「Clinical Thyroidologyに掲載された甲状腺がん発症率増加に関する論文2本とそのレビューについて」Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2017.1.28作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

2月10日まで無料 Clinical Thyroidology "Thyroid Cancer Overdiagnosis Is a Result of Screening Programs in South Korea" online.liebertpub.com/doi/full/10.10…

2017-01-28 03:42:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この論文のレビュー bmj.com/content/355/bm… 韓国でスクリーニングの結果、甲状腺がんの過剰診断が起こった件。 コメンタリー後半:米国では女性で診断された甲状腺がんの70〜80%、男性では45%が過剰診断によるものと示唆されている。(続)

2017-01-28 03:43:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)韓国と同様、発症率増加の大半は小さな腫瘍によるものだが、1980年代から、より大きい、そしてより進行した甲状腺がんが増えているのも事実であり、これは、真の増加を意味している可能性がある。

2017-01-28 03:43:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)米国での甲状腺がんの真の増加の原因として挙げられるのは、放射線被ばく、ヨウ素摂取量の変化、糖尿病と肥満の増加などが考えられる。

2017-01-28 03:45:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)米国での甲状腺がん発症率は、1988〜1998年には年間3%、1998〜2009年には年間6.7%増加したが、2010〜2012年の増加は1.75%のみだった。甲状腺がんの診断率は、2009年にATAの甲状腺結節・がん診断ガイドラインが発行されてから安定しているようである。

2017-01-28 03:46:05
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)サイズが1cm未満の甲状腺結節では穿刺吸引細胞診を推奨せず、リスクが非常に低いがんでは手術よりも積極的フォローアップの考慮を勧めている2015年ガイドラインが米国での甲状腺がんの診断率に影響するかどうかは、まだ不明である。

2017-01-28 03:46:15
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

こちらも2月10日まで無料 Clinical Thyroidology "The Increased Incidence of Thyroid Cancer Is Worldwide" online.liebertpub.com/doi/full/10.10…

2017-01-28 04:22:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この論文のレビュー "Systematic Review of Trends in the Incidence Rates of Thyroid Cancer." ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27571228

2017-01-28 04:23:01
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

論文自体は、システマティック・レビューにより甲状腺がん発症率の広範囲かつ持続した増加が強く支持され、サイズが小さな腫瘍の増加、改善された、あるいは不変の生存率から、発症率の増加の主な原因は過剰診断であろう、という結論。

2017-01-28 04:23:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

コメンタリーのパラグラフ2以降の概要:甲状腺がんの発症率が、欧州全般と北・南米で増加していると示されている。これらの諸国で甲状腺がん診断法がより普及しているために小さな甲状腺がんが見つかっていると言えるかもしれないが、

2017-01-28 04:24:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)それなら、結節は年齢と共に増加するので、患者の平均年齢も増加すると思われるが、それは見られていない。

2017-01-28 04:25:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)Vaccarellaらは、米国、イタリアや日本のような多くの発展国で、発症率の年齢カーブが年齢の高い1988〜 1992年と比べ、2003〜2007年では50代女性に移行したと報告しており、これが過剰診断の根拠として挙げられているが、

2017-01-28 04:25:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)同時に、まだ解明されていない原因により甲状腺がんが増加している根拠であるとも言える。

2017-01-28 04:26:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)甲状腺がんの原因として最も確立されているのは放射線であるが、その他にがん遺伝子変異を起こし得る原因があるのではないか?農薬やその他の環境汚染物質が、甲状腺がん発症率増加に少なくとも部分的に寄与している可能性も確かにある。

2017-01-28 04:26:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)現在、過去30年間における甲状腺がん発症率増加の唯一の説明として過剰診断を受け入れるのが流行っているが、それは他の原因を探すことの妨げとなるので、勧められない。 (the current fad of accepting overdiagnosis と表現している)

2017-01-28 04:27:31