椎名林檎「シドと白昼夢」サビの歌詞にあらわれる「雨だれ」と「今は帰らない影などまったくやだけれど」の分析

椎名林檎「シドと白昼夢」from 『無罪モラトリアム』を聞いてたら気になったところがあるので音韻分析してみました。ちなみに、「無罪モラトリアム」はムで始まりムで終わっています。また、母音に注目すると ウアイオ ア オアイウ と線対称になっています。ご存じでしたか!? 常識ですか、そうですか。
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やおき @yaoki_dokidoki

ひさびさに椎名林檎をりすにんぐなう。

2011-02-27 22:26:05
やおき @yaoki_dokidoki

「いまは帰らない影など まったくやだけれど あなたには殺されてもいいわ」from 「シドと白昼夢」

2011-02-27 22:30:58
やおき @yaoki_dokidoki

すごくひっかかる「いまは かえらないかげなど:まったく やだけれど」

2011-02-27 22:33:18
やおき @yaoki_dokidoki

マの押韻に注目。「いまは かえらないかげなど:まったく やだけれど」→「いマは かえらないかげなど:マったく やだけれど」

2011-02-27 22:34:33
やおき @yaoki_dokidoki

ドの押韻に注目。「いまは かえらないかげなど:まったく やだけれど」→「いまは かえらないかげなド:まったく やだけれド」

2011-02-27 22:37:05
やおき @yaoki_dokidoki

うーん指摘できるとしたら、「いまは かえらないかげなど:まったく やだけれど」には「マ…ド」という押韻が含まれているので、2フレーズ目の「まったくやだけれど」に終始感が生まれるというぐらいか。

2011-02-27 22:47:46
やおき @yaoki_dokidoki

「あなたの かみを きらなきゃ まっくろな そのめが すきとおる ちいさな あまだれを おとしてしまう:いまは かえらないかげなど まったく やだけれど」

2011-02-27 22:53:59
やおき @yaoki_dokidoki

アの音に注目しよう。「アなたの かみを きらなきゃ まっくろな そのめが すきとおる ちいさな アまだれを おとしてしまう」

2011-02-27 23:00:05
やおき @yaoki_dokidoki

アとマに注目する。「アなたの かみを きらなきゃ マっくろな そのめが すきとおる ちいさな アマだれを おとしてしマう」

2011-02-27 23:01:28
やおき @yaoki_dokidoki

だから、ここは「アなたのかみをきらなきゃ マっくろなそのめが」という言葉をつづめて(つまり圧縮して)「アマだれ」という言葉が導かれているとはっきり言っていいだろう。

2011-02-27 23:02:44
やおき @yaoki_dokidoki

ダとレの音に注目。「あなたの かみを きらなきゃ まっくろな そのめが すきとおる ちいさな あまダレを おとしてしまう:いまはかえらないかげなど まったくやダけレど」

2011-02-27 23:09:43
やおき @yaoki_dokidoki

いろいろ細かいことを省くと、すごくわかりやすい結論としては、サビ前半「すきとおる ちいさな あまだれを おとしてしまう」の「あまだれ」ということばが、サビ後半の「まったくやだけれど」というフレーズを、引き出している。

2011-02-27 23:24:19
やおき @yaoki_dokidoki

だから、「あまだれ:だけれど」にふくまれる押韻は、「ダレ:ダけレ」という押韻の形式であり、2音の音韻を3音へと展開するやりかたでなされている。

2011-02-27 23:27:56
やおき @yaoki_dokidoki

椎名林檎の押韻のシステムはけっこう複雑というか、論理的に順番が前後したりして絡み合ってできているので説明がむずかしい。だけど、非常にシステマティックにかつポエティックにつくられている。

2011-02-27 23:32:44
やおき @yaoki_dokidoki

ちなみに昨日、筑波批評の@sakstyleさんにきかれてちゃんとおしまいまで説明をできなかったのだけど、僕の押韻についての理論はかなり西洋音楽の作曲論にもとづいている。つまり、ある音韻を「反復」したり、「反転」したり、「展開」したり「圧縮」したりするという見方をしている。

2011-02-27 23:36:27
やおき @yaoki_dokidoki

だから、椎名林檎さんや畑亜貴せんせいといった、もともと西洋音楽の作曲編曲にかんする知識を持っているひとたちの作詞について分析するのに、もとより親和性があると思っている。

2011-02-27 23:38:03
やおき @yaoki_dokidoki

そして、ならば、相対的な8度までやさらに13度までの音の構成によって作曲し旋律を考えることと、音韻(子音と母音)の一致という考え方はすごく思考法の比喩としてとらえやすい。日本語が変だ。

2011-02-27 23:41:58
やおき @yaoki_dokidoki

言い直す。相対的な8度までの音程、さらには13度ぐらいまでの音程を操作して作曲するときの思考法では、同じ音が一致するように/あるいはしないように配慮しながら旋律を構成していく。これと同じように、歌詞の音韻が一致するように/しないように配慮しながらことばを構成していく思考法ができる

2011-02-27 23:44:47
やおき @yaoki_dokidoki

もっと平易な文体で語りたいんだけど、まだまだだな。音楽を語るためのことばがまだ音楽之友社などの教科書などにひきずられているからだ。もっと平準化してだれもが気軽にかたれる文体をつくりたい。

2011-02-27 23:49:35

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