もっともらしいツラをした妄言について
金婚西野の件は理念は理解できるし正しいが、現実には人を殺すだけって典型的なやつね。右も左も保守も革新も等しくやるやつです。実際には、殺される現実と額面上は正しい理念との間にある「なるだけ多くの者が生き延びる島」を見つけること。それに資するのが思想であり、構想(アイディア)ですよ。
2017-01-19 15:58:37彼はうぬぼれ屋だから、自分が先を行っているような先入見に基づいてロジックを展開しているが、実は無責任な周回遅れなの。なぜならもう思想と構想はあるし、実装もされてるから。それでも資本主義の構造体は強固で、作り手はどうしても苦しくなる。どうするか、というのが現状なわけ。
2017-01-19 16:01:59現実としては、作り手を「作業者」としてカウントする構造体にどんどん身も蓋もなく近づいているわけ。良い仕事をすればって話は(システム側からすれば)幻想で、「質の高い作業者」になるだけ。でも、質を維持するための労働集約と現実に期待できる収益構造は適合していない。現状する見込みもない。
2017-01-19 16:10:05これはDeNAなんかの騒動×メディアの現実とも関係していて、要するにまとめサイトしかビジネスにならんだろという認識と動機が、労働集約して信頼性の高い記事をという意志を無効化するわけです。それがマズいことはわかるけど、対案は現状労働集約には対価しきれないサブスクリプションしかない。
2017-01-19 16:14:07西野が言っていることや、西野が言っていることにとくに問題はないと言っている人のロジックを現実に適用し思考実験すると、それが成立するには良いキュレーターがワークフローのそこかしこに実装されている必要があることがわかる。でも実際に仕事すればわかるけど、そんなものは幻想なわけ。
2017-01-19 16:22:29残念ながら、キュレーターの役割を代替するのが「価格」しかないという現実がある。でも、別個の情勢変動とそれに対応したシステムの変動によって「価格」はその仕様上より本来的な機能だけで駆動するようになっている。キュレーター代替の指標としての「価格」じたいが崩壊しているわけ。
2017-01-19 16:25:27ぼくらはすでに「ああいうポンチ絵はほっとけ」って済ましてホロコーストを招来した経験も、ボスニアを呼び起こした経験も、直近ではトランプの爆誕に衝撃して「……これも民意ですな」「ポリコレ棒死すべしってことかな」とコンサバに流れる経験もしている。無駄でも放っておくって法はないと思うよ。
2017-01-19 16:36:10彼は「壮大なボケやったんやでぇ」とうそぶける逃げ道も初めから用意しているわけで、それはつまり「ボケ」だったはずの言が先鋭的な部分だけ「編集の自由を謳歌する個人」に「編集」され「真」として流通し現実に影響を与える情報層に蓄積していくという構造を理解していないということを意味している
2017-01-19 16:43:27だから、ぼくらがとりわけ911以後(ぼく個人はユーゴ崩壊後と言いたいが)経験してきた社会的・歴史的・経済史的経験を踏まえればその一点だけでも、この「もっともらしいツラをした妄言」をしっかりと論じ対応しておかねばならないと思います。
2017-01-19 16:46:01