芝村裕吏さんによる「2.26事件が起こった背景」
@siva_yuri お気づかい、ありがとうございます。 昨晩は葛根湯を服用してから、早めに床についたので、かなり良くなりました(w
2011-02-26 10:37:55@siva_yuri 勉強中なのですが、現代の感覚では、戦前の軍部内の対立というのがいまひとつ理解できないもので。
2011-02-26 10:53:182.26事件というのは、日本の近代史においてあった出来事で、青年将校とそれに指揮された下士官・兵の反乱になります。首都東京に戒厳令が敷かれて、当時の繁華街である銀座や有楽町でも人の姿が見られなくなり、警視庁は制圧されました。要人も相当数殺害されています。
2011-02-26 10:55:50時に昭和11年。世界情勢としては軍事的緊張が高まり、いつ日米戦争が起きてもおかしくない時でした。同時に、中国での連続的な戦闘行為が恒常化してもおりました。軍事費は国家予算の三割を越え、予算配分を見るならば、軍にこそ権力が集まって居てもおかしくない状況でした。
2011-02-26 11:01:10極度の軍事的緊張は軍事的膨脹を生み、同時に軍事を行う人々の政治力を拡大させます。 その代表が武士階級であり、その繰り返しとも言えるのが、昭和11年の我が日本の軍人達でありました。
2011-02-26 11:04:10軍事的緊張では、軍事専門家の話をききたくなるものです。こうしないと敵に勝てないよといわれれば、なるほどそうかと思って従うケースも増えていきます。 我々が国を指揮をしなければ、負ける。と言われて国の主導権を奪われるケースもでます。
2011-02-26 11:07:42大切な事は、先ほど述べた極度の軍事緊張が軍事膨脹を呼び、軍事膨脹が軍人の政治力を高める。というメカニズム、そう言う下りです。 政治不安定な国で軍人の経歴があるものが首班に座る事が大きいのは、このメカニズムによるものです。
2011-02-26 11:11:10同時に、これは昭和11年の日本の情勢でもありました。今、我々は歴史の授業で2.26は皇道派の青年将校による反乱として学んでいますが、これは当たらずとも遠からずくらいの表層的な話で、再現可能な仕組み(メカニズム)として教えてはいません。
2011-02-26 11:14:02表層的な事象をどれだけ学んでも、歴史は役に立ちません。歴史が役立つのは、あるケースで物事がこう動くという、仕組みを知る事にあります。
2011-02-26 11:15:52閑話休題。昭和11年に戻りましょう。表層でいけば、皇道派青年将校は昭和維新を名乗って君側の奸を除くとして行動に出ました。意見としては今の日本は間違ってる。政治腐敗をどうにかし、特定層の富の独占をやめ、農村の困窮が収束するべきだというものですね。
2011-02-26 11:21:33まあ、日本で維新・革命を名乗る人々の共通の特徴ですが、1.確率や統計を無視して日本は間違ってると言い出す。 2.成功者を叩いて、多数の民衆を味方にしようとする。 3.ここにこういうかわいそうな人がいる と、叫んで味方しないのは人道的な罪と思わせる。 があります。
2011-02-26 11:24:04主義主張や右左をおいて、彼らの言う事は非常によく似ています。これは覚えておくべき事だと思います。 現代でもそうです。それに乗って投票した人も、たくさんいるはずです。
2011-02-26 11:26:28そんな流れの中、陸軍同士の争いがありましたが、勝ったのは既得権益側でした。まあ、民衆の支持も思ったより全然得られなかった、言うたら時流を読み間違えた。軍事的にできると計算は出来て、じっさいそれで高橋是清は殺せたが、そこで終った(政治的な動きには結びつかなかった)という話です。
2011-02-26 11:30:52