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バットマン:アーカムVRが凄い

さまようよろいさんの一連のツイートがとても興味深かったので勝手ながらまとめました。 http://wwws.warnerbros.co.jp/game/batmanarkham_vr/
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さまようよろい @samayo_yoroi

PSVRの『バットマン:アーカムVR』、これはすごい。PSMove推奨だったのでプレイを保留にしてたけど、パッド環境でもいいからプレイしなかったことを後悔したくらいの傑作。PSVRロンチにしてVR最高峰タイトルだと思った。

2016-12-07 03:34:14
さまようよろい @samayo_yoroi

VRならではのシーンを惜しみなく、これでもかとばかり怒涛のように展開させていく。しかしこれも、VRコンテンツが孕むいくつもの弱点を解決してこそ。してましたね、解決を。体験してて痺れまくりました。

2016-12-07 03:35:56
さまようよろい @samayo_yoroi

物語のあるVRコンテンツ内では、主人公でありながら体験者としての自我が交錯するので、自分自身が曖昧な状態になります。まずここの乖離をどう埋めるか。開始すると、まずは主人公ブルース・ウェインの幼少時代の重要なシーンから始まります。主観視点ですが、とある見せ方で自分が子供だと分かる。

2016-12-07 03:38:31
さまようよろい @samayo_yoroi

ちょっと気の利いたVRコンテンツだと記憶喪失の主人公だとか、そういった設定にして解決を試みようとすると思うのですが、それが小手先の技に見えるほどバットマンVRは遥か向こうを行っていました。まずここで痺れましたね。

2016-12-07 03:41:27
さまようよろい @samayo_yoroi

そう、幼少って自分自身が何者かよく分かってないから、心が曖昧な体験者と乖離がさほど起きない。そして、シチュエーション的にも目の前の出来事に適応することで精一杯なので、体験者と主人公の心理的な差がないまま、物語上もっとも大事な記憶を共有することになる。作った人たち天才じゃないすか?

2016-12-07 03:46:08
さまようよろい @samayo_yoroi

そこから物語上の現在に飛びます。一瞬戸惑うんですが、映画特有の「説明はしないが描写はする」で繋がりがあることが分かります。その間の人生は中略されてますが、そこはどうやら大丈夫っぽい。ちなみにゲームは逆で、描写はともかく説明を目茶苦茶する。

2016-12-07 03:49:29
さまようよろい @samayo_yoroi

ここからのバットマンに変身するための儀式が素晴らしい。手順とともに自分が変わっていくことを視覚的にも体験者に伝えていく。変化していく自分の手、鏡に映る姿。以前こんな思い付きをツイートしてましたが、あながち的外れではなかったっぽい。 twitter.com/samayo_yoroi/s…

2016-12-07 03:54:23
さまようよろい @samayo_yoroi

自分の手を動かした時にフレームインするゲーム内の腕が、周りの敵兵と同じ腕。トイレの鏡で見る自分の姿も敵兵。で、先輩敵兵からちゃんと見回りするんだぞ?とか言われて、みんなと同じように見回り行動する。#VR

2016-06-05 13:30:18
さまようよろい @samayo_yoroi

この2つのシーケンスこそが、以前書いた「体験者と主人公の乖離を埋める儀式『自負』」なのだと実感しました。導入的ワンクッションが大事。 twitter.com/samayo_yoroi/s…

2016-12-07 03:58:46
さまようよろい @samayo_yoroi

ここで大事なのは、「実は言うほど上手くなっていない」し、「本人が思ってるほど似合っちゃいない」ってことです笑 だけど、本人的には最初の自分と違うと思ってる。これこそが、VR内の自分とゲーム内の主人公との乖離を埋める儀式、「自負」ではないかと。上手な先生によって作られた自負。

2016-11-11 02:07:46
さまようよろい @samayo_yoroi

VRは仮想「現実」だから環境音のみのほうが良い気もするのですが、バットマン:アーカムVRをやって思いました。BGM必要ですね。全然気分が高まります。プロレスラーの入場曲の効果ってこんな感じなんですかね?

2016-12-08 00:19:48
さまようよろい @samayo_yoroi

さて、昨日の続き。なぜ体験者と主人公の乖離を埋める必要があるのか。「ちょっとくらい変な感じになっても、気にせずそのまま進行すればいいじゃん」。いいえ、このタイトルで言えば、用意されたシーケンスを十二分に体験するため、恐怖と不快に打ち勝つ必要があるのです。バットマンとして。

2016-12-08 00:22:15
さまようよろい @samayo_yoroi

VRでは不快感だったり負の感情が、より増幅される気がします。VRZONE の『スキーロデオ』は爽快なアクティビティでしたが、激突が怖くて途中から滑れなくなりましたし、人気のVRアニメ『Allumette』は素晴らしい内容でしたが、あまりに可哀想で二回目は観ていません。

2016-12-08 00:25:24
さまようよろい @samayo_yoroi

バットマンVRでは、結構グロいシーンだったり(えっと、暗所で死体を何体か観察するんですけどねw)、不安や恐怖を感じるシーンがあったりします(ぶっちゃけビビリますよ!)。バットマンとして怖がっていたら世界観を自分で壊すことになりますし、それ以前に途中でプレイを止めかねません。

2016-12-08 00:31:16
さまようよろい @samayo_yoroi

しかし、バットマンとしての「自負」が出来ていたので、VRコンテンツとして体験するには嫌なシーンだけど、バットマンに出てきそうなシーンを、バットマンとして演じ切ることが出来ました。そして、バットマンとしての体験を重ねていくと、その「自負」は高まるっぽいです。

2016-12-08 00:35:52
さまようよろい @samayo_yoroi

特に、仲間を救出するために敵地に乗り込むシーンですが、見るからに何かありそうで怖いんです。ですが『高まった自負』によって、その恐怖感が「何が起こるか分からないから慎重に進めよう」という良い緊張感にすり替わっていたことに気付いた瞬間、すでに心はヒーローになっていましたね笑

2016-12-08 00:39:35
さまようよろい @samayo_yoroi

バットマン:アーカムVRによって分かったこと。「導入の妙で自負が作られる」「自負は体験中に高まる」「高まった自負は、不快を別の感情にすり替える」。そのサイクルのおかげで、体験者が演じるにはハードルが高いシーンでも、乗り越えられて、世界を楽しむことが出来る。

2016-12-08 00:45:12