ピッチを操って、世界の何を描くのか?
- kentarotakahash
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ここにきてダーティープロジェクターズやヴァンパイアウィークエンドが出て来るあたりが面白いよなあ。USインディーシーンと交わるなんて予想もしなかった。
2017-01-02 23:37:20今、ふとこの並びを見て思ったけど、両方ともアフロビート的なものを取り入れてた時期があったバンドなんだなぁ(僕もこの二つはDJでかけてた)。インディーロックの中ではリズムに対してかなり意欲的な(特殊な)バンドだったともいえるかも。 twitter.com/moi_iommoi_iom…
2017-01-02 23:43:33この半世紀のブルースというより不協和音のブームを考えるとイギリスでの需要は大きいと思う。イギリス人の7thコードへの希求がアメリカへ逆に波及したとも考えられるのでは。
2017-01-03 00:33:36この二者はリズムだけじゃなくて、声のアンサンブルもアフロなアプローチがあって、ビョークなんかはまさにこの部分に反応したからダーティープロジェクターズと共演しただろうし。 twitter.com/elis_ragina/st…
2017-01-04 00:11:30フェラクティやサリフケイタやキングサニーアデを聴いてもブルースフィーリングは皆無なんだよね。 だからアメリカという土壌が産んだ感覚なんだなと。アフリカとアメリカの黒人のリズムについては高橋健太郎さんのポップミュージックのゆくえに詳しく書かれてる。
2017-01-04 00:16:43今のポップミュージックであまり聴かれなくなったのは、平均律から少しズレる音程がほとんど無くなったこと。 クオータートーンなどの微分音が登場するシーンがあまりみられない。
2017-01-04 00:20:16オートチューンやメロダインなどの音程補正のソフトが登場したのも無関係じゃないし、古臭く感じさせてしまう何かがあるのかなと。
2017-01-04 00:23:40このへんはブルーズ・フィールというのをどう捉えるかで、判断が分かれる。西アフリカ〜北アフリカのイスラミックな音楽にブルーズ・フィールを見る向きもあり、となるとサリフ・ケイタも、とは言える。ティナリウェンなどの「砂漠のブルーズ」はエレキ・ギター使って、そこを積極的に接続したもの。 twitter.com/moi_iommoi_iom…
2017-01-04 09:25:48そうかなあ。若い世代の演奏で聴かれなくなっているのはブルーズを平均律に当てはめた表現、短3度→長3度の瞬時の移動とかではないだろうか。 twitter.com/moi_iommoi_iom…
2017-01-04 09:32:34平均律のグリッドに定着しないポルタメントはむしろ積極的に使われている表現なんじゃないかな。No Nameの『Telefone』なんかもポルタメント使ったメロディーがトラックの魅力になっていた。
2017-01-04 10:04:14オートチューンなんかも昨今の使われ方は、ピッチの正確性以上に、人間の声帯では不可能なポルタメント感を出すために使われているように思う。
2017-01-04 10:06:45ボン・イヴェール以降のシンガー・ソングライターがオートチューン使う流れは完全にそうだと思うんだよね。シンガー・ソングライターがR&Bシンガーのように正確なピッチを求めたんじゃなくて、人間の声帯では歌えない「うた」の情感を求めた。
2017-01-04 10:13:27ラムチョップの新作とか、やってる音楽自体はザ・バンドみたいだったりするんだが、歌がボン・イヴェール以降のあれなので、何とも不思議なムードになっている。
2017-01-04 10:26:25グリッドとポルタメントの話に戻ると、ピアノという楽器はポルタメントできない。すべての発音は平均率のグリッドに縛られている。ギターも基本的にはそうだけれど、ベンドできる。スライド・ギターは完全にグリッドから自由になる。シンセはそもそもグリッドから自由な楽器として生まれている。
2017-01-04 10:42:21でも、ポルタメントできるから楽器として優れている訳でもないだろう。ピアノでブルーノート表現をしなければならなかったから、ジャズという音楽は発展したとも言えるだろうし。
2017-01-04 10:45:28シンセでは自在にポルタメントができるようになったが、そのポルタメント的な表現をもう一度、グリッドという単位で分割してみる…ということをやったのが レイ・ハラカミだった。彼のメイン楽器はエレピ(ただしMIDI音源の)だったでしょ。それをグリッド単位で自在に移動させた。
2017-01-04 11:04:24僕が作ったコレは、エレピがグリッド上をするするっと上下する。多分、ハラカミさんとは違う方法でやっている。これ作ったイーミューのサンプラーのプログラム、再現できてないな。 youtube.com/watch?v=HCKJXL…
2017-01-04 11:05:38NoNameのこれには同じようなグリッド上を滑るエレピが出てくる。1分57秒あたり。 たぶん、Tuneのツマミを動かしただけだろうけれど、こういうの好きなんだよな。ハラカミさんを思い出す。 Noname - Yesterday youtube.com/watch?v=lM2Wv5…
2017-01-04 11:13:53ハラカミさんは楽器の側では何もいじらず、すべてのピッチ表現をMIDIでプログラムしていたはず。
2017-01-04 11:19:44んーー、ポルタメント感ね。なんかもの足りない表現だな。フェーズボコーダによる劣化感+階段状のピッチ変化(所謂ケロ声)を使いたい感じなんじゃないかな。アタックやアクセントを強調する為の。 というか、最近の何を指しているのかよくわからんから迂闊なことは言えないか…
2017-01-04 14:31:06人間の声帯では歌えない、ね。これもやっぱりぼんやり。 “ロボット”とか”アンドロイド”とかのそっちの文化が持ってるイメージを貼り付けたいんだろうなという理解をしてるんだけども。
2017-01-04 14:35:52この高橋健太郎さんって私全然知らんのだけども、Auto-Tuneとか使ってる現場とかには縁がないんだろうな、という印象。たぶんYAMAHAとかボカロがやってる事とかも対して興味は無いんだろう。 Electronica-Tuneが秀逸 dtmstation.com/archives/51968… pic.twitter.com/iFS3oNtq4w
2017-01-04 14:43:27音楽を聴く上での解像度っていえば伝わるんだろか?まあそういうのが低いと、いろいろ頓珍漢な事を言いがちなので、人間はどんどん音を音楽を視覚化して議論すべきだ。
2017-01-04 14:49:03