僕と黒猫と彼のハートフル共同生活・１

サトリ💚💜🌻 @satori_hdk_fmkg

あ〜ベットぬくぬく〜ルルーシュもふもふ〜と黒猫ルルーシュと一緒に朝のベッドでごろごろしていたら、「お前たちそろそろ起きろ！シーツが洗えないし今日中に乾かないだろ！」と毛布をはがされて、 「寒いよルルーシュ！！！」 にゃー！！！ と不満を訴える一人と一匹。

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しかしルルにゃんはコタツに避難してぬくぬくし出したので、ルルーシュの裏切り猫…！と泣き真似をするスザク君に、早く顔を洗えと追い出すルルーシュ君。そうして土曜日の朝からてきぱき働くルルーシュ君を見て、あ〜僕たち同棲してるんだな〜と実感して顔がにやつき、その顔やめろと気持ち悪がられる

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「スザク、そろそろ夕飯の買い物に行くぞ」 「はーい。今日は何？」 「鍋が食べたいんだろ？毎週よく飽きないな」 「もしかしてルルーシュは飽きてた？それなら別のメニューでもいいよ」 「作るのは楽だから別にいい。そうだ、餌まだあるか？」 「缶詰だけ買っとく」 「いつものやつだな」→

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「違うのだと食べないもんね」 「贅沢なのか粗食なのかわからないな」 「こだわりがあって味にうるさいところはルルーシュに似てるよね」 「だから似てない。ほら、早く行くぞ」 「ルルーシュ行ってくるねー」 自分の話が出てるなって耳をぴくぴくさせてコタツの中で寝ながら聞いてるルルにゃん

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「帰ったら引っ越しの準備しないとねー。僕のところが終わったらルルーシュの家に手伝いに行くから」 「ああ、頼む。それと並行して、処分する家具を考えておかないとな」 「洗濯機とか冷蔵庫とかはルルーシュのでいいんじゃない？なんか確実そう」 「なんだその理由は」→

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「ルルーシュのほうがちゃんと使ってそうじゃん」 「まあそれは否定しないが。そう考えると、新しく買うものはあまりなさそうだな。ああ、でもベッドは新調したいな」 「なんで？今の使えない？」 「だって狭いじゃないか」 「ルルーシュそんなちっちゃなベッド使ってたっけ？」→

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「違う、お前のうちのベッドのことだ」 「うちの小さくないよ？」 「二人と一匹で寝てると少し狭いだろ？」 「え？まさか二人で寝る用のベッド？」 「え、寝ないのか？」 「え、寝ていいの！？」 「え？」 「えっ」 帰宅後、新居でのベッドの使い方について緊急会議が開かれました

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新居のベッドは一つでいいじゃないか派のルルーシュ君と、今のシングルを両方持って行ってそれぞれの部屋に置けばいいじゃないか派のスザク君との間でプチ争いが起こり、 「一緒でいいだろ？」 「使い慣れた今のベッドがいいよね？」 と迫られ、面倒くさいと尻尾をパタパタさせて目を瞑るルルにゃん

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「ベッドを二つも置いたら邪魔だ」 「お互いの個室があるから一つにする必要はないじゃないか」 「お前そんなに俺と寝たくないのか」 「そういうことじゃないよ！」 「じゃあどういうことだ！」 「えっと…」 「嫌なんだな」 「違うって！」 「では、捨てるのがもったいない以外の理由を言え」

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今までは同僚という関係だったから同じベッドで寝ても我慢できたけど恋人になったら我慢できなくなりそうで無理やり手を出したら絶対嫌われるから極力接触を避けたいのに一緒に寝るなんて言語道断ででも理性と本能の狭間で戦っているのが理由ですとは口が裂けても言えない と思うスザク君（ひと息）

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今までと同じように寝ればいいのにスザクは何を嫌がっているんだハッまさか今後関係が冷めたときベッドが一つだと困るから事前に対策しておくつもりなのかそうだよな男同士だと上手くいくわけないって思うよなそもそもまだキスだってしてないしじゃあなんで同居なんて と勝手に落ち込むルルーシュ君

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仕事の話をしていたルルーシュ君が最後に「そうだ、今日は俺の家に帰るな」とさらっと付け加えてきたので、は？？？とぽかんとしていると「だってベッドが一つじゃお前も俺もゆっくり寝られないだろう？」とにっこり笑われ、あ…これめちゃくちゃ怒ってる…と青ざめるのが今週最初のスザク君のピンチ

