『課題発表 之 夢』【夢の話５１】

天晶 @tensyou99

その世界は機械などに関して発展している世界であった。 そして、自分はどこかの学園の学生であった。都心部にある寮から山間にある学園へ、毎日モノレールやバスなど乗り継いで通っていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

その日の授業は午後からであった。自分はモノレールがすぐそばを通っている自身の部屋で、知り合いと一緒にだらだらと時間をつぶしていた。 ふと、視線を外にやると見慣れないモノレールが走っていた。灰色の鉄材をツギハギされ、飛び出た太いパイプからは黒煙が絶えず立ち上っている。 #夢の話

天晶 @tensyou99

コチラに向かってくる車両を見て、爆発するかな？とぼんやりと思う。最近テロ事件がはやっているのだ。ここらへんでモノレールの一つや二つが爆発してもおかしくはない。 どうやら部屋の中にいた全員が同じことを思ったらしく、いつの間にか皆、視線を自分と同じ方向に向けていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

部屋にいる一同は、車両に視線を釘付けにして押し黙る。 窓にドリルが突き刺さった。 そっちかよ！と、窓の下らへんから唐突に出現したドリルに突っ込みをいれつつ、部屋にいた他の奴らをドアの方へと退避させる。 #夢の話

天晶 @tensyou99

蜘蛛の骨組みような体。その背中部分からアームを一本だけ伸ばして、そこにできるだけ大きなドリルをつけたようなロボット。それはどうやら自律走行型の様だった。#夢の話

天晶 @tensyou99

足の先に吸盤をつけ、それで上ってきたらしいロボットは自身のドリルで開けた窓の穴から部屋の中へと入り込もうとしている。が、穴の大きさと体の大きさが合っていない。いくらドリルが大きいといえど、体を折り曲げもせずにそのまま通ろうというのは無理がある。#夢の話

天晶 @tensyou99

がんばって通り抜けようとしているのだが、そのせいで部屋の中に入っている頭のドリルが振り回され、生身のコチラとしては危なくてしょうがない。 自分は皆が退避したことを確認すると、オフィスによくあるローラーがついたイスを転がしながら自身も部屋から退避する。#夢の話

天晶 @tensyou99

さて、時間も時間だし学園に向かうとするか。と、自分は部屋の中のドリル付きロボットをさっぱりと無視して学園へと向かい始める。 しかし、歩いていくのではない。自分は部屋から持ち出してきたイスに座ると、イスが転がるのをそのままに放置する。#夢の話

天晶 @tensyou99

イスは角を曲がり、通行人を避け、横断歩道を渡って目的地ーー学園へと向かう。 このイスは自動走行型のイスであった。座ったまま移動ができるので非常に人気が高い代物の一つだ。 途中、山の麓にあるサビレたコンビニで昼食を買ったのち、学園へと到着する。 #夢の話

天晶 @tensyou99

教室では皆がすでに着席を終えており、教師と思われる人物も教壇の上に立っていた。 ああ、そういえば今日はテストだったけ。と、そこで思い出す。テストというよりかは課題発表日だったような気がするな。とそんなことをつらつらと思いながらイスを家へと帰し、自身の席へと座る。#夢の話

天晶 @tensyou99

一拍の間をおいた後、教師が黒板に大きく課題の内容を書いた。 『美少女の生け方』 そして、その下に 『制限時間はC』 と書くと教師は大した説明もせずに教室から出ていってしまう。他の生徒もソレを合図に続々と席を立ち、思い思いの行動へと移る。 #夢の話

天晶 @tensyou99

制限時間はCって何時だよ、との突っ込みも、その前に美少女の生けかたってなんだそれ、との突っ込みもなしだ。 #夢の話

天晶 @tensyou99

どうするかな、と思いつつ自分も席を立つ。と、そういえばこの前も自動走行型のイスだけで家に帰したけど、階段とかどうやって対処してるんだろうか。と、どうでも良い疑問が頭に浮かぶ。教室内にはもうほとんど生徒が残っていない。 #夢の話

天晶 @tensyou99

やっぱり正確な制限時間ぐらいは知っておきたいよな。そう思いながら、自分は窓辺に佇み、ぼんやりと外に広がる山々を仰いだ。 #夢の話

天晶 @tensyou99

で、終了。 結局、制限時間のCってなんなんでしょうね。１時をAとして順に数えてCは3で、３時ですかね？ しかも美少女の生けかたって……文学科と美術科のどっちかであることを祈るしかないですね。#夢の話