メディアが報道しない本当のシリア・中東⑹2014年5月28日~6月3日・シリア大統領選挙/バッシャール・アサド氏が民主的に選ばれた大統領である正当な理由
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メディアが報道しない本当のシリア・中東⑹ 2014年5月28日~6月3日・シリア大統領選挙/バッシャール・アサド氏が民主的に選ばれた大統領である正当な理由 pic.twitter.com/BYwpSavUfq
2017-01-15 23:10:36@taiyonoibiki ❶昨年12月9日国連本本部の一室で開かれたエヴァ・バートレットさんの記者会見でハフィントンポストの記者と交わしたやり取りを覚えている人も多いと思います。 youtube.com/watch?v=g1VNQG…
2017-01-15 23:11:40@taiyonoibiki ❷「How can you quantify that? (アサドが国民の支持を得ているという数量的根拠は何か?)」という記者の質問に対してバートレットさんは「2014年のシリア大統領選の結果です」と答えています。
2017-01-15 23:12:20@taiyonoibiki ❸さて、シリアは憲法を持つ立憲国家であり、すべての為政者は憲法に忠誠を誓い、憲法に従って行動する義務を負っています。当然、シリアでは選挙年齢に達したすべての国民が選挙権を持つ普通選挙制が行われています。
2017-01-15 23:12:46@taiyonoibiki ❹そこで「アサドが国民から支持されているのかいないのか」を判断する一つの参考として、単に抽象的主観的議論を繰り返すよりも、2014年の大統領選挙をレポートする方がずっと合理的であると僕は考えました。
2017-01-15 23:13:21@taiyonoibiki ❺今回は、シリア国憲法及び(※)ジュネーブ会議Ⅱなどと見合わせながら、その全経過を紹介します。
2017-01-15 23:13:58@taiyonoibiki ①アサド大統領の7年間の任期切れが7月に迫り、2014年6月3日に大統領選挙を行うことが決定された。外国に居住するシリア人については5月28日に各国シリア大使館で投票が行われる。
2017-01-15 23:14:50@taiyonoibiki ②2013年8月から10月にかけて行われた外国のマスコミ関係者たちとのインタビューの中でアサド大統領は問われるがまま再出馬の可能性を示唆してきていた。
2017-01-15 23:15:13@taiyonoibiki ③大統領選挙実施の予定が公表され、アサド大統領が再出馬の手続きを取ると、国民連合に加えアサド大統領の退陣を求める欧米諸国は、アサド大統領の決定を非難し、そんな選挙は茶番だ、恥辱だ、民主主義の安っぽい模倣に過ぎないと叫んだ。
2017-01-15 23:15:37@taiyonoibiki ④彼らの趣旨を取れば、なぜ今の時点で大統領選挙を行うのか、それはアサド大統領が国民の信頼を得たことを誇示してより強い姿勢で反政府武装勢力と対決しようとしているためだろう、それは認められない、大統領選挙は行うべきではない、
2017-01-15 23:16:09@taiyonoibiki ⑤もし強行すれば「ジュネーブ会議Ⅱ」の継続は困難になるということを言いたいのだろう。
2017-01-15 23:16:34@taiyonoibiki ⑥5月14日、ラクダル・ブラヒミ合同特使は記者会見を行い、アサド政権が6月3日の大統領選挙実施を決定したことを非難した。
2017-01-15 23:17:12@taiyonoibiki ⑦「ジュネーブ会議Ⅱが移行統治機関の樹立を前提としていることからすれば、アサド大統領が再選を求めるというのは「ジュネーブ合意」の趣旨にもとる。大統領選挙が行われば、今後反体制派側が会議をボイコットすることは避けられないだろう。
2017-01-15 23:17:45@taiyonoibiki ⑧そしてそのような状況で自分の使命を追求することは不可能だから合同特使を辞任する」と発表した。
2017-01-15 23:18:18@taiyonoibiki ⑨ブラヒミ合同特使の辞意はかなり以前から関係者によって度重ねて話題にされてきたので、特使の辞意表明は驚きでもなんでもなかったが、シリア政府が決めた大統領選挙を主たる理由に挙げたのは不可解だった。
2017-01-15 23:18:39@taiyonoibiki ⑪7月にはアサド大統領の7年の任期が終わるので、現行憲法を尊重する限り、その第86条と88条の規定に従い大統領選挙を実施しなければならないのは当然であり、もし正当な理由なくこれを行わないならば権力の真空を生じ、いたずらに混乱を招く事になるだろう。
2017-01-15 23:19:45@taiyonoibiki ⑫大統領選挙は憲法により実施が義務付けられる手続き行為である。大統領選挙に関する憲法の規定は次のとおりである。
2017-01-15 23:20:13@taiyonoibiki ⑬ ・大統領は40歳以上であること。(第84条) ・出生によりシリア国籍を有する両親の下に生まれ、出生からシリア国籍を有するシリア国民であること。(第84条) ・市民的政治的権利を有し、重罪を犯した経歴がないこと。(第84条)
2017-01-15 23:20:58@taiyonoibiki ⑭ ・少なくとも立候補に先立つ10年間は継続的にシリアに居住していること。(第84条) ・シリア国籍に加えて外国籍を有する者は大統領、副大統領、首相、閣僚などになれない。(第152条)
2017-01-15 23:21:25@taiyonoibiki ⑮ ・大統領就任期間は7年であり、一度だけ継続して再選されうる。(第88条) ・有効な大統領候補者が一人だけの場合には、人民議会長は新たに立候補者を募る(第86条5項)
2017-01-15 23:21:55@taiyonoibiki ⑯ ・もし任期終了時に人民議会が解散している場合には、まず人議会選挙を行い、議会成立後90日以内に大統領選を実施する。(第87条1項) なお、大統領選は人民議会を解散することができるが、解散から60日以内に議会選挙を行わなければならない。(第111条)
2017-01-15 23:22:25@taiyonoibiki ⑰ ・大統領任期が終了しても時期大統領が選出されていない場合には次期大統領が選出されるまで現職大統領が職務を続ける。(第87条2項)
2017-01-15 23:22:56@taiyonoibiki ⑱ ・大統領が不在もしくは職務遂行が不可能になった場合には、大統領が、副大統領が不在の場合には首相が職務を執り、90日以内に後続大統領を選出する。(第93条)
2017-01-15 23:23:31@taiyonoibiki ⑲ ・国家存亡の危機などの場合には、大統領は危機に対処するべく迅速に状況に応じた手続きを取りうる。(第114条) 以上、シリア国憲法・大統領選挙関連条項、終わり
2017-01-15 23:24:16