石黒圭『「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~』 (光文社新書) 読了。読書という行為を多面的な視点から扱う本。私自身は一義的に理解可能な文にばかり触れていて、何通りも解釈ができる文にはあまり縁がなかったので参考になりました amzn.to/2iKcN8S
2017-01-06 12:07:32この手の『悪文は理解しようと何度も読むから記憶に残りやすい』論法って人文系だとよく見かけますけど、できる限り分かりやすい文章を作ろうと日々腐心してる立場からすると「なんかそういうデータとかあるんですか?」と言いたくなるんですよね。どなたか検証してません? pic.twitter.com/re7x7gFxqj
2017-01-06 12:10:14野球に例えると「変にギプスとかつけさせるより普通に正しいフォームで何回も投げさせた方が身につくのでは……?」みたいな感じで、成長のためにわざと非バリアフリーな環境を用意するというのは賛成しかねる(スカム試練なのでは?)
2017-01-06 12:41:08上達する練習方法のポイントに「この訓練で具体的にどのようなスキルが伸びるのか意義をしっかりと理解・イメージさせる」とありますけど、これって少年漫画でよくある『師匠によく分からん課題押し付けられたけどひたすらやったら本番でもいつの間にかできるようになってた』とは真逆ですよね
2017-01-06 12:48:49壁のペンキ塗りをやらされてそれが拳法の修行だったってなるのも、主人公が拳法のフォームと意識してなくてもたまたまペンキ塗りがそれにぴったりの正しいフォームを教えてくれないといけないというのがある。主人公が真面目に師匠に言われた通りに徹底してればワンチャンある?
2017-01-06 12:55:34心理学の発達で「生まれつきの才能が決定的な分野は意外と少ない」「上達する練習は目的が明確」などの法則がわかってきてるんですけど、ファンタジー色の薄い作品でも知識が更新されてなくてそれらに反する演出が当然のように使われてるのを見ると若干もんにょりする(嘘を教えるのはいかん)
2017-01-06 12:56:06「コレをコレだけやればアレがああなってこう強くなるのじゃ」 「なるほどがんばる」 って最初に説明しちゃったらあとは退屈な修行シーンだけだし 描くことないもんな なんかわけわららんことやらされてなんじゃこりゃ方式のほうが 漫画としては断然面白いからそうならざるをえない
2017-01-06 13:09:24物語の技法としては、最初は訓練の意味を伏せておいて後からネタバラシしての驚きがあった方が盛り上がるというのは分かるんですけど、別に演出を工夫すれば読者には真実を伏せつつ主人公はすべてを知っている状態にはよね……?という話です(もちろんどこまで現実に近づけるかは作者の裁量ですけど)
2017-01-06 13:00:50逆に師匠が指導上手だったら、物語として面白いのだろうか? 師匠「まずは足腰を鍛えましょう。特にハムストリングを意識してください。ここの筋肉ですよ。さぁこの荷物をもってあの山の上の寺までもって行きなさい!はい、漠然と登らない!足を上げ下げ!ハムストリング!」 う、うーん
2017-01-06 13:00:13@tkms00o5 作者が適切なトレーニング方法知らない かける そうか、あの特訓の秘密は…!っていうカタルシス いこーる 説明不足修業メゾット誕生
2017-01-06 13:02:09「こんな面白練習にこんな効果があるんだよ」 っていう解説を蘊蓄要素として扱ってるのが最近の修行要素かなぁ 指導を受ける側はそれを「なるほど!」ってなって頑張る感じ
2017-01-06 13:03:56「無意味な特訓シーンは今はあまりウケないっぽい」というのと、「目の前に人参ぶら下げた方が早くなるだろ」というのとで、ポイントを押さえたトレーニングは既に割とある感じ。 あと、「修行と意図しなかったことによって鍛えられる」とか、そういうパターンはある
2017-01-06 13:04:03ドラゴンボールの武天老師様は肉体労働・身銭の稼ぎ方・他人様への挨拶・教養・道徳・身を休める大事さと、これでもかっていうくらいに理性的・慈愛的に教育してるからなぁ……。あとは最終的に悟空・クリリンは不満タラタラだったから天空闘技場の前にどこかでガス抜きすれば最適だった。
2017-01-06 13:06:16>作者の勝木光はテニス経験者であり、本作は綿密な取材に基づいて現実的な技術や戦術、トレーニング理論が描かれている。 ほう……いつか読むリストに入れておきましょう ベイビーステップ - Wikipedia ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99…
2017-01-06 13:15:34あまりこの論点に踏み込むと「描写が現実に沿っているかどうかより物語として面白い方が大事だろ!」vs「それは作者の取材不足を正当化しているだけなのでは?」の構造になり危険な領域に突入する(どの程度のトレードオフを選ぶかは結局作者の裁量ですしね)
2017-01-06 13:13:21創作で説得力のある練習シーンを描きたい方にはこの2冊をオススメしておきます: 『超一流になるのは才能か努力か?』 amzn.to/2iKqKUd 『成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール』 amzn.to/2jacfIo
2017-01-06 13:21:41