武蔵大学MMS研究会シンポジウム「今さらテレビ? 今こそテレビ?」(2017年1月28日)やや実況まとめ(個人用)
武蔵大学MMS研究会(Quae)シンポジウム「今さらテレビ? 今こそテレビ?」。司会の武蔵大名誉教授・戸田圭太氏より開会あいさつ
2017-01-28 14:05:44第1部開始。次世代メディア研究所・鈴木祐司氏「メディアの進化は”ユーザーファースト”が起点 ~オンデマンド&ピンポイント、そして・・・~ 」
2017-01-28 14:10:36鈴木氏:メディアの発展の歴史を振り返る。文字メディアは手紙、本、新聞、雑誌。音声メディアはオルゴール、蝋管から。映像メディアは映画から。メディアの発達によって知の解放がされた。メディアはユーザーのニーズにしたがって発展していった。
2017-01-28 14:13:11鈴木氏:テキストメディアは一次元。文字にすることで抽象度が上がる。必ずしも送り手の意図通りに進まないのかテキストメディアの時代。
2017-01-28 14:13:56鈴木氏:そのあと200年後に音声メディアが出現。これを二次元メディアと呼ぶ。音声メディアによってリアリティが増し、普通の人でも理解できるようになった。
2017-01-28 14:14:49鈴木氏:そして映像メディアが出現。映像を見た人はそれを信じる。一瞬にしていろんな情報が伝達できるというメリットがある。3つの要素(文字・音声・映像)が揃っていると送り手はそれを瞬時に信じる。
2017-01-28 14:15:52鈴木氏:パッケージメディアに対してテレビはフローメディア。伝達が多数の人に一瞬でできる。このために20世紀はテレビの時代だった。
2017-01-28 14:16:40鈴木氏:状況は21世紀に入って変わった。インターネットの出現によりメディアとしての地位は相当ゆらいだ。80年代以降のニューメディアは技術がニーズに追いつかなかった。
2017-01-28 14:17:49鈴木氏:インターネット、ブロードバンド、スマートフォンによって技術がニーズを満たすようになった。そして情報は分散化した。地上波テレビはメディアの王様ではなくなった。
2017-01-28 14:18:56鈴木氏:ビジネスの世界ではどうか。テレビはインターネットが出てきても伸びている。影響を受けているのは新聞・雑誌・ラジオ。4マスのうち3つのメディアはインターネットに侵食されたといってよい。
2017-01-28 14:19:46鈴木氏:テレビ広告費が落ちたのはリーマンショックのせい。それ以降は落ちていない。広告費の面ではテレビはインターネットの影響を受けていない
2017-01-28 14:20:25鈴木氏:視聴実態はどうか。HUTは15年で1割強落ちている。多チャンネル化のせいで、地上波テレビの6チャンネルは15年間で1割減り、しかもこの数年落ち方が大きくなっている。見られ方としては非常に厳しい。
2017-01-28 14:21:44鈴木氏:90年代のドラマは出せば15%が当たり前。2002年は19本、2015年は1本しかない。月9は凋落しいまは見る影もない。16年は9%。
2017-01-28 14:23:00鈴木氏:ところが。昨年10月からビデオリサーチがタイムシフト視聴率の調査を始めた。総合視聴率では逃げ恥がべっぴんさんを超えている。これと黄金期のトレンディードラマを並べてみる。当時の録画視聴率は1%程度。(総合視聴率で比較すると)現代のドラマも遜色ない。
2017-01-28 14:26:26鈴木氏:「逃げ恥」の接触率。視聴率と傾向は同じ。徐々に上がっていく。初回接触は回を追うごとに減っていくのは当然。「逃げ恥」は他の番組と違い入ってくる人が常ににいた。
2017-01-28 14:28:36鈴木氏:i-SSPではテレビを見る前のネットの行動を見ることができる。番組接触前に「恋ダンス」動画を見たのは3話で141分の1。1000万回見られたというが、一人が20回も30回も見た。恋ダンスによって見られたのではなく、ホンの力、演出の力が大きい。
2017-01-28 14:30:16鈴木氏:デジタル録画機の普及率は8割になったが全録はあまり普及していない。メーカーの売り方が下手で便利さが伝わっていない。今後2割を超えるまで行くのでは。全録は手放せなくなる。録画再生・タイムシフトもまだまだ来る。
2017-01-28 14:31:41鈴木氏:ソーシャルがすごいという意見が最近出ているが私はすこし違った視点を持っている。君の名は。の観客数とツイート数は相関関係があるが因果関係ではない。テレビだと数字が二桁違う。ソーシャルは決定的な要因ではない。
2017-01-28 14:34:17鈴木氏:コンテンツがぐるぐる回る時代。コンテンツを作るプロデューサーに、メディアデザインをするプロデューサーが必要。リアルタイム視聴率ではテレビは苦しくなるが、ぐるぐる回るのでより見られる。
2017-01-28 14:36:14大川氏:TOKYO MXは私が入社した22年前に開局した。当時は鈴木知事から青島知事に代わり、鈴木知事のやっていたことを変えようとしていた。私はそれを知らずに入社。株主がばらけていて政治的な争いが激しく、部長が2カ月で変わるような会社だった。
2017-01-28 14:40:07大川氏:営業で入り、当時は23区の区長に請求書を持っていく役割だった。大学まで野球をやっていてスポーツ番組ばかり見ていた。会社に入って電通や博報堂という存在を知った。先輩に殴られないのも、土日が休みなのも初めてだった。殴られないと仕事をナメてしまう。
2017-01-28 14:41:40大川氏:そして内勤に移された。CM運行の仕事をしたが、CMが入らないので1日5分で仕事が終わってしまう。自分の席にいないで、当時のテレコムセンター最上階で卓球ばかりやっていた。そして制作に移された。
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