oblivion dust 「Looking for Elvis」制作秘話 まとめ

oblivion dustが1st albumである「Looking for Elvis」のアナログ盤リリース記念として、当時の制作秘話を公開したものをまとめました。(まだ続いていますので適宜追加していきます。)
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OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

【Twitter連載企画始動!】 1st ALBUM「Looking for Elvis」アナログ盤リリース記念! 長年に渡りメンバーと共に作品を作り続けているディレクターによる当時の制作秘話を公開! 当時の制作現場、その背景や楽曲解説…今日までに至る礎となるストーリー!

2017-01-01 13:25:31
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

3章からなる読み応えMAXの内容です。順番にUPしていきますのでどうぞお楽しみに! そして1/15新木場コーストまでツアー中会場で予約を受け付けておりますのでこの機会に是非! 会場でお待ちしております! obliviondust.net/archives/1003 twitter.com/oblivion_dust/…

2017-01-01 13:26:08
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

●OBLIVION DUST「Looking for Elvis」制作秘話 本日より新木場STUDIO COASTまで 制作秘話のストーリーを日々ツイートして行きます! 是非、読んで下さいね( ^ω^ )

2017-01-02 16:07:54
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

第1章「産声をあげるまで」 当時まだバンド名すら決まってなかった一行が、最初に目指した土地は遥かスコットランドであった。ベーシストとして協力を取り付けたDerek Forbesの自宅スタジオで作曲作業に入る為である。

2017-01-02 16:08:38
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当時KENはバイトに明け暮れる大学生、K.A.Zは住む所さえも困るような状態であった。 無事に数曲をある程度完成させ、全員帰国。このメンバーでの初のライヴを控えており、当時のドラマーTAKAを通じてLOUDNESSの高崎晃氏をゲストに迎えたお披露目であった。

2017-01-03 16:54:08
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Derekだけは渡航費を負担することすらままならず、ベースを弾いたのはプロデューサーのRay McVeighであった。 ライヴ当日、ベースを代行したRayは見るも無残なほど酔い散らかしており、なんとか演奏はこなしたものの決して褒められた出来とは言い難かった。

2017-01-03 16:54:28
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しかしなぜ本番前に酒を飲む羽目になったかというと、のちのzilchと名付けられるプロジェクトのため故hideと会っていたからである。 まだコンセプトしか定まっていないzilchに必要なメンバーは誰なのか?どういう形でプロデュースすべきか?

2017-01-04 18:18:02
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

hideと話し合ったRayは、当然その後のOBLIVION DUSTのショーにもhideを誘うことに。 ここで初めてhideとメンバーは出会うことになる。 年の瀬も押し迫った冬の夜であった。

2017-01-04 18:18:26
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⑹ この日の夜に様々な場所で逸話として語られることになる「自分が見た日本人ギタリストで三本指に入る」というhideのK.A.Z評を得る事になるのだが、当人に直接伝えられた訳ではなかったので、メンバーはおろかRayもあまり正確に捉えてなかった。その後大きく関わっていくことも知らず。

2017-01-05 18:52:30
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

⑺ hideの中でzilchのメンバーかつプロデュースもRayでいこうと決めた背景には、当然OBLIVION DUSTの仕上がり具合も念頭に入っていたはずで、邦楽のロジックを全て破棄した形で進めたかったhideにとって、既に先行している同じコンセプトのバンドと映ったようであった。

2017-01-05 18:53:35
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

⑻バンドが契約を決めた背景にhideからの勧めがあったと言われるが、若干事実と異なる。当初から同じチームのような体制で組んでたとも言え、そもそもRayはOBLIVION DUSTのプロデューサーとしての契約が先であった。このチームをそのままzilchに発展させたというのが正しい。

2017-01-06 17:49:50
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

⑼ 第2章「Looking for Elvis」 いよいよDerekとロスで合流したメンバーはアルバムのレコーディングに突入する。まだバンドのグルーヴを探っている部分もあった中で、まさにDerekがリードして各々のサウンドを結着させてくれる役割であり、その効果は絶大であった。

