「漫画家が飢えて死ぬか、読者が飢えて死ぬか。」への藤原 祐先生のつぶやき

「漫画家が飢えて死ぬか、読者が飢えて死ぬか。」( http://togetter.com/li/105692 ) への藤原 祐先生のつぶやきまとめ。
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Togetter(トゥギャッター) @togetter_jp

.@qisaru さんの「漫画家が飢えて死ぬか、読者が飢えて死ぬか。」が1000PV超えたみたい。あなたもチェックしましょ?。 http://togetter.com/li/105692

2011-02-28 17:40:01
藤原祐 @fujiwarayu

「誰かに喜んでもらえるのが嬉しい」というのは確かに仕事の動機だけど、仕事である以上その「喜んでもらえた証」として金銭をもらう必要がある。これは社会に存在する殆どの仕事がそうであるのに、創作業に関しては「喜んでもらえるだけで幸せだろ」みたいな理屈が何故かまかり通ったりする。

2011-03-01 05:12:29
藤原祐 @fujiwarayu

ラーメン屋さんは「美味しい」という笑顔のためにただでラーメンを配ったりしないし、世の中が便利になるからといって自動車メーカーは自動車を全世帯に無料で支給したりはしない。それと同じことだと思います。

2011-03-01 05:19:19
藤原祐 @fujiwarayu

あと、リツイートしたTogetterでは殊更に「読者と作家」という二者の関係が強調されているけど、本っていうのは作家が書いて世に出るまでに、たくさんの職業の人たちが関係しているのです。出版社、校閲さん、デザイナーさん、取次、運送会社さん、書店さんなどなど。(続く)

2011-03-01 05:23:53
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)本を買うというのは、そういった人たちに対してもお金を払うということであり、そういった職業の人たちの生活を支えることでもあります。漫画本や文庫は500円前後。ハードカバーで1500円とか。読者の方がそのお金を払うことで、たくさんの人たちが生活できるし食べていける。(続く)

2011-03-01 05:26:02
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)また、たくさんの人たちが関係しているからこそ、社会には「簡単に本を手に入れることのできるシステム」がある訳です。プロの書いたものは、近所の書店に行ったり通販サイトでクリックするだけで手に入る。しかも「本」という読みやすい状態で。アマチュアとの最大の違いはそこです。(続く)

2011-03-01 05:33:50
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)プロとしてお金をもらっているから、自分の書いたものが本(電子書籍でも可)という「快適に読むのに最も適した状態」になって、あなたの街の書店(もしくはネットストアなど)に在庫を置いてもらえる。読者はお金を払うから、その状態の創作物を手軽に買える。(続く)

2011-03-01 05:47:13
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)「読んでもらえて嬉しい」「喜んでもらえて嬉しい」「読んだから楽しい」「受け取って感謝」という「気持ち」だけではこの関係にはなりません。それらをスムーズに取り持つものとして「お金」があって、お金を省略すると世の中が回らない。それだけのことじゃないかなーと思うのです。(続く)

2011-03-01 05:49:36
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)ちなみに古本屋さんに関しては、先述した「お金の回るサイクル」の中に「作家」や「出版社」が入っていないというだけの話だと思います。できれば僕らもそのサイクルの中に組み込んで欲しいなあとは思いますが、読者のお財布にだって限界はあるし、強制はできない。(続く)

2011-03-01 05:50:04
藤原祐 @fujiwarayu

(続き)僕個人としては、たとえば自分の本を古本や図書館で読んだという人がいたら、その次の新作を新品で買ってもらえるように、サイクルに組み込んでもらえるように頑張るしかないかなーと思っている所存です。以上、おしまい。長々と失礼しました。

2011-03-01 05:52:10
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

@fujiwarayu 喜んでもらえるのは嬉しいが、それだけでは生きていけない、という事ですか?だからこそ作家さんは『売れる・売れない』に対して敏感になるのでしょうか?……難しい職業ですね(´・ω・`)ウーン

2011-03-01 05:19:35
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

さっきRTしたものを読み進めていくうちに「中古だけを買う人と本屋に行って買う人で、これほどまでに違うものなんだな」と思った

2011-03-01 05:38:21
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

そうなると、既に一般化しているであろう古本屋とかに対して、作者側・制作者側は何かしら物申すことはしないのかな?とも思う。言える立場なのに何故言わないんだろ?

2011-03-01 05:43:02
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

一度浸透したものを打ち砕くとゆうか変えていくには、それ相応の時間や労力がかかるものなんだろうけど。作家視点と消費者視点のズレがあるから、ああいった論議が交わされるんだろうね

2011-03-01 05:47:43
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

@fujiwarayu 質問です。本屋に行っても見つからないような昔の本(初期のスレイヤーズやロードス島など)は最終手段として古本屋で買ってもいいんでしょうか? 最終手段として古本屋を活用するのも作者さん側としては宜しくないのでしょうか?

2011-03-01 05:57:54
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

まぁ、なんだかんだと考えた末に出た結論は『ちゃんと本屋行って買おうぜ』ってこと。本屋行っても見つからないほど昔の本なら、『ネットで探してみようぜ』ってこと。それでも見つからなかったら、古本屋に……行ってもいいの?

2011-03-01 05:51:43
藤原祐 @fujiwarayu

@beebon5310 ええと、誤解なさっているかもしれないのでもう一度書きますが、僕個人としては「古本屋さんでの購入」をいけないこととはまったく思っていません。まずそれを前提としてですが(すいません続きます)

2011-03-01 06:04:07
藤原祐 @fujiwarayu

@beebon5310 新品で置いていない本は「新品を流通させるという世の中のシステム」から外れてしまっている状態です。古本屋さんというのはその「外れてしまった品物」を世の中に拾い上げるシステムも兼ねています。ですから、消費者としてその選択はまったく間違っていないと思います。

2011-03-01 06:05:43
よしぼん@古戦場から逃げるな @ybon5310

@fujiwarayu なるほど!分かりやすく説明して頂きありがとうございます。リツイートされているtogetterを読んでいたら、なんだか古本屋を利用することに対して恐縮やら不安やらになってしまいまして(´・ω・`)優しい回答ありがとうございました!

2011-03-01 06:17:53
ハワード・P(探索者見習い) @Howard_P_L

@fujiwarayu 個人的には古本にも儲け(売り上げでなく)の中から出版社と著者に数%折半で入るようなシステムが欲しいですね。印刷、紙代は最初に売れた時点で回収できてると思うので、著作、装丁、版組等に対価を支払うシステムが欲しいです

2011-03-01 05:57:38
じぇいこぶ@場末のBar @j_cob_27

@fujiwarayu 当たり前の事を丁寧に言わずにはいれない現状お察しします。

2011-03-01 06:03:03