鎌倉市図書館の【時々の鎌倉のおはなし】行く年来る年にちなんで、申(猿)と酉(鶏)のおはなし

まとめました。
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鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

年末になってまいりました。今月の【時々の鎌倉のおはなし】は行く年来る年にちなんで、申(猿)と酉(鶏)のおはなし。中世の鎌倉にサルとニワトリはいたか?…そりゃあいます。まずお猿さんについて。

2016-12-17 17:17:53
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当時、サルは馬を守る神さまとしてよく厩に繋がれていました。『一遍聖絵』などの絵巻にもその様子が描かれています。一方で『吾妻鏡』には将軍の前で舞い踊ったサルの話も。

2016-12-17 17:18:08
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足利義氏が美作国から連れてきたサルは、5代将軍頼嗣と、その父、頼経の見守る中、最初はゆっくりと、最後は激しく踊ってみせたといいます。満6歳の頼嗣くんなどはさぞ喜んだのではないでしょうか。

2016-12-17 17:18:32
鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

同じ話が『古今著聞集』にもあるのですが、こちらではこのおサルさんの後日譚が記されています。なんでも三浦光村が預かって厩に繋いでおいたところ、サルは馬に背中をガブリとやられて、それから踊らなくなってしまったとか。そりゃそうだ!

2016-12-17 17:18:52
鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

次はニワトリです。クリスマスが近いせいか(?)つい食用として考えがちですが、中世では闘鶏がよく行われていたようです。平安時代以降、貴族たちの間に娯楽として流行し、だんだん庶民や武士にも親しまれるようになっていました。

2016-12-17 17:19:20
鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

藤原定家の日記『明月記』でも「明後日、鳥合わせ(闘鶏)を行うから用意してね」という知らせを受けて、じゃああした朝早くいいニワトリを探させに行こう、と相談しています。このとき定家が手に入れたニワトリは、四戦連勝!おめでとうございま~す。

2016-12-17 17:19:45
鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

もちろん鎌倉幕府でも闘鶏が行われた記録が残っています。鶴岡八幡宮のそばには「鳥合原(とりあわせはら)」という地名があって、鎌倉時代にそこで闘鶏が行われたのが地名の由来という俗説も。

2016-12-17 17:20:07
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鎌倉から出土したニワトリの骨の中にはかなり大型のものがあって、闘鶏用のシャモだったと推測する人もいます。中世のニワトリはファイターでもあったのですね。また、『源平盛衰記』では、熊野別当が源氏と平氏のどちらにつくかを闘鶏で占うというシーンもありました。

2016-12-17 17:20:30
鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

2016年、難が去る(猿)で、2017年、皆さんの酉年がコケコッコ~~!夜明けにつながりますように~(≧∀≦)/~☆☆ 参考文献:『鎌倉考古学の基礎的研究』(河野眞知郎 高志書院),『猿 ものと人間の文化史』(法政大学出版局),『鶏 ものと人間の文化史』(同) ほか

2016-12-17 17:21:03

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