世界文化遺産「二条城」を見ると弐千円札を思い出す!?

「源氏物語」ファンの視点。
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なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 1】 古都京都の文化財を構成する17の歴史的建造物の1つとして、世界文化遺産に登録されている二条城。 現在、二条城がある土地の北東部は、平安時代には「冷泉院(れいぜいいん)」という御所<天皇が譲位されたのちに住む御所>がありました。 pic.twitter.com/e7P6GnWhTz

2017-01-16 15:13:15
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なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 2】 元は、「冷然院」という名前でしたが、火災が相次いだので“然”の字は“燃”につながるということから、「冷然院」から「冷泉院」へと改められました。現在は、その跡をしめす石碑と駒札が建つのみです。石碑には「冷然院跡」と記されています。 pic.twitter.com/oCKBKYmQRP

2017-01-16 15:14:19
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なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 3】 この「冷泉院」は、『源氏物語』とも関係のある場所です。 冷泉帝<光源氏と藤壺の中宮との不義の子>が譲位したのちに過ごした御所が「冷泉院」なのです。(譲位後に「冷泉院」で過ごした帝であるため、『源氏物語』内で“冷泉帝”、譲位後は“冷泉院”と呼ばれることに)

2017-01-16 15:15:53
なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 4】 『源氏物語』第38帖 鈴虫 において、上皇御所「冷泉院」にて光源氏が冷泉院(もと冷泉帝)と対面する場面があります。 この場面は、国宝「源氏物語絵巻」<鈴虫 二>(五島美術館所蔵)に描かれています。

2017-01-16 15:17:55
なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 5】 国宝「源氏物語絵巻」<鈴虫 二>といってもピンと来ない方もたくさんいらっしゃると思います。・・・最近、すっかり忘れられそうになっている弐千円札(二千円札)のウラの絵がその一部です!! 左にいる男性が冷泉院、右にいる後ろ姿の男性が光源氏です。 pic.twitter.com/KbzfYAYilh

2017-01-16 15:24:40
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なぎ @kakitutei

【二条城と弐千円札 6】 世界文化遺産・二条城に行かれることがございましたら、“弐千円札”の絵を思い出してあげてください…。 ちなみに弐千円札の右側に描かれているのは『源氏物語』の作者である紫式部です。(注:この紫式部の絵、最近の研究では紫式部の同僚ではないかという説もアリ)

2017-01-16 15:27:40
なぎ @kakitutei

@kakitutei 弐千円札における紫式部の絵は、五島美術館所蔵の国宝「紫式部日記絵巻」五島本第一段の一部分です。

2017-01-16 15:31:22