ミステリは「ワンウェイ」を克服するムーヴメントである

日頃から双方向性と互換性でミステリを考えているが、つまりは作者から読者への「ワンウェイ」をどう克服するかというムーヴメントだったのではないか? 作者=読者=犯人=探偵 という共犯関係。 結局、読者を騙しているのは、そう読んでいる読者自身なのである。
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じねん @jinensai

(RT言及)ミステリというムーヴメントは「ワンウェイ」を如何に克服するかと、それに関連するが「視点」を作り手と受け手で「重ね合わせ」る手法(例えば記述者(作者)であり私(読者)であるワトソン)をどう工夫するかという連綿と連なる運動なのだと思う。つまり、どう「共犯関係」を築くかだ。

2016-12-23 05:07:04
じねん @jinensai

その或る種心地よく秘密めいた場所、虚実ない混ぜのグレー・ゾーンを成り立たせるためにこそ、その「場」にはフェア・プレイが必要なのだ。作者と読者の了解事項として「リアリティー」や、問題解決法としての科学的根拠、あるいは論理展開の整合性といったもの。「ワンウェイ」はこうして克服される。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 05:33:24
じねん @jinensai

巨視的に見れば、全てのミステリは「叙述トリック」であるともいえるだろう。文字で描かれた「だまし絵」であるというのも、結局その作品を「そう認識して」見ている、見ている人を騙している主体・犯人は誰なのかというと、「そう認識して」見ている読者本人なのだ。つまり作者=読者=犯人=探偵だ。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 05:41:51
じねん @jinensai

確かに正真正銘の駄作もあるかも知れない。しかしその作品を詰まらなく読んでいる読者自身の「読み方」の問題が一番作品を詰まらなくしているものではないのか? 機会あるごとにミステリは再読しましょうと布教して歩いているのも、違ったシチュエーションで読むと初読と印象が変わる作品が多いから。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 05:47:52
じねん @jinensai

「リアリティー」や「フェア・プレイ」あるいは「科学」、「論理」、「死体」、「探偵」、etc...も、それら要素があるからミステリなのだというより、逆にそれらはミステリを成立させる土壌から派生してくる付帯事項、属性と考える方が腑に落ちる。先行しているのは「ワンウェイ」の克服なのだ。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 05:54:31
じねん @jinensai

読み方として、よりベターなスタンスはないか可聴領域・可視領域のチューニングを読者として試みても良いだろう。周波数帯がピタリとハマった読書は心地良い。それは読む側の一工夫だ。若い女性と思い込んで見てた絵が婆さんにも見えることに気づいた時の衝撃は「ワンウェイ」からは得られないものだ。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 06:03:05
じねん @jinensai

「人死に」の有無より「衝撃度評価」があっても良いではないかと、常日頃つぶやいているのも、そちらの方がミステリの本質に、より適うのではないかと考えているからなのだ。 twitter.com/jinensai/statu…

2016-12-23 06:07:20