茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2005回「理想の自分と現実の自分の間の誤差信号」

脳科学者・茂木健一郎さんの1月21日の連続ツイート。 本日は、感想です。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2005回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

2017-01-21 07:17:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

「誤差信号」は、通常、個々の課題において与えられる。例えば、英語の穴埋め問題や、計算問題などである。これらの「誤差」を小さくするように修正していくことが、学習において重要なプロセスであることはすでに指摘した通りである。

2017-01-21 07:19:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

一方、さらに大きな視野、長い期間にわたる視点から見た「誤差信号」もある。それは、つまりは理想の自分と現在の自分の間の距離のようなものであって、この誤差信号は個々の課題に対するそれに比べると明確には定義されていないが、同じように重要である。

2017-01-21 07:20:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

理想の自分のあり方は抽象的なものであるかもしれない。しかし、だからこそ、ありありと鮮明なイメージとして思い浮かべられることもある。自分が目指す自分のあり方(状況)と、現在の状況をイメージとして比較し、その間の距離を縮めるように日々努力すれば良いのである。

2017-01-21 07:21:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

理想の自分のあり方は、一つの生活のスタイルとしてイメージされるかもしれない。あるいは、社会の中でのあり方としてイメージされるかもしれない。あるいは、一つの具体的な目標の達成としてイメージされるかもしれない。

2017-01-21 07:22:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

いずれにせよ、自分がこうなりたい、こうありたいということをイメージして、それを現在の自分と比較し、何が違うのか、何が足りないのかを意識化して、それを少しでも縮めるように努力すれば、人は成長することができる。

2017-01-21 07:22:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

この場合、誤差信号を縮めるための課題の数はきわめて大きなものになるかもしれないが、それで良い。そのようなかたちで、課題のスペクトラムを俯瞰することも、充実した人生を送る上で大切なことである。

2017-01-21 07:23:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2005回「理想の自分と現実の自分の間の誤差信号」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2017-01-21 07:24:23