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一日中業務用笑顔で、仕事のこと以外は口をきいてくれず、帰り時間になると鞄を持ったルルーシュ君がすたすた部屋を出てしまったので、このままではやばい本当に帰ってしまうと焦ったスザク君が慌てて追いかけ、ルルーシュ君の乗り込んだエレベーターに無理やり体を滑り込ませてようやく二人きりになる

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ルルーシュ君は明らかにムスッとしていて、舌打ちまで聞こえてきたけどへこたれないスザク君。絶対に途中で止まるなよとエレベーターに念じながら、ルルーシュ君の隣に並んで前を向いたまま「一緒に帰ろうよ。ルルーシュが寂しがるよ」と声をかける

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「家でルルーシュが待ってるよ」 「……」 「僕たちの帰りを玄関で待ってるんだよ？寒いのにコタツから出て待っててくれるんだよ？そんなルルーシュを一人にできないだろ？」 「……」 「寝るときだって君がいないと寂しがるし、僕だって寂しい」 「っ…わかった！帰るから猫で釣ろうとするな！」

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スザク君の半歩後ろを歩きながら、そういえば俺たちキスどころか手を繋いだり抱き締めたりしたこともないじゃないか、好きって言ったのになんで何もしないんだと思い、ふと鞄を持つスザク君の左手が目に入って、今なら暗いし人も通っていないから…と勇気を振り絞って手を伸ばしてみるルルーシュ君

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でもスザク君の手の甲に指先が触れた途端、ハッとしたスザク君がバッと手を振り払って、あっ…という顔をしたのを見たときに、俺は拒絶されたのかと頭で理解して、心の奥がどんどん冷えていくのを感じるルルーシュ君。

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「ごめん、わざとじゃなくて」 「手が当たっただけなのに大袈裟だな」 変なやつと笑うけど顔が強ばっていくのを感じ、スザク君はスザク君でどこかぎこちなく、無言で帰る二人。家では黒猫ルルーシュがにゃーにゃー纏わり付いてくるから、猫がいて良かったな…と思いながら餌をあげるルルーシュ君

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夕食後、お風呂に入ってリビングに戻るとスザク君がルルにゃんを膝に乗せて遊んでて、よしよししながら抱き締めているのを見たとき、あいつのことは平気で触るのにな…と思って、猫に嫉妬するなんて馬鹿じゃないかと自己嫌悪に陥っちゃうルルーシュ君。

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スザク君のお風呂中にルルにゃんを撫でて「ごめんな」って謝るルルーシュ君に、にゃーん？と不思議そうに鳴くルルにゃん。 「俺がいなくなってもお前がいればスザクは寂しくないからいいな」 その夜は無意識に背中を向けて寝ちゃう。

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いつもより早く起きたスザク君が隣で背中向けて寝ているルルーシュ君の顔を覗き込んで ルルーシュの寝顔やっぱり可愛いなぁじゃなくてやばいまずい失敗したあれダメだってルルーシュ絶対傷付いてたよだって顔がショック受けてたじゃんああもう本当に馬鹿だ僕は馬鹿だ となるのが本日のスザク君の後悔

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ルルーシュごめんって思いながら髪を撫でて頬とか目元とか触って、それから無意識に唇に触れたら朝からドキドキしてしまって、でも寝ているときに勝手にキスするのは反則だと自分に言い聞かせた末に、黒髪を掬ってそこにそっと唇を押し当てたのが今朝のスザク君の純情

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でも、ルルーシュが起きているときに手を繋ぐことはできない。 だってだって、下手に触れたら我慢できずに無理やりルルーシュを抱いちゃうかもしれないじゃん、そんなのダメ絶対ダメ、絶対嫌われるからダメ、ルルーシュは傷付けたくないから僕が我慢しないと…！ というのがスザク君の理由。

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ルルーシュの髪にキスしたあと、スザクの体に頭突きしてにゃーにゃーとご飯をねだるルルにゃんに「はいはい餌だね待っててね」と抱き上げてちゅーするスザク君。その現場をちょうど起きたルルーシュ君が寝惚け眼で目撃してしまい、猫にはキスするのか…と朝から落ち込むのが今朝のルルーシュ君の憂鬱

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周りがクリスマスに浮かれているのを見ながら、今年は二人と一匹だから多めに料理を作らないとな、七面鳥はさすがにやりすぎか？でもスザクが喜ぶかもしれないし、猫用は何がいいだろう…ってとこまで考えて、だけどスザクは俺とは過ごしたくないかもしれないな…と思ってまた落ち込むルルーシュ君