草間敬さんのミックス・マスタリング手法

良いミックスとは、マスタリングとは何か。音圧と立体感をどのように両立させるのか。AA=や金子ノブアキ、RIZE等を手がける草間さんが、すぐに試せるプロのノウハウを伝授。
音楽 マスタリング DTM 音圧 ミックス
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草間 敬 @KeiKusama
細井くんのミックスした音源を、メディア用に急ぎで仮マスタリングお願いされたけど、素晴らしくてほとんど何もする必要がないなう。
草間 敬 @KeiKusama
今日やった仮マスタリング、試しにオンラインの自動でやってくれる某サイトでも試してみました。音圧はほんのちょっと負けた。でも立体感とか低域のバランスの良さは勝った。結論は「自分でやる方が良い」でした。
草間 敬 @KeiKusama
というか、マスタリングって僕は曲毎の補正+自分じゃ気付かない部分の調整という感じだと思ってます。音圧上げだけだったら今は良いプラグインもあるので自分でもできる。

【マキシマイザの使い方】

草間 敬 @KeiKusama
僕がミックスする時は最終段で図のようにL2とかFG-Xと+8〜+10dB位持ち上げ、同じ分音量下げるセッティングにしておきます。 これでRMS-16dB程度まで音量を出し、上記マキシマイザをOn/Offしても質感が変わらないところまで仕上げるのが良いミックスです。 pic.twitter.com/XUmkx5ykSH
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草間 敬 @KeiKusama
って書いても、この辺りをよく分かってる人は既に実践してますよね(^_^;)
草間 敬 @KeiKusama
@KeiKusama よく読まれてるから補足。L2とかFG-Xなど、マキシマイザで-10dB位のスレッショルドかけると、その分音量も上がりますよね。音量上がると「わぁ、音良くなった」と錯覚するので、その分下げて聞きましょう。さらに質感も変わらないよう頑張りましょう、という事です。
草間 敬 @KeiKusama
よく「マキシマイザで4〜5dB位上げるとバリバリと音が割れちゃう(>_<)」という相談を見かけます。イマドキの音楽を何も考えずにまとめて行くと、大体その位のRMSに収まります。そこから音圧もあり、かつ立体感もある、というちゃんとした仕事をするには、あと5〜6dBは必要なのです。
草間 敬 @KeiKusama
この必要な5〜6dBを稼ぎつつ、自分の納得行くミックスを作るにはどうすれば良いか?というのが、先ほど書いた「10dB近くぶっこんだマキシマイザを、音量下げてOn/Offして聴き比べ」です。これで試行錯誤すると、いつの間にかあなたもプロ並みのミックスができるようになります!(笑)
草間 敬 @KeiKusama
最後は自己啓発ブログみたいな締め方しちゃったな。
草間 敬 @KeiKusama
ミックスとかエンジニアリングの話はみんな喜んでくれるなあ。いまソフトも安くなったから必要なものは揃ったけど、どう活用するのが最善なのか、という部分はソフトウェアになってないからねえ。Neutronはそれを実際にやるけど、自分好みに修正していく時は結局自分でいじるしね。

【RMSメータの使い方】

草間 敬 @KeiKusama
ところで、昨夜のマキシマイザを利用したミックスの手法、意味わかりました?
草間 敬 @KeiKusama
アンケート回答ありがとうございました!。 「意味が分からなかった」が予想以上に多かったので、もうちょい解説ツイートしますよ。まずピーク/RMS のメーターの違いが分かっていないと、その先も意味不明になるから説明用の動画作りました。 「次の話を」という人のために小ネタも混ぜます。
草間 敬 @KeiKusama
同じキックの音を左はそのまま。右はリミッターをズドンとかけ、その後でボリュームを8dB下げてみました。 各トラックのメーターと音量の差を比べてみてください。 ピークメーターというのは瞬間的なピークを確認するには便利ですが、音の大きさはちゃんと把握できないものなのです。 pic.twitter.com/x5uhiXMBuA
草間 敬 @KeiKusama
@KeiKusama この動画では8dBの音量差作るためにエグいリミッティングしてますが、これに類する処理を要所要所においてちゃんと行うことで、最終的に音圧を上げても質感の崩れないミックスができるようになります。
草間 敬 @KeiKusama
一方、RMS(というかVUメーター)というのはピークメーターよりも反応を300ms遅くさせて、聴感上の大きさに近づけたものです。しかしこれも完璧に音量感を表せるわけではありません。メーターによって多少クセもあるので、慣れが必要です。ja.wikipedia.org/wiki/VU%E3%83%…
草間 敬 @KeiKusama
@KeiKusama 実際、僕はSSLの4000GシリーズのVUメーターが一番慣れてるんですが、去年某スタジオで使ったDualityは全然違う動きで「オレいまどの位のレベルで録れてるんだろう?」とちょっと不安になりました(^_^;)。
草間 敬 @KeiKusama
朝のツイートの続きです。ピークメーターでは客観的な音量感がわからないので、ミックス時はDAWソフトのアウト最終段でVUメーターなり、RMSの分かるものを使いましょう。 とりあえずの数値でいうと、RMS-16dB辺りをフラフラ動くようにミックスしてください。

【マキシマイザで歪む理由】

草間 敬 @KeiKusama
「いい感じになってきたかな?」と思ったら、今度はマスター最終段にWaves L1, L2, L3, iZotope Ozone等、またはDAW付属のマキシマイザーでも構いませんので、マキシマイザーをカマし、8〜10dB大きくしましょう。歪むかもしれません。その理由は二つあります。
草間 敬 @KeiKusama
一つはD/Aコンバータ以降のアナログ回路で物理的に歪んでいる可能性。これは再生音量を下げればOK(当たり前だ)。いまどきのマキシマイザーはマキシマイズした音量分を下げてくれるスイッチがついてたりします。Waves L2等を使う人は先日の僕の画像のようにシーリングで下げます。
草間 敬 @KeiKusama
もう一つがミックスに問題がある場合です。 様々な原因があり、これをいかに対処できるかがミキサーの腕の見せ所と言えるでしょう。 そのための練習方法がこの僕のツイートというワケです。 対処方法は今後書きますが、まずは自分で試行錯誤してみるのをオススメします。座学は身につきません。 twitter.com/keikusama/stat…
草間 敬 @KeiKusama
最近のマキシマイザーは高性能なので、この程度なら歪まないでイケちゃうかもしれません。それで自分がOKと思えるならOK!笑 でも音がデカくなった一方で、奥行き感が薄れてませんか?何度も楽しめる聴きやすさはありますか?何より、その音楽の良さをちゃんと表現できてますか?
草間 敬 @KeiKusama
また-16dBという数字はレコーディングスタジオの0VUの信号レベルです。このレベルとと同等の音量でミックスするべき、というのも理由があります。先ほど言ったように歪まないようにするためです。入出力のレベルを合わせてあげることで、各機器の最高の周波数特性、S/N比で作業できます。
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コメント

トゥギャッターまとめ編集部 @tg_editor 2016年12月19日
プロのノウハウが詳しくまとまっています。音楽制作をする方は必見!
オかだ @tkg24g 2017年6月29日
とても具体的で勉強になります!いままで手探りでなんとなくやっていたミックスですが、自分がどんなことをしていたのかやっとわかった気がします
C4DNA @ugougo808 2017年6月29日
非常に勉強になります。
今泉翔 @hituzihane07 2018年4月6日
こういう指針はとても役立つし助かります。
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