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「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」シンポジウム、invasivespeacieさん(salmoさん、あるいは梨さん)によるレポート

以下のシンポジウムの、梨さんによるレポートです。 (http://www.wmi-hyogo.jp/Scripts/HS/mapDisp4.cgi/NEW?NEW_MENU=2 キャッシュより) ________________________________ 森林動物研究センターシンポジウム「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」 開催開始日:2011/02/27 続きを読む
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salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
兵庫県森林動物研究センターシンポジウム 『野生動物の保全と管理の最前線』 ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える のレポートです。まず、会場には結構人がいました。だいたい、席の8割くらい埋まっていた感じ。マスコミもいました。
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来ていたのは主に年輩の方が多くて、20代、10代は少なめ。熊森会長の姿も。あれは夫婦で来てたのかな?約10人ほど、熊森協会の人間はいました。
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シンポは、センターの研究員の方が1題づつ計5題の発表。最後にパネルディスカッション。シンポ内で繰り返し言われたのが、クマを近づけさせない、人里に執着させないこと。それだけ基本かつ重要だということ。これができるかどうかでクマ出没件数も変わる。
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1題目、出没及び被害の発生状況と対応 発表は稲葉氏。クマの基本的な生態から被害と対策について。兵庫県は2010年の出没は1622件。日本海側に多い。また、集落近くないし集落内での出没頻度増加。後述しますが、これが去年の駆除数が多かった原因。
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被害は果樹が多く、果樹でも柿が68.2%を占める。2番目はクリで21%。一晩で数百個被害にあうだけでなく、木が傷む。
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人身事故は早朝か、日没に発生。軽傷1件、重傷3件。上半身への怪我が多い。また、環境省の統計には放獣時の事故もカウントされているそう。このため、兵庫の事故件数は4だが、環境省では5。
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対策として、兵庫県は4区分に分けてクマに対応。注意喚起から捕殺まで。一度餌があることを覚えるとそこに執着する。電気柵は有効ではあるが設置者の技量に左右されやすく、2重にしても守りにくいときがある。
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守りたいものの周りだけピンポイントで電気柵で囲うという方法もある。電気柵を持たない人のために一時的な貸し出しも。また、木にトタンをまきつけるのも有効。ただし、クマの届く範囲に枝があるような木はダメ。
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市町村職員の獣害対策講座や電気柵の設置講座も開設。また、シンポジウムなどの啓蒙活動も。
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2010年に捕獲されたクマはイノシシ罠などでの錯誤捕獲、有害合わせ212頭。そのうち殺処分は70頭。8~12月に多い。
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2.生息環境と堅果類の豊凶 藤木氏 クマの個体数は短期的には激しく変動(多く見る年と見ない年)するが、長期的には徐々に増加。短期的な変動はドングリの生産の変動に左右されると思われる。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
たとえば、ブナは豊作年には1haあたり1t以上つける。これはクマの400日分の食料に相当。一方で不作年は0kgと幅が大きい。ほかのドングリ、ミズナラ、コナラもブナほどではないが変動がある。大量出没はこの3種すべてが不作の年に起きる。
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さて、ここから熊森にとって不都合な真実の幕開け。長期的な植生の変化に目を向けると、兵庫には1950年代、アカマツ林が多かった。人間が利用するため。現在では、その多くがコナラ林に遷移。つまり、全県的にクマが餌を得やすい環境に変わっている。
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クマは70年代には2個体群、数頭ほどが県内にいたと推測、現在は推定500~800頭。後述する坂田氏の発表と合わせてもやはり増えていると見ていい。
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3題目.捕獲個体の栄養状態と繁殖状況 中村氏 捕獲個体の栄養状態と繁殖について。捕獲した個体の体重は多くの個体で平均1ヶ月に5~10%増えている。体重換算で5~8kg増。体脂肪率も同様に増加。雌雄とも8~12月に向けて増える。
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繁殖状況は前年、子供を産んだ痕跡である胎盤痕と受精により発生する黄体を調べることで繁殖状態にあるか確認。成獣の雌の93%が繁殖、繁殖していなかったのは老齢の個体のみ。繁殖状況も良好と言える。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
クマは栄養状態が悪ければ子供を産まないので、やはり熊森にとって不都合な真実w
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
捕獲された個体の年齢層を見ると、1,2歳は少ないものの、全体的に富士山型の分布。人間でいう発展途上国状態。最高齢は20歳。野生動物としては非常に長寿。1,2歳が少ないのは体格が小さく争いを避けること、えさ場の知識がないことがあると思われる。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
4題目.生息動向の推移と個体数推定 坂田氏の発表。去年の出没数は確かに多いが、対数値つまり増加率あたりで見ると今までの増加の流れに沿ったもの。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
坂田氏の発表はうつらうつらしていてきちんと覚えていません。メモにあったことのみ。すみません。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
5題目.行動特性と出没との関係 横山氏。クマの行動圏について。放獣後の移動距離は平均7km。放獣地点から大きく移動。つまり奥山に放しても戻ってくることもあるということ。豊作年は狭い範囲にとどまるが、凶作年は広域を移動。人為的環境(集落)の500m近くを移動する個体も。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
日中は森林内で過ごし、夜間は集落に出没。しかし、餌がなければ集落に近づかない。ある集落は柿の木を切るなどの対策の結果、去年であっても出没は0。それ以前はクマの出没があったところなのに。近隣の集落では出没。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
捕獲された個体については5歳以上が多い。年数をかけてえさ場であることを覚えると推測。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
パネルディスカッション.質問用紙に書かれた質問を司会が選んでパネラーに応えてもらう方式。自由に発言させるよりよほどよい。熊森がのさばるので。さすがに対応歴が長いだけある。
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
適正個体数について.100頭ほどであれば回復は可能と思われる。ただし、近年はクマにとって環境が良い。目標としてはシカやイノシシのような普通種にクマをすること。人との折り合いについては、どれだけ人間が耐えられるかが肝。
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コメント

アサイ @poplacia 2011年3月24日
兵庫県でクマ保護活動に取り組んでいる日本熊森協会からも、本シンポジウムの感想が発表されました。 併せて読むと興味深いです。 http://bit.ly/g2w9jh
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