ゴリラ学からみる欧米で進化論が受け入れられなかった理由とリベラルのもつ歪んだ多様性

根強い問題
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🍋トリカエコ🍋 @photonka

リベラルだって散々やってたやーん。「ブッシュはモンキー」はオッケーで、「ミシェルはゴリラ」はだめなのはなぜ? pic.twitter.com/qKFTqhFTif

2016-12-27 17:07:37
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irr @IrrTenko

それはもちろん、リベラルも腹の底では「黒人は白人より猿に近い」と思ってるからw 80年代くらいにアメリカにいた日本人からは、「モンキー」と呼ばれたという話もたまに聞くね。まあ田舎のほうだったのかもしらんが。

2016-12-28 08:09:23
irr @IrrTenko

ゴリラ学の山極寿一先生の本で、欧米で進化論がなかなか受け入れられなかったのは、あそこらへんには野生の猿が住んでないから、という話をしてたね。日本とかだと猿が身近な存在だったので、どことなく人間と猿が仲間だということが「分かってた」ところがあるんじゃないかと。

2016-12-28 08:12:43
irr @IrrTenko

山極先生の本は面白いのでオススメ。他にもゴリラ学の権威だった白人女性がものすごい人種差別主義者で、現地の黒人ガイドを使わなかった。理由は「黒人は見分けがつかないので、ゴリラが黒人ガイドに慣れると、密猟者を怖がらなくなってしまうから」w ちなみにこの女性、後に現地で殺害される。

2016-12-28 08:43:23
irr @IrrTenko

あと、特徴的な個体やペットに名前を付けるのは欧米でもあったが、群れの動物全てに名前を付けて関係を観察するのは日本発祥の方式で、当時は欧米人に「動物を人間と同じように扱うのか」とすごく叩かれたとか。でも、それをやった日本人は、『シートン動物記』のイメージで付けただけだった。

2016-12-28 08:47:57
irr @IrrTenko

あと当時の欧米人は「人間と動物は別」という価値観が強く、人間も動物であることを意識させられてしまうような霊長類についてはあまり研究したがらなかったので、日本は霊長類の研究でかなり進んでた、とかね。

2016-12-28 08:52:05
irr @IrrTenko

まあ、そういう文化の違いがあって、互いに補い合うことこそが「多様性」だと思うんだけど、今のリベラルは人種や民族、宗教の多様性を叫ぶ一方で、「肌の色、民族、宗教に関わらず、みんなリベラルに考えよう」という、肝心の「頭の中身」の多様性は否定する倒錯した不寛容な思想になってしまった。

2016-12-28 08:56:41
irr @IrrTenko

アメリカのインディアンなんかも、一定の割合で「男っぽい性格の女」「女っぽい性格の男」が生まれることを知ってて、これを「二つの魂(を持つ者)」として、心の性格に合わせた服装や、仕事をさせてた。もちろん、彼ら/彼女らは、白人がアメリカ大陸に浸透していく過程で、激しい侮辱を受けた。

2016-12-28 09:00:52
irr @IrrTenko

で、一時はインディアンの末裔の側から「俺たちはゲイじゃない、『ツー・スピリット』だ」という運動もあった。そういう文化の違いや多様性を認めたのが、かつてのアメリカのリベラルであり、知性だった。でも今は、「同性婚を認めない国はホモフォビア」。この知的退行には、恐ろしいものがある。

2016-12-28 09:02:57