谷口功一氏が紹介する大屋雄裕論文「宗教の近代性とその責任」~テクストとしての判決(有斐閣)より
- gryphonjapan
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東京都立大学法学部・教授(~2025年3月末、法学部長としての任期)/新刊『立法者・性・文明-境界の法哲学』/『日本の水商売』
最後は駒村圭吾先生編で、大屋雄裕さん、宍戸常寿さんなどもご執筆の『テクストとしての判決-「近代」と「憲法」を読み解く』。大屋さんの空知太神社事件に関するトコ、パラパラと見ましたが、最近とみに興味のある領域なので、読むの楽しみです。 yuhikaku.co.jp/books/detail/9…
2017-01-11 22:38:45昨夜触れた『テクストとしての判決』の大屋論文「宗教の近代性とその責任」、トランプの記者会見が余りにも酷かったので、口直しに就寝前に読んだところ、とても面白かった。素材は空知太神社事件。 yuhikaku.co.jp/books/detail/9…
2017-01-12 15:18:00先の大屋論文からの抜粋、幾つか。 「率直に言えば、主としてキリスト教のハードコアな信者が自治体・住民団体などによる神道へのコミットメントの合憲性を追求するという固定された構図が、日本における政教分離においては繰り返されている」(270)
2017-01-12 15:18:49(承前) 「むしろ啓典宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム)」こそが例外的と考えるべきなのではないか。」(277)
2017-01-12 15:19:06(承前) 「・・・我々は、自らを含む世界について他者が語り・評価することをどこかで受け入れ、放置すべきではないのだろうか。」(287)
2017-01-12 15:19:22「他者の消極的自由と衝突するか[を問題にする]観点に立てば、むしろ排他的宗教の方にこそ正義に抵触する側面があり、木村(草)が「日本的多神教」と呼んだような包含的信仰、あるいは非=西欧社会の信仰の方が、安全なものと評価すべき要素を持っているのではないかとも考えられる。」(294)
2017-01-12 15:20:14ここ数年思ってたことに関して、そうそうその通り、と思うことが文字にされている感があり、読んで納得・満足の論文でした。
2017-01-12 15:21:48一点のみ、「自らを含む世界について他者が語り・評価することをどこかで受け入れ、放置すべきでは?」のトコは、この論文のキモで、大変共感するんだけど、某霊言とかは?とかいう茶々も・・・。
2017-01-12 15:22:47この論文の2コ前に津地鎮祭について触れている章もあったのですが、その章だけ他の章が20~30頁(恐らく2万字くらい)を目処に書かれているのに対して、70頁超というアレなことになっており、執筆要領エ(多分、〆切もエ)とか思ったのは秘密。
2017-01-12 15:25:12若い頃は、津地鎮祭の判決とか読んで憤激してたんだけど、加齢と共に、「そんなモン、現場の職人がホントに嫌がるんだから仕方ねえだろ」と思ってるのが本音です。
2017-01-12 15:30:44先の大屋論文での「啓典宗教の方が特殊なのでは?」という観点は、今後、イスラムとの関係などで、重大な論点になるのではないですかね。現状でも、墓制 (土葬)の問題とかあるし、ハラールと給食とか、不動産としてのモスクの扱い、アザーンと騒音規制とか、今後いろいろ。
2017-01-12 15:35:28@KoichiTaniguchi 書店で見かけましたが、値段が値段なので3回くらい泣く泣く諦めてますが、やはり値段に見合う論文集のようですね!
2017-01-12 20:18:59「テクストとしての判決」検索結果
Amazon: テクストとしての判決 -- 「近代」と「憲法」を読み解く: 駒村 圭吾 amazon.co.jp/dp/4641131910
2017-01-22 17:20:29【新刊!】駒村圭吾/編著『テクストとしての判決 -- 「近代」と「憲法」を読み解く』 yuhikaku.co.jp/books/detail/9… こちらは24日に発売いたしました!是非とも、ご注目下さいませ!
2016-12-26 16:38:44Professor of Jurisprudence, Keio University Faculty of Law. Dean, Keio Univ. Correspondence Courses. Visiting Prof., Nagoya Univ. PhD Professional Office.
以下が刊行されております。大屋雄裕「宗教の近代性とその責任:空知太神社事件」駒村圭吾編『テクストとしての判決:「近代」と「憲法」を読み解く』有斐閣、2016/12、pp. 269-296。ラオスで原稿を一生懸命書いていたことを思い出します(何かを暗黙のうちに主張している)。
2016-12-19 23:02:01春休み中に卒業前の4年生らを中心に憲法の論文(集)を輪読する勉強会を開講予定。候補は『テクストとしての判決』。学年の制限はありません。まだ日程等の詳細は決まっていませんが、興味がある人はこのアカウントか武市の大学アドレスに連絡ください(連絡役の学生は置いていません)。
2017-01-18 19:28:16石川健治『精神的観念的基礎のない国家・公共は可能かー津地鎮祭事件判決』は瞠目すべき論考。隅々までarticulateされ、この判決を評した法学者の分析としてはdistinguished. テクストとしての判決amazon.co.jp/dp/4641131910/…
2017-01-15 00:41:52テクストとしての判決 -- 「近代」と「憲法」を読み解く amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%8…
2017-01-14 07:09:02"判決に残された「近代」の痕跡を読み解く、挑戦的な論文集。判例を思想テクストとして読解し、日本法思想に肉薄する":駒村圭吾 編『テクストとしての判決 「近代」と「憲法」を読み解く』 honto.jp/netstore/pd-bo…
2016-11-09 17:08:33