検索エンジンとソーシャルメディアの闇について考えてみました。

私たちに多大な恩恵を与えてくれている検索エンジンとソーシャルメディア。しかし、その使い方や向き合い方を間違えると怖いことになりかねないのは、文明の利器故の宿命かと。 そんな杞憂とも思えることをまとめてみました。
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検索エンジンという宗教について

ゆきのじょう @yukino_jo

【岡野玲子『ファンシィダンス』④より】 「漢字は曲者なんだ!漢字が四つか五つ並んだダケで 自然の状況 人間の行動・感情のほとんどが表現できてしまうんだ!」

2011-02-27 22:02:57
ゆきのじょう @yukino_jo

【岡野玲子『ファンシィダンス』④より】 「(中略)つまり ぼくたちがすったもんだして体験していることは すでに先人が体験していることで 後から体験するぼくたちに新しいことばはなくてだ!言葉の遣い方を知るにすぎないってことなんだ。」

2011-02-27 22:03:42
ゆきのじょう @yukino_jo

「Googleが検索によって知識経済を操作して・・・公明で中立的ではない。検索の中立性を保証する必要がある。」という記事。 RT Googleさん, そろそろ不正行為をやめなさい http://t.co/mdJmfDj via @techcrunchjapan

2011-02-27 22:08:53
ゆきのじょう @yukino_jo

ネットという広大な海に情報が満天の星空のように散らばっている。私たちは検索という行為で、その中から必要な情報を取り出す。これは言語というものが、自分の外的世界から恣意的に物事を切り分けて取り出し、それに名を与えている行為と似ているのかもしれません。

2011-02-27 22:11:02
ゆきのじょう @yukino_jo

そもそも「自分と独立した、客観的な外的世界が存在する」という前提すら怪しいとの同様に、ネットにおける情報は均等に分布していて、そこから検索という行為でどの情報も機会均等に手元に届くという前提も、かなり怪しいものだと思うのです。

2011-02-27 22:13:53
ゆきのじょう @yukino_jo

したがって、検索という行為が公明で中立であるためには、そもそもネットの海に分布している情報から検索するということで、極めてランダムに客観的な確率で必要な情報が選別されるという前提がないといけないと思うのですが、そんな前提があるのだろうかと。

2011-02-27 22:17:47
ゆきのじょう @yukino_jo

したがって、検索という行為が公明で中立であるためには、そもそもネットの海に分布している情報から検索するということで、極めてランダムに客観的な確率で必要な情報が選別されるという前提がないといけないと思うのですが、そんな前提があるのだろうかと。

2011-02-27 22:17:47
ゆきのじょう @yukino_jo

目に見えるもの、耳に聞こえる音、などが万人に同じように感じられるわけではない。だから、名(記号)には恣意性がある。そこには万国標準のルールはない。ネット上の情報から何かを切り分けるという「検索」もそれと同じではないかと思うわけです。

2011-02-27 22:20:36
ゆきのじょう @yukino_jo

したがって、検索アルゴリズムも恣意的にすぎず、公明正大なルールはたぶんない。Google語、Bing語、Yahoo!語という言語があるというアナロジーは、たぶんとても乱暴なのだと思いますが、個人的にはちょっとしっくりいっています♪

2011-02-27 22:23:18
ゆきのじょう @yukino_jo

言い換えると、Googleで検索した結果だけが正解ではないという訳です。それ以外の情報もあるだろう、私はまだそれに出会っていないだけなのだ。Googleの検索結果だけで何もかもがわかったような思い込みはしてはいけないという自己批判が大切なのだろうと思うのです。

2011-02-27 22:25:35
ゆきのじょう @yukino_jo

・・で、Googleを窓にして覗いたネットという情報の海は、先人の言葉、経典のようなものでもあるわけです。自分がまだ知らないこと、朧気ながら想像できるが固まらない言葉、この目で見たことがない画像や動画、それらがGoogleを使って調べていくと、全て書いてあるかのような感覚になる。

2011-02-27 22:29:01
ゆきのじょう @yukino_jo

したがって、前ツイートの引用のごとく「自分たちが体験していることは全て先人が体験しており、すべてネットという経典に書かれている。私たちに新しい言葉はない。」という感覚になっても仕方がないのかもしれません。でも、これはGoogle自体が森羅万象を知る存在と同義ではない。

2011-02-27 22:32:05
ゆきのじょう @yukino_jo

その点でGoogleに公明正大を求める所作は、逆にGoogleを宗教的な意味合いを持たせることと近しいのではないかと思う次第。私たちの周りの森羅万象をすべて知る存在は客観的にはいない。そこを何かに定位させるのは神を定義することに近いのではないかという想像です。

2011-02-27 22:35:35
ゆきのじょう @yukino_jo

Googleを始めとした検索エンジンは、単なる道具であり、些細な釣り針のようなものです。何ら権威のある立場ではないと思います(思想的な意味であり、商売などが入ると見方は変わるでしょうね)。

2011-02-27 22:39:12
ゆきのじょう @yukino_jo

そして、ネットという海において、私たちの言葉一つ一つは輝く大きな星にならないのかもしれませんし、すでに誰かが何かすてきな言葉に遺しているのかもしれません。でも私たちの歴史、あるいは時間そのものが、一方向性である以上避けられないことでもあると思います。

2011-02-27 22:41:09
ゆきのじょう @yukino_jo

ただ、歴史や時間は一方向性ながらも、寄せては返す波のように揺らめきもあると思います。ネットにおける情報もあるものは深い底に沈んで行っているのかもしれません。古くて新しい情報として私たちの言葉が再びネットの海に漂うのだとしたら、私たちの存在もまんざらではないと思うのです。

2011-02-27 22:43:44

検索エンジンやソーシャルメディアでの本当に怖いハッキングについて

ゆきのじょう @yukino_jo

ソニーを嚆矢として、最近企業へのハッキングと、情報漏洩が話題になっていますが、本当のネットハッキングはそんなレベルのことではないような気がしています。

2011-06-21 06:35:37
ゆきのじょう @yukino_jo

もっとも怖いハッキングは、ネット上に既存する情報を掘り出したり、探し出したりすることではなく、本来存在しなかった情報を創り出してしまうことではないかと。

2011-06-21 06:37:18
ゆきのじょう @yukino_jo

それは、言葉であっても、商品であっても、何でもよいのですが、仮想化したものをネット上で実在化させるという所作。都市伝説をもっと手の込んだものにした感じかなぁ。それをソーシャルメディアに流すだけではなく、検索エンジンであたかも以前からあったかのように細工する。

2011-06-21 06:39:55
ゆきのじょう @yukino_jo

そして、(本来存在しなかった)情報は、いつの間にかそれなしではネット上での振る舞いができないくらいにまで成長させる。当然そこにビジネスを連結させて無意識のうちにお金が吸い上げられていくという仕組み。そんなものは、すぐにでも出てきそうな気がします。

2011-06-21 06:43:28
ゆきのじょう @yukino_jo

なので、「本来ない情報を創造する」という方法論は、アートの世界でならまだしも、ビジネスの世界ではちょっと禁じ手なのではないかと。それに送り手も受け手も酔いしれていると、とんでもないしっぺ返しをくらうのではないかと、少し心配している次第。

2011-06-21 06:45:59
ゆきのじょう @yukino_jo

Googleはともかく、ソーシャルメディアで「ホットワード」を「創造」してしまうハッキングなんて、簡単にできてしまいそうだなぁ。

2011-06-21 06:48:59

ソーシャルメディアで独裁者が出来るか