【 #FateGO 】スパルタクスをちょっと好きになる話

☆1のバーサーカー、スパルタクス。 彼の魅力について語ってみました。
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baton @_baton_

スパルタクス語り需要ある?

2017-01-17 21:40:51
baton @_baton_

では語ろうか…… スパルタクス、狂気を我が物にしたある英雄の話を………! 早速だが、諸氏に問う。 スパルタクスのアライメントは何であったかを。 善、悪、中庸、秩序、混沌、中立。 彼がその何れに属するのかを……!

2017-01-17 21:46:32
baton @_baton_

正解は、中立-中庸である。 意外かね?圧政への叛逆という概念の体現たる彼が、極混沌ではないことが。 これが、彼の理解への第一歩となると私は考える。

2017-01-17 21:50:20
baton @_baton_

はなしがfgoから逸れるが、ここで女神転生というゲームの話を展開する。このゲームは多数の神や悪魔をサーヴァントのように配下とし、シナリオを進めるという形式をもつ。見ようによってはfgoの祖先のひとつにあたる位置にいるかもしれない。

2017-01-17 21:54:21
baton @_baton_

女神転生においては、全ての悪魔はfgoと同じ、善-悪、秩序-混沌の二値によりその性格が表現される。天使なら善-秩序、魔王なら悪-混沌といった具合だ。そして、中立や中庸はneutralで表されるが、このneutralは少し意味に注意しなくてはならない。

2017-01-17 21:58:05
baton @_baton_

neutralは、それぞれの中間ではない。 特に秩序混沌軸では、neutralはどちらにも与さないという意味の属性である。 過ぎた秩序はこれを殺す。 過ぎた混沌はこれを殺す。 どちらか一方のみを良しとするということに、徹底的に反抗する。 そういう属性である。

2017-01-17 22:02:18
baton @_baton_

私の考えでは、スパルタクスのいう叛逆とはこれに他ならない。秩序のみが圧政を生むのではない、力なき弱者をふるい落とす、弱肉強食の混沌世界もまた圧政であるのだ。 スパルタクスは語る。「弱者の盾となる以上の快感はない」、と。 そんな彼が弱者を混沌に放り込むことを良しとする筈がないのだ。

2017-01-17 22:08:02
baton @_baton_

彼の凄まじく、また素晴らしいところは狂化を完全に利用しきっていることである。 なんと意志疎通ができるのだ。同志とし、共に戦うになんの不自由もない。 狂化は、最も困難な選択をするという彼の信念に影響している。思うに、この選択とは、正真正銘のneutralの道ではないか?

2017-01-17 22:11:52
baton @_baton_

想像してみよう。 友である二者が対立している。 片方は厳格なルールによる調和を。 片方は実力による機会平等を唱える。 片方に与することは容易い。 だが、どちらかが倒れたとき、この対立はたちまち圧政と成り果てるのだ。 調和は無慈悲な切り捨てへ 機会平等は勝負の舞台を決めつける

2017-01-17 22:16:34
baton @_baton_

これを無力な者が諌めることはできない。彼らを理解らせる道、それは力を得て、全てに警鐘を鳴らすことだ。困難という言葉では語りきれない道だ。誰でもない、我こそがこの叛逆の道を往く。決意に狂気が力を与えた。 かくてスパルタクスの霊器は、自らの闘争、圧政への叛逆という形に集約されていく。

2017-01-17 22:21:18
baton @_baton_

つまるところ。 極neutralという概念は、常人には不可能なのだ。狂気を得てなお、あまりにも困難な道なのだから。

2017-01-17 22:23:17
baton @_baton_

最後に、fgoにおけるスパルタクスのセリフを引用して締めたいとおもう。 この話を読んで少し、彼のいっていることへの印象が変化していると、嬉しい。 「我々はみな平等、私はそれを理解できぬものを嫌悪する。君は理解できているらしい、感謝  ただ感謝」(了)

2017-01-17 22:27:35