2017-01-06 17:50:45
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

⑽ しかしそれは後にベーシスト選びが難航するという課題も残した。 「sucker」バンドのデビューシングルであり、アルバムのトップに据えられた曲。TAKAが口ずさんだメインのメロを軸に、K.A.Zが構成。そこにKENのメロがハマると一気に完成した曲なのだが…

2017-01-07 21:48:47
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(11) 何よりもキャリアが一番少ないKENのシンガーとしての可能性をメンバーに知らしめた面が大きい。 「easier then」この曲だけはバンド参加する以前にKENがほとんど完成させていた曲。

2017-01-07 21:49:16
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(12) すでに彼のメロディーメーカーとしての才能は開花しつつあり、その後バンドのテイストを決定づけるロマンティックな曲調に絶望的な物悲しさを籠めるということを最初に表現した楽曲であった。

2017-01-08 22:31:40
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(13) 「remains」後に24hr.buzzと並んでライヴでは欠かせない曲になるのだが、どちらもレコーディング時には完全に馴染んでおらず、RIKIJI加入以降から圧倒的なドライヴ感を出していった。

2017-01-08 22:31:52
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(14) 当初はDerekの80’s的なグルーヴに支配されていたが、ライヴではよりハードエッジに演奏していくことになる。 「sneer」K.A.Zが超変則的なチューニング(が故にライヴではリストから外れやすい)を試していた時に出てきた印象的なフレーズを発展させた曲。

2017-01-09 23:53:03
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(15) これもstrychnine tomorrowと共に独特な怪しい雰囲気を持ったこのアルバムならではの曲だが、KENの歌メロとK.A.Zのギターの相性の良さが光る。

2017-01-09 23:53:19
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(16) 「elvis」アルバムタイトルトラックとも捉えられ、当時は手応えがあった曲なのだろうが、いつの間にか隠れた名曲扱いに甘んじていった。

2017-01-10 17:41:48
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(17) 珍しくジミヘン+ファンク的なアプローチを試みているが、その辺に全く理解を示さない若きKENが入ることで逆にオリジナリティが発揮されている。

2017-01-10 17:42:03
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

18 「falling」2ndシングルとしてリリースされたのだが、当時既にアルバムは完成しており、更に新曲を作ってた事から世に知れ回る頃には少し路線から外れてしまった感が出てきた悲しい背景を持つ。PVの出来も良くin my head同様このバンドならではのUKポップ感に溢れる曲。

2017-01-11 17:09:02
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

19 「numb」アルバム完成後にメーカーから、より日本語verが際立ったシングルが欲しいという意向を受けて日本でレコーディングされた。デモの段階ではよりドラマティックでハードなアプローチがなされてたが、その背景もあってエッジを削られた。ここから故Matt Garrettが参加。

2017-01-11 17:10:26
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

20 「erase」numbと同時期に日本で追加レコーディングされた曲。後に2ndアルバムから見られる異なるグルーヴをコーラスパートで変化する手法を最初に発揮し、ここからK.A.ZとKENが楽曲でお互い本気で撃ち合う様なアレンジが徐々に増え多くの代表曲を生んでくきっかけとなった。

2017-01-12 16:06:34
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(21) 第3章「当時の裏話」 当時エイベックス内ではzilchの全貌もわからず、OBLIVION DUSTに対しても「シングルは日本語じゃないと売りづらい」という声が高かった。後にライヴの動員を増やしていく内に、そういった意見は封殺されたが…

2017-01-12 16:07:06
OBLIVION DUST STAFF @Oblivion_Dust

(22) バンドが自らの正当性を勝ち取るには多くの実験が含まれていた。 numbのレコーディング時に、メーカーの意向を理解してシングルを作ろうとするプロデューサーと、単純に楽曲そのものを良くすることに執着したK.A.Zがスタジオで大衝突した…

2017-01-13 17:05:26