計良光範『ごまめの歯ぎしり』について

「北海道から世界に向けて〈アイヌ文化〉と〈先住民の権利〉、そして〈差別〉について発言し続けてきた著者の反骨のコラムをまとめた遺稿集」→ 計良光範『ごまめの歯ぎしり』についてのtweetをまとめました。
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猫の泉 @nekonoizumi

「北海道から世界に向けて〈アイヌ文化〉と〈先住民の権利〉、そして〈差別〉について発言し続けてきた著者の反骨のコラムをまとめた遺稿集」 ⇒計良光範『ごまめの歯ぎしり』寿郎社 amazon.co.jp/dp/4902269864

2016-03-11 22:57:24
土肥寿郎 @jyu6

2016年4月6日の北海道新聞(札幌圏版)に新刊『ごまめの歯ぎしり』(計良光範著、税込2808円)の記事が大きく乗りました。 pic.twitter.com/32fqmHbQAW

2016-04-06 18:46:39
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土肥寿郎 @jyu6

計良光範著『ごまめの歯ぎしり』が朝日新聞ジャ-ナリスト学校発行の『ジャーナリズム』6月号で取り上げられました。 pic.twitter.com/pmKdIFMYch

2016-06-06 16:11:44
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岸本元 @bowwowolf

計良光範『ごまめの歯ぎしり』(寿郎社)読んだ。計良(1944~2015)はアイヌと和人、あるいは世界中の先住民族らと協同して体験学習や文化研究などを行っていた札幌の市民グループ「ヤイユーカラの森」の運営委員長で、北海道では著名な人物だ(直接お会いしたことはない)。

2017-01-05 23:05:47
岸本元 @bowwowolf

本書はヤイユーカラの森の会報に執筆したものを中心に、さまざまな雑誌等に発表したものや研究会の資料などをまとめたもの。著者は『アイヌ社会と外来宗教―降りてきた神々の諸相』という、明治後の北海道において仏教・カトリック・正教がアイヌの間にどう広まったかを示す重要な研究書を出している

2017-01-05 23:06:27
岸本元 @bowwowolf

本書でも、浄土真宗本願寺派札幌別院における部落差別・アイヌ差別の連続落書き事件に対する怒りの文章が多数収録されており、一読の価値がある。教団の基幹運動に対する苛立ちと、良心的な僧侶への敬意が感じられる。差別落書きの被害者である僧侶、U氏への想いは痛切だ。《「落書き」に始まり

2017-01-05 23:06:54
岸本元 @bowwowolf

憎悪と差別心に満ちた「ハガキ」のばら撒きに至る行為の中核にあるのは、同朋教団の実現を信じ、同朋運動にまい進するU氏と盟友に対する敵愾心と怨念、そして我が身の立ち居地を失うことへの危機感だろう。身の置き所を失うことへの恐怖から、彼(彼ら)は「部落」「アイヌ」「朝鮮人」という言葉や

2017-01-05 23:07:21
岸本元 @bowwowolf

偏見をばら撒くことで自身を守ると同時に、名指しされた人を孤立させようとする》(親鸞教団の一七年)

2017-01-05 23:07:57
岸本元 @bowwowolf

旭川市博物館の開館からアイヌ文化振興法の成立、「試される大地」キャッチフレーズ騒動、平沼赳夫の単一民族発言、イオル再生構想の欠陥、新党大地によるアイヌ候補の擁立、そして「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」の国会採択など、この20年のアイヌと社会の出来事が概観できる。

2017-01-05 23:08:28
岸本元 @bowwowolf

書名の通りだいたい怒っている。《アイヌはこの地の歴史的な領有権者足り得るはずだ》と、北海道を「無主地」として奪い取った明治政府を厳しく糾弾し、土地の返還を求める主張が随所に見られ、そのエネルギーには圧倒される。

2017-01-05 23:08:59
岸本元 @bowwowolf

いくつか困惑する点もあり、たとえば萱野茂に対する強い非難は首を傾げる(私は萱野には幼少期に一度会ったことがあり、尊敬している)。「図書新聞」11月19日号で岡和田晃が指摘しているように、河野本道の言説を肯定的に援用しているのもそうである。

2017-01-05 23:09:27
岸本元 @bowwowolf

差別や少数者への迫害に激しい怒りを燃やしていた著者だけに、病に倒れずにいれば今はネットに溢れるアイヌへのヘイトスピーチに対しても猛烈な筆誅を加え、抗議の声をあげていてくれていただろうと惜しまれる。

2017-01-05 23:10:53
岸本元 @bowwowolf

個人的には、さまざまな本や演劇、映画などの熱っぽい紹介が心地よかった。映画「アイヌのユリ子さん」や舞香による「アイヌ神謡集」一人芝居など、ぜひ見たいと思わせてくれた。著者もまた劇団出身である。なお著者の伴侶の智子も本書の発刊を見届けた後に急逝した。合掌、哀悼(以上敬称略)

2017-01-05 23:12:03
岡和田晃_新刊『いかに終わるか』『再着装(リスリーヴ)の記憶』 @orionaveugle

アイヌへのヘイトスピーチが盛り上がっているときは、自分なりのカウンターとして、活字でアイヌ関係や北海道文学等の書評を書くことにしています。心ある読者へ、自然な形で訴えるため。んなもんで、今度はある新聞に計良光範『ごまめの歯ぎしり』(寿郎社)の書評を書きます。

2016-04-21 18:39:55
土肥寿郎 @jyu6

『図書新聞』11月19日号に計良光範著『ごまめの歯ぎしり』の書評が載りました。評者は岡和田晃さん。 pic.twitter.com/xwz3nLS2E7

2016-11-16 18:37:55
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