シンボリック相互作用論とプラグマティズムの関連性の簡易まとめ
- Yatu_Walker
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※ 以上のツイートは私の読解力と研究力に依存しており、見解の正しさは全く保障されていません。さらにSilva, Halton(1983)あたりの検討がなされていない点で、かなり不十分であることは明確なので、あまり真に受けないでください。
2016-12-21 16:53:34初期シンボリック相互作用論の代表的人物として、大体パース、ジェームズ、デューイ、ミードが挙げられるのだけど、その思想史的理解は論者によって違うんですよね。
2016-12-21 16:29:30シンボリック相互作用論の思想史を論じた代表的論者として、Huber(1973), Lewis(1976), Shalin(1984)あたりが有名な気がしているけど、それぞれ歴史的整理が異なるので面白い。
2016-12-21 16:35:48Huberに関しては、Denzinら(1976)の批判もある。BlumerにしてもDenzinにしても、その要点は「プラグマティズムとSIのそれぞれに誤読が満ちている」という論旨である。
2016-12-21 16:41:29例えばHuberは、初期シンボリック相互作用論をヘーゲル主義に位置づけていて、デューイを中心にしてSIの起源を整理している。それに対してLewisはミードとパースの近接性を指摘して、SIの起源をパースに位置づけている。いずれもBlumerが批判的に検討しているが。
2016-12-21 16:40:19そこで面白いのは、Huber, Lewis, ShalinいずれもミードをSIの起源に位置づけ、さらにミードがデューイ・パースと連続していることを指摘しているものの、ジェームズを明確に位置づけている論者はいない。強いて挙げればBlumerでしょうが。
2016-12-21 16:42:50しかしMills(1965)の解説においてHorowitzはミルズが自己のプラグマティズム研究の中心にジェームズを置いていたという指摘もある。実際、「心理的リベラリズム」という言葉は、ミルズにとってかなり重要な用語になっている。
2016-12-21 16:47:25他方でMills(1965)はパースの実験主義的哲学こそ重要であるという見解が有力で、Horowitzの見解はあまり有力ではない。だがミルズのキータームは心理的リベラリズムから発している可能性が高いものも多いので、非常に難しいですね。
2016-12-21 16:48:49結論としては、SIとミードという自明なつながりの他、パース、デューイとのつながりはかなり検討されている反面、ジェームズという論点はかなり少ない。個人的には、Mills(1965)の「心理的リベラリズム」を再検討すると、現代的争点にも有用な議論ができると考えています。
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