発育都市 @mihatsuikutoshi

レヴィ=ストロースと芸術のシュルレアリスムとロシア・アヴァンギャルド(ロシア構成主義)がつながっていることを改めて確認した。

2016-12-02 23:56:39
未発育都市 @mihatsuikutoshi

人間の言語がどのようにして誕生したのか?について2つの説があるらしい。1つは言語は「日常」会話から誕生したという説で、アメリカの言語学派がこのスタンスであるとのこと。もう1つは言語は「詩」から誕生したという説で、ロシアの言語学派(ヤコブソンら)がこのスタンスであるとのこと。(続く

2016-12-03 00:04:36
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)そしてレヴィ=ストロースは後者である。いずれにせよ、私にとって建築とは「詩」のようなものである。美しい詩としての建築を目指したい。

2016-12-03 00:06:27
未発育都市 @mihatsuikutoshi

つまり、「詩」(芸術)とはそれだけ人間にとって根源的なものであるということです。もちろんレヴィ=ストロースが愛した「未開社会」にも存在する。

2016-12-03 00:08:45
未発育都市 @mihatsuikutoshi

あと、レヴィ=ストロースによる「文化」の定義が明晰で素晴らしかった。ある意味、とても「アーキテクチャ」的な発想。よって、この本の冒頭の「はじめに」で筆者(中沢新一)がレヴィ=ストロースの『野生の思考』は「コンピュータとそのネットワークがつくりだそうとしている世界の本質を、(続く

2016-12-03 00:12:57
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)いちばん深いところでとらえようとしている本でもあります」と書かれているのだと思われる。レヴィ=ストロースの思想と21世紀の情報化時代は親和性が高い。

2016-12-03 00:16:10
GMBO2008 @GMBO2008

@mihatsuikutoshi 昨日、本屋さんでパラパラと見て、買うほどでもないかなと思ったんですが、一連のツイートを拝見して、やっぱり買ってみようかという気にさせられました が、やはり、1回目の放送を見てからにします

2016-12-03 00:29:37
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@GMBO2008 それでもいいかも知れませんね^^。とは言え、NHKEテレ「100分de名著」は私は一度も観たことがないので、どんな番組になるのかさっぱり分かりませんw

2016-12-03 00:41:05
GMBO2008 @GMBO2008

@mihatsuikutoshi 読むのと見るのでは、どっちが印象に残りましたか?

2016-12-05 22:56:21
未発育都市 @mihatsuikutoshi

一応、メモった。第1回「「構造主義」の誕生 」 #名著 #Eテレ 。人間の思考には近代の効率や計画などに歪められたりしていない野生がある。レヴィ=ストロース『野生の思考』の出版は1962年、大ベストセラーとなった。人類には普遍的な思考能力があることを明らかにしようとした本。(続く

2016-12-05 22:57:01
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)ちなみに、ボブ・ディランの「風に吹かれて」が1963年。そんな時代の空気の中でレヴィ=ストロース『野生の思考』は出版され、世界に衝撃を与えた。20世紀後半の重要な書物の一つである。学生時代のレヴィ=ストロースは哲学に関心を寄せていた。しかし、学校の哲学のクラスでは(続く

2016-12-05 23:02:30
GMBO2008 @GMBO2008

田中泯の語りは、読むことと聞くことの差を意図しているのかとも思ったが、だとしてそれは効果的だったのだろうか

2016-12-05 23:02:36
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)レヴィ=ストロースは空疎な思弁を技巧的にこね回して論じ合う仲間たちの姿に幻滅して、哲学よりも民俗学に惹かれていく。レヴィ=ストロースはブラジルへ行き、先住民との交流を重ねて、「未開社会」でも人間は知性によって文化を形成してきたことを知る。(続く

2016-12-05 23:06:19
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)20世紀の欧米社会は「歴史」という概念に囚われていた。「歴史」の概念とは自分自身の中に自閉して、その自閉的な意識を表現するものなので、おのずと限界に突き当たる。レヴィ=ストロースは「歴史」ではなく「構造」という原理こそが近代を打開する原理であると考えた。(続く

2016-12-05 23:09:17
GMBO2008 @GMBO2008

読む時の基本的構成要素は文字 聞く時のそれは音素 読む時に頭の中で読む声が聞こえる人がいるらしいから、その場合はどっちだろう?

2016-12-05 23:10:52
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)ヨーロッパの人は自然と人工を分割するが、レヴィ=ストロースは自然界の秩序と人間界の秩序は本質的に同じではないか、分割できない同一の構造が働いているのではないかと考えた。近代においては「歴史」とは人間の思想として進歩や発展の代名詞となっていたが、それは幻想にすぎない。(続く

2016-12-05 23:15:52
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)言語学者のヤコブソンとの出会いがレヴィ=ストロースの思想に大きな影響をもたらした。構造言語学では「発信者と受信者が共通のコードの下にメッセージを伝達する」ことがコミュニケーションの基本であるとされていた。また、そのコードとなる言語は、自然から言語音を抽出し、それぞれの(続く

2016-12-05 23:21:17
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)言語音を区別し組み合わせて音素をつくり、その音素を組み合わせることで生み出されている。レヴィ=ストロースはこの言語と同じように文化も同じ構造を持っていると考えた。自然→少数要素→構造→文化、こうやって文化は生まれたと考えた。そしてレヴィ=ストロースは未開人たちの文化も(続く

2016-12-05 23:26:03
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)西欧文化と変わらない高度なものであることを証明していく。人間にはコードがセットされていて人間は発声できる音の中からごく少数の音しか用いていない。人間の文化においてもその音韻と同じことが起きている。あらゆる可能性の中から要素を取り出して、組み合わせて文化をつくっている。(続く

2016-12-05 23:32:38
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)文化の要素と自然的な要素が一体になって文化のシステムを作るのが「野生の思考」である。「野生の思考」はもちろん(近代化以前の)日本にも当てはまる。日本の暖簾(のうれん)はトーテミズムと同じである。トーテミズムは未開社会の論理以前の思考方法とされてきたが、その捉え方は幻想(続く

2016-12-05 23:38:12
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)であるとレヴィ=ストロースは論じた。トーテミズムは世界を分類し体系化する高度な思考方法であると論じた。動植物など自然界の世界を分類することは割と簡単にできるが、人間の世界では難しい。よって、未開社会のトーテミズムでは人間の世界を自然界の分類の体系と対応させている、(続く

2016-12-05 23:43:03
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)そうした対応関係を作ることで人間の世界に秩序が作られている、それがトーテミズムであるとレヴィ=ストロースは証明した。分かりやすく言えば、トーテミズムはデータベースの体系である。それは今の情報処理検索とほとんど変わらない。「野生の思考」は現代においても生き続けている。(続く

2016-12-05 23:47:51
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