「沖縄の米軍基地反対派の沈黙」The silencing of an anti-U.S. base protester in Okinawa BY LAWRENCE REPETA SPECIAL TO THE JAPAN TIMES

沖縄で3カ月もの不当拘留が続く山城博治氏に関する、日本在住の米国人法律家ローレンス・レペタさんによるTheJapanTimesの英語記事の和訳を試みました
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fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

2004年、東京で3名の反戦運動家が警察に75日間拘留された時、ノーベル賞受賞の国際人権活動団体であり自らを“良心の囚人”と名乗ったこともあるアムネスティ・インターナショナルは、通常は世界で最も抑圧的な政権に対して取る表現を用いて、日本を非難した。(続く)

2017-01-05 13:00:31
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

いま私がこれを書いている今も、似た話が沖縄で起きている。64歳の反戦活動家が、些細な罪状のかどで70日以上も拘留されているのだ。(続)

2017-01-05 13:01:01
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

沖縄北部での米軍基地の拡大に対する平和的な抵抗活動が2年以上続く中、山城博治氏は沖縄の抵抗活動の顔として頭角を現し、メガホンを手に活動に加わる人々へ声を上げようと促していた。10月17日に逮捕された後、彼は弁護士以外の面談をすべて禁じられ、沈黙を守り続けている。(続)

2017-01-05 13:01:13
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

日本の犯罪者に対する措置は非常に粗暴だ。容疑者は、行政府が起訴状を提出するか抑留者を釈放するまで最長23日間拘留され得る。弁護士は尋問が行われている間に同席することは許されない。(続)

2017-01-05 13:01:31
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

山城氏の場合、拘留期間の延長を確実なものにするため、警察は無関係の罪状に関する連続的な逮捕という陰険な手段を講じている。彼は今も拘置されたままだ。(続)

2017-01-05 13:01:37
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

報道によると、最初の逮捕は高江の米軍ヘリパッド建設現場でフェンスのワイヤーを切断した、という容疑に基づいていた。その後、彼は8月に起きたもみ合いの中で、防衛省の職員に怪我を負わせたという別の罪状で逮捕された。11月11日、彼はこれら双方の罪状で起訴された。(続)

2017-01-05 13:01:52
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

これらの起訴容疑に初めて保釈の要求が提出された時、不条理で悪夢のような日本の法制下では、法廷は通常、検察官の反対があれば要求を拒否する。(続)

2017-01-05 13:02:15
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

11月29日、山城氏は今度はキャンプシュワブの外の道路にコンクリートブロックを置いて公務執行を妨害した、という容疑でまたもや逮捕された。(続)

2017-01-05 13:02:25
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

警察は、コンクリートブロックを使った行動は2016年1月に起きたと言う。彼らはこの逮捕まで10カ月間待ったのだ。この新たな逮捕は、山城氏に対してまた一から尋問を始めることを可能にした。(続)

2017-01-05 13:02:31
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

逮捕は山城氏の自宅と彼がリーダーを務める市民グループ、沖縄平和活動センターへの捜査を伴った。コンクリートブロックに関する逮捕への捜査結果によると、グループの活動家はこう語ったという:(続)

2017-01-05 13:02:49
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

「1年近く前に起きたことに関する証拠がどうしたら見つかるというのか」。山城氏は12月20日に2度目の起訴を受けた。(続)

2017-01-05 13:02:54
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

当然のことながら、山城氏の拘留の真の理由は、彼がキャンプシュワブとそれに隣接する高江ヘリパッド地区での米海兵隊基地の拡大に対する反対運動のリーダーとして効果を上げていたからである。(続)

2017-01-05 13:03:10
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

時には数百を超える反対運動の参加者が毎日、基地の拡大に抵抗するためゲートの外に集まってくる。山城氏は彼らの中で先頭に立ち、夜を徹した行動が続く中で参加者を励まし、県民の土地が外国の軍隊によって占領されていることへの非難を唱和する彼らをリードしていた。(続)

2017-01-05 13:03:18
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

沖縄県民の固く結束した反対表明にもかかわらず、日本政府は沖縄北部での基地の拡大に相変わらず献身的だ。山城氏に対する政府の扱いは、その扱いが国際的な人権の原理原則に反することはない、という考えの表れだ。(続)

2017-01-05 13:03:34
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

国際人権法の最も主要な部分は「市民的及び政治的権利に関する国際規約」にある。この規約は1976年に発効し、158の国が批准した。日本も1979年に批准した。(続)

2017-01-05 13:03:47
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

山城氏のような政治活動家の拘留の延長は、この規約のいくつかの条文に抵触する。第9条では任意の逮捕と審理前の長期の拘留を禁じている。拘留に対しての文言は確固たるものだ:「拘留者は妥当な期間のうちに審理を受けるか、釈放される」。(続)

2017-01-05 13:04:04
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

しかも、第9条では「審理を待つ人を拘置所に拘留することは一般的な規則とするべきではない」と表明している。この文言は山城氏のケースに直接当てはまる。批准の誓約は、山城氏を未決釈放とすることを必要としている。(続)

2017-01-05 13:04:11
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

独裁的な政府が反対派を黙らせる常套手段として、世界中で任意の逮捕が行われている中、1988年に国連総会でこのような長期の拘留を禁じる原理原則(国連被拘禁者人権原則)を採択した。コミュニケーションと家族の面会の拒否が特に憂慮された。(続)

2017-01-05 13:04:27
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

その原則15では「拘禁された者又は受刑者と外部、特に家族や弁護人との間のコミュニケーションは、数日間以上拒否されてはならない」とはっきり宣言されている。(続)

2017-01-05 13:04:33
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

その上、政府の動機についても疑問がある。国連人権委員会のワーキンググループによると、「権利や自由に関する活動の結果としての自由のはく奪」、例えば言論の自由や集会の自由といったもののはく奪がある時、警察の行動は任意であり、それ故に第9条に抵触するという。(続)

2017-01-05 13:04:49
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

山城氏は軍事基地の拡大に対する沖縄県民の反対運動の先頭に立つリーダーである。彼の拘留は基本的人権で約束された言論の自由や集会の自由に対する直接的な制限であり、あるいは民主的な政府の最も重要な原理原則に対する直接的な制限ともいえよう。(続)

2017-01-05 13:04:57
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

これらをふまえれば、審理に先立つ粗暴な拘留の延長は、警察の無制限の権限に対して我々が持つ、最も重要な保護である「推定無罪」を拒絶するに等しい。(続)

2017-01-05 13:05:16
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

重ねて言うが、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」はあいまいなところが全くない:第14条の2では「刑事上の罪に問われているすべての者は、法律に基づいて有罪とされるまでは、無罪と推定される権利を有する」とある。(続)

2017-01-05 13:05:24
fluffy_fuwari @fluffy_fuwari

山城氏の度重なる逮捕と拘留は単に、あらゆる犯罪に対して一度も有罪とされていない人物への、懲罰でしかない。(続)

2017-01-05 13:05:29