茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1981回「集中の強度と持続が深さをもたらす」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月27日の連続ツイート。 本日は、感想です。
コラム 連続ツイート 茂木健一郎
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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート1981回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。
茂木健一郎 @kenichiromogi
人間の「集中」には、「強度」とともに「深さ」もある。村上春樹さんは小説の中でしばしば「井戸に降りていく」というメタファーをお使いになるが、集中を続けていくと、取り組んでいることに対する集中が、どんどん深くなっていくのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
もし強度以外に集中を記述するパラメータがないのだとすれば、作業量は単純に集中度I✕継続時間Tで決まるはずだが、ここに、質を記述するパラメータ群Dが、IとTの関数として介在してくるところが、人間の脳の集中の醍醐味である。
茂木健一郎 @kenichiromogi
村上さんが「井戸を降りる」というメタファーをお使いになるには、おそらくは小説を書くという集中の時間が、強度Iと時間Tの関数として深さDを掘って耕す行為だからで、つまりは集中して長い時間それに取り組むことによって、予想もしなかった作品世界が自分の脳の中で掘り出されていくのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
「深さ」というパラメータの広がりを意識しておくことは、何かに集中するという行為の豊穣さをつかむ上で非常に有効である。強く、長く続けるほど、深さの次元において、自分が今まで見たことがないものを経験することができる。持続する強い集中は深い未知の概念世界の旅人となることを意味する。
茂木健一郎 @kenichiromogi
自分が自分であること、という個性も、その個性に強く向き合う時間が長くなるほど、その人格要素を深掘りできるようになる。つまり、生きるとは、自分の個性という井戸を降りていくこと、自分のユニークさという鉱脈を深く掘っていくことなのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート1981回「集中の強度と持続が深さをもたらす」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

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