茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第2006回【誤差信号を活かした学習に不可欠なメタ認知】連続ツイート

2017.1/22 茂木健一郎氏 【誤差信号を活かした学習に不可欠なメタ認知】連続ツイート …「誤差信号」を学習に活かす際に欠かせない脳の働きがある。それは「メタ認知」である。自分自身をあたかも外から見ているかのように客観的に観察する。そのことで、自分の欠点や課題を見出すことができる…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2006回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

2017-01-22 05:50:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

ところで、「誤差信号」を学習に活かす際に欠かせない脳の働きがある。それは「メタ認知」である。自分自身をあたかも外から見ているかのように客観的に観察する。そのことで、自分の欠点や課題を見出すことができる。

2017-01-22 05:51:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

ずっと成長していく人は、「永遠の不平家」でもある。自分自身の現状に満足せず、常に「さらに上」を目指している。そのことで、自分の課題を見つけて、成長を続けていくことができるのである。

2017-01-22 05:51:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

大きなことを成し遂げる人こそ謙虚なのは、「メタ認知」を通して、現実の自分と理想の自分のギャップを冷静に把握しているからである。世間がどんなに褒めても、讃えても、自分では足りないことを知っている。だから謙虚になる。そのような認識を支えるのがメタ認知である。

2017-01-22 05:53:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

クリエーターで言えば、その人の「作品」はその人自身の分身であるから、自分自身に対して厳しいメタ認知の眼を向けられない人は、結局すぐれた作品を生み出すことができない。クリエーターにとって一番の大敵は、批評家ではなく、ナルシシズムである。

2017-01-22 05:54:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

すぐれたクリエーターは、世間の評判よりもさらに厳しいメタ認知を持って自分と自分の作品を見つめている。だから、売れたり、評価されたりしても、そんなことでは油断しない。批評家に褒められても喜ばない。自分自身がいちばん厳しい批評家だからだ。

2017-01-22 05:55:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

「誤差信号」を活かした学習のプロセスで一番大切なのは、このようにメタ認知である。メタ認知をどう育むことができるのか、メタ認知を持たない人に、どのようにメタ認知を植え付けることができるのかということが、一つの重大な課題になってくる。

2017-01-22 05:56:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2006回「誤差信号を活かした学習に不可欠なメタ認知」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2017-01-22 05:56:36