- harada_hirofumi
- 7444
- 175
- 0
- 3
疫学的にしきい値が見つかっているわけでも無いのに、疫学の結果から、しきい値なしモデルを否定しようとする人がいるのがよくわからない。
2016-12-30 07:12:41たとえば、「運動方程式(f=maってやつね)にしきい値がある」と思った人がいるとするじゃない。思うのは殊更変とは思わないし、どこまでも精密に測ろうというのも変だとも思わない。 でも「運動方程式は証明されてない仮説だ」と言いだしたら変だよね。
2016-12-30 12:33:31定説として「しきい値なし」というのがあって「しきい値あり」の方がチャレンジャーなんだから。 「しきい値」が誤差を超えて見つかるか、説得力のある理論が見つかるまでは「思いつき」の域を出ない。そして統計誤差を考えると前者は無理そうだ。
2016-12-30 14:29:58誤差の範囲を超えてしきい値が見つからないから「しきい値なし」というよりも、発ガンに関する観察とそこから導き出される理論があって、誤差の範囲で理論と一致してるから「しきい値なし」が「科学的にもっともらしい」んだよね。
2016-12-30 14:49:44「科学」というと「ありのままに自然をみる」みたいに勘違いをしている人も多いんだけれど、それでは「慣性の法則」なんてまず出てこないんですよね。目に見える現象をありのままに見ると「やがて速度を落としてそのうち止まる」というのが自然。 科学というのはモデルが大事なんです。
2016-12-30 17:09:40低線量領域では一度に一つの細胞に作用する放射線はせいぜい一本というコメントをしたので少し補足しておきます。
ICRPの勧告書にはそう書いてあるので、それで説明が不要な人には蛇足です。
とりあえずCs137の662keVを使うとして,1eVが1.6x10^-19Jなので一発あたり1.06x10^-13J。体重を50kgとして、一発のエネルギーが全部吸収されたとして2.1x10^-15Gy。逆に1Gyだと4.7x10^14本の放射線が必要で、体細胞の数が60兆個(6x10^13)だとすると、100mGyで細胞あたり放射線は一本。
体細胞はもう少し少ないという話もあります。