統治二論 メモ

0
あきらめた @6123Gomibako

サー・ロバートの他の論文のあちこちに散見されるアダムの主権を擁護し生来的自由を論駁する一切の議論の要約が、神によるアダムの創造、神がアダムに与えたイヴに対する支配権、アダムが父として有する子供たちへの支配権といった形で見られるといってよい。#統治二論

2016-12-28 09:43:26
あきらめた @6123Gomibako

それは、実は、単なる主張、それも、不明確で意味不明の言葉をもって自信たっぷりに他の同種の主張と結びつけるたものであって、一切の証明も脈絡もないのに、あたかも議論らしく見えるだけの代物にすぎいと言ってよい。#統治二論

2016-12-28 14:13:25
あきらめた @6123Gomibako

われわれの著者が統治の原初的な認可と呼ぶ『創世記』第3章16節の言葉がアダムに向けられたものでも、また、アダムに対してなされた認可を含むものでもない事、そこにあるのは、単にイヴに下された罰であることを指摘しておかなければならない。 #統治二論

2016-12-31 15:30:17
あきらめた @6123Gomibako

子どもを難儀と苦痛との中で産むことは女性への神の呪いの一部ではあるとしても、それを和らげる療法が見出される場合にも女性は苦痛の中で子供を産まなければならないとする律法が存在しないのと同様である。 #統治二論

2016-12-31 15:35:38
あきらめた @6123Gomibako

神授権ということによって、そうした権力がこの世に存在するということだけでなく、私を支配する権力への神授権を自らが持つことをも示すことが出来ない者は、私に服従を要求する神授権をもつことはできない。 #統治二論

2017-01-02 14:09:58
あきらめた @6123Gomibako

アダムは、父たる地位という自然権によっても、また、神の明白な贈与によっても主張されるような子供たちへの権威や世界に対する統治権というようなものをもってはいなかったこと。 #統治二論

2017-01-03 19:44:58
あきらめた @6123Gomibako

たとえアダムがそれらをもっていたとしても、彼の継承者たちはそれらをもっていなかったこと。 #統治二論

2017-01-03 19:45:30
あきらめた @6123Gomibako

たとえアダムの継承者たちがそれらをもっていたとしても、誰が正当な後継者であるかを生じうるあらゆる場合に即して決定する自然法も神の実定法も存在しないのだから、相続の権利を、従ってまた支配する権利を確定することはできなかったであろうということ。 #統治二論

2017-01-03 19:47:00
あきらめた @6123Gomibako

アダムの末裔のなかでいずれが長子系であるかに関する知識は長期間にわたって完全に失られていたのだから、人類の諸種族、世界の諸家系のうちどの一つといえども、谷優越して、自分こそが長子系の家系であり、相続の権利をもつなどといささかでも主張しうる者はいないということ。 #統治二論

2017-01-03 19:52:08
あきらめた @6123Gomibako

政治権力とは、固有権の調整と維持とのために、死刑、従って当然それ以下のあらゆる刑罰を伴う法を作る権利であり、また、その法を執行し、外国の侵略から政治的共同体を防衛するために共同体の力を行使する権利であって、しかも、すべて、公共善のためだけにそれを行う権利である。 #統治二論

2017-01-03 20:13:02
あきらめた @6123Gomibako

賠償と抑止との二つだけが、ある人が他社に対して、われわれが刑罰と呼ぶ危害を合法的に加えることができる理由をなすからである。 #統治二論

2017-01-03 21:16:23
あきらめた @6123Gomibako

自然法を犯すことによって、その侵害者は、神が人間の相互的な安全のために彼らの行為に対して定めた基準である理性と一般衡平との規則以外の規則によって生きることを自ら宣言することになる。 #統治二論

2017-01-03 21:18:51
あきらめた @6123Gomibako

戦争状態とは、敵意と破壊との状態である。従って、一時の激情や性急さに駆られてではなく、冷静で確固とした意図をもって他人の生命をねらうことを言葉あるいは行動で宣言すれば、(続く) #統治二論

2017-01-03 22:34:40
あきらめた @6123Gomibako

(続き)彼は、その意図を宣言した相手と戦争状態に置かれることになり、自分自身の生命を、他人、すなわちその相手や、相手の防衛に加担し相手の言い分を支持する者の力によって奪われる危険にさらすことになる。 #統治二論

2017-01-03 22:35:45
あきらめた @6123Gomibako

他人を自分の絶対的な権力の下に置こうと試みる者は、それによって、自分自身をその相手との戦争状態に置くことになる。 #統治二論

2017-01-03 22:38:29
あきらめた @6123Gomibako

人々が理性に従ってともに生活しながら、しかも、彼らの間を裁く権威を備えた共通の上位者を地上に持たない場合、これこそがまさしく自然状態に他ならない。 #統治二論

2017-01-03 22:56:34
あきらめた @6123Gomibako

実力行使それ自体や、他人の身体に対する実力行使の公然たる企図が存在しながら、それからの救済を訴えるべき共通の上位者が地上にいない場合、それは戦争状態である。 #統治二論

2017-01-03 22:58:52
あきらめた @6123Gomibako

実際の実力行使が終焉した場合には、社会のなかにあって、ともに法の公平な決定に等しく服従する人々の間の戦争状態も終わりを告げることになる。なぜならば、そこでは、過去の侵害の救済を訴え、将来の損害を予防する道が開かれているからである。 #統治二論

2017-01-03 23:02:10
あきらめた @6123Gomibako

自然状態におけるように、実定法が存在せず、訴えるべき権威をもつ裁判官がいないために、そうした訴えの道が閉ざされている場合には、ひとたび開始された戦争状態は、罪のない側が可能なときにはいつでも相手を殺すことができる権利とともにずっと続く。 #統治二論

2017-01-03 23:04:13
あきらめた @6123Gomibako

各人は自分自身を保存すべきであり、勝手にその立場を放棄してはならないのだが、それと同じ理由から、自分自身の保全が脅かされない限り、できるだけ人類の他の人々をも保存するべきであり、(続く) #統治二論

2017-01-04 10:21:39
あきらめた @6123Gomibako

(続き)また、侵害者に正当な報復をなす場合を除いては、他人の生命、あるいはその生命の維持に役立つもの、すなわち、自由、健康、四肢あるいは財貨を奪ったり、損ねたりしてはならないのである。 #統治二論

2017-01-04 10:23:54
あきらめた @6123Gomibako

統治の下における人間の自由とは、その社会におけるすべての人間に共通で、そこにおいて樹立された立法権力が制定した恒常的な規則に従って生きる事であり、(続く) #統治二論

2017-01-04 10:28:49
あきらめた @6123Gomibako

(続き)その規則が何も定めていない場合には、あらゆる事柄において自分自身の意思に従い、恒常性を欠き、不確かで、測り難い他人の恣意的な意思には従属しない自由のことである。 #統治二論

2017-01-04 10:29:24
あきらめた @6123Gomibako

合法的な征服者と捕虜との間に続いている戦争状態以外の何ものでもない。というのは、もし両者の間に契約が入りこみ、一方の側が制限された権力をもち、他方の側が服従するという同意がなされれば、その契約が続く限り、戦争状態と隷属状態とは終わるからである。 #統治二論

2017-01-04 10:44:29
あきらめた @6123Gomibako

自然が供給し、自然が残しておいたものから彼が取り出すものは何であれ、彼はそれに自分の労働を混合し、それに彼自身のものである何ものかを加えたのであって、そのことにより、それを彼自身の所有物とするのである。 #統治二論

2017-01-04 10:49